用語集
アウトライン化とは?用語の意味を解説
アウトライン化とは、デザインにおいて文字を通常のフォントからパス(ベクター形式)に変換するプロセスを指します。
この操作により、文字が図形として扱われるため、フォントの種類に依存せずに表示されるようになります。特に印刷物やウェブデザインで重要な技術です。
アウトライン化を行う最大の利点は、フォントがインストールされていない環境でも、デザインが崩れることなく表示される点です。例えば、特定のフォントを使用して作成したデザインを他のコンピュータで開くと、そのフォントがない場合、代替フォントが使用され、意図しない見た目になることがあります。しかし、文字をアウトライン化しておけば、どの環境でも同じ形で表示されるため、デザインの一貫性が保たれます。
さらに、アウトライン化された文字は、編集できなくなりますが、必要な部分は別のテキストレイヤーで保持しておくことができます。これにより、元のテキスト情報を保持しつつ、デザインの最終形を固定化できます。
ただし、アウトライン化には注意点もあります。一度アウトライン化すると、文字サイズやスタイルを簡単に変更することが難しくなります。特に、後からテキストを修正する必要がある場合は、元のテキストを別に保存しておくことが重要です。
要するに、アウトライン化とは、デザインにおける文字を形状に変換し、フォントの互換性を確保するための手法です。この技術を使うことで、印刷やウェブ上での表示が常に意図した通りになり、デザインの品質を高めることができます。