用語集
コマンドとは?用語の意味を解説
コマンドとは、コンピュータに特定の動作を指示するための命令のことです。
主にコマンドラインインターフェース(CLI)やシェルで使用され、ユーザーが直接テキストで入力します。これにより、プログラムの実行やファイルの操作、システムの設定変更など、さまざまな処理を行うことができます。
コマンドは通常、プログラム名とその後に続く引数やオプションから構成されています。たとえば、UNIX系のシステムでは「ls」というコマンドを使うことで、現在のディレクトリ内のファイルやフォルダーの一覧を表示できます。この場合、「ls」がプログラム名であり、特に引数やオプションがない場合は、すべてのファイルを表示するよう指示しています。
コマンドには、いくつかの種類があります。基本的なファイル操作に関するコマンド(例:cpやmv)、ネットワーク関連のコマンド(例:pingやcurl)、システム情報を取得するコマンド(例:topやdf)などがあり、それぞれ特定の機能を持っています。
コマンドラインを使うことで、グラフィカルユーザーインターフェース(GUI)よりも効率的にタスクを実行できることが多く、特に大量のファイルを一度に処理したり、リモートサーバーにアクセスしたりする際に非常に便利です。また、コマンドを組み合わせて使うこともでき、これをスクリプトとして保存することで、自動化や定期的な処理が可能になります。
ただし、コマンドの使用には一定の知識が必要です。特に誤ったコマンドを入力すると、ファイルを削除してしまったり、システムに不具合を引き起こしたりするリスクがあります。そのため、コマンドを使いこなすためには、しっかりとした理解と慎重さが求められます。