用語集

macアドレスとは?用語の意味を解説

macアドレスとは、Media Access Control Addressの略で、ネットワークデバイスを一意に識別するための識別番号です。

主に、イーサネットやWi-Fiなどのネットワーク接続において使用されます。MACアドレスは通常、6組の16進数(0-9およびA-F)で構成され、形式としては「00:1A:2B:3C:4D:5E」のように表記されます。

MACアドレスは、ネットワークインターフェースカード(NIC)や無線LANアダプタに埋め込まれており、製造時に一意のアドレスが割り当てられます。このため、同じネットワーク上で異なるデバイスを識別することができます。例えば、家庭内のルーターに接続されたパソコンやスマートフォン、プリンターなど、それぞれ異なるMACアドレスを持っているため、ネットワーク内で正しくデータが送受信されます。
MACアドレスは、主にデータリンク層で使用されます。この層では、ネットワークデバイス同士の通信が行われ、MACアドレスがデータフレームの送信先や送信元を指定します。これにより、ネットワーク上でのデータ転送が円滑に行われます。
ただし、MACアドレスはIPアドレスとは異なります。IPアドレスはネットワーク上でのデバイスの位置を示し、ルーティングに使用されますが、MACアドレスは特定のネットワークセグメント内でのデバイスの識別に焦点を当てています。実際には、データがルーターを通過する際に、IPアドレスが使用され、最終的にデータがMACアドレスに基づいて特定のデバイスに届けられます。
MACアドレスの管理には、いくつかの注意点があります。特に、セキュリティ上の理由から、MACアドレスを偽装する行為(スプーフィング)が問題視されています。このため、ネットワーク管理者は不正アクセスを防ぐために、MACアドレスフィルタリングを導入することがあります。
このように、MACアドレスはネットワーク通信において重要な役割を果たしており、デバイスの識別や通信の管理に欠かせない要素です。ネットワークの安定性とセキュリティを保つためには、MACアドレスの理解が不可欠です。