アイソメトリックとは、3D空間を2D平面に表現する際に用いられる技法の一つで、特に図面やデザイン、ゲームなどで使用されます。アイソメトリック図では、3つの軸（通常X軸、Y軸、Z軸）が120度の角度で配置されており、全ての軸が等距離で描かれるため、遠近感や歪みが発生しません。このため、奥行きや高さが均等に表現され、見やすく、構造を理解しやすいという特徴があります。

例えば、建築や工業製品の設計図で、アイソメトリック図は3Dの立体感を視覚的に伝えるために使われます。また、コンピュータグラフィックスやゲームの分野でも、2Dでありながら立体感を持たせた描写が必要なときに活用されます。特に、シミュレーションゲームやパズルゲームの画面デザインでよく見られ、視点を固定しつつも立体的な空間を感じさせる効果があります。

言い換えると、アイソメトリックとは「遠近感をつけずに、立体を均等に見えるように描く方法」です。これにより、立体物の形や構造を正確に把握できるというメリットがあります。