4月3日は、世界初のポータブルコンピュータ「Osborne 1」が登場した日です。
1981年にアダム・オズボーンによって発表されたOsborne 1は、重さ約11キロ、5インチの小型ディスプレイを備え、持ち運べるコンピュータとして大きな話題を呼びました。これは、当時としては画期的なアイデアで、ビジネスパーソンがコンピュータを外出先でも利用できるという新しい働き方を提案したものでした。

Osborne 1には、いくつかのビジネス向けソフトウェアがプリインストールされており、この「バンドル販売」の手法は後に多くのPCメーカーが取り入れる戦略となりました。価格も比較的手頃で、多くの企業や専門職の間で人気を博しました。

しかし、オズボーン社は後継機の発表を急いだ結果、需要が急減し、いわゆる「オズボーン効果」により業績が悪化しました。それでも、Osborne 1の登場はパーソナルコンピュータのモバイル化への道を切り開き、今日のノートパソコンやモバイルデバイスの礎を築いた重要な出来事でした。