ホームページ制作の見積もり項目を解説!見積書確認時の注意点も紹介

ホームページ制作の見積もり項目を解説!見積書確認時の注意点も紹介 | pochily me(ポチリーミー)
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ホームページ制作を外注する場合、まずは制作会社へ見積もり依頼を出すことがほとんどでしょう。
しかし、制作会社から見積書が送られてきたものの、「見積書に記載されている項目の意味がよくわからない」「なんのための費用なのかわからない」と感じるケースも多いはずです。

そこでこの記事では、ホームページ制作の見積書に記載される可能性のある項目について詳しく解説しつつ、ホームページ制作の見積額を下げるためのコツや、見積書を確認する際の注意点などについて詳しく解説していきます。

ホームページ制作の見積もり項目

ホームページ制作の見積もりを依頼した際には、主に以下のような項目が掲載されています。

  • 制作進行管理費
  • 企画費
  • デザイン作成費
  • コーディング対応費
  • 機能実装費
  • CMS組み込み費
  • 写真や動画の撮影費
  • SEO対策費
  • 動作検証費

ただし、プロジェクトごとに見積書の項目は変わるため、以下の項目すべてが必ず掲載されているわけではない、という点だけご留意ください。

制作進行管理費

ホームページ制作の見積もり項目の一つである「制作進行管理費」。
これは、制作プロジェクト全体を管理し、進行をスムーズに行うための費用で、プロジェクトの規模や難易度、期間によって大きく変動します。

「進行管理」と聞くと、ただ納品までのスケジュールを管理するだけ、というイメージを持つ方もいるかもしれません。
しかしそうではなく、お客様と制作会社とのコミュニケーションを円滑に進めるためのミーティングやヒアリング、要件整理、その他各種調整作業なども進行管理に含まれます。

制作進行管理費は、見積もりの中でも見落とされやすい部分です。
見積書を確認する際は、デザイン費やコーディング費といった実作業が伴う直接的な制作費用だけでなく、制作進行管理費についてもしっかり確認するようにしましょう。

企画費

企画費とは、「どのようなホームページを制作するのか」という全体的な企画やコンセプトを練るための費用です。
制作会社によっては「プランニング費」「コンセプトメイキング費」など、呼び方が異なることが多いです。

企画費は、主に以下のような内容について練るための費用となっています。

  • 制作の目的
  • 中間目標や最終目標
  • ターゲット選定
  • 競合分析
  • サイト構造 …など

これらは、ホームページ制作の基盤となる部分です。
上記のような内容を決めずに制作へ取り掛かってしまうと、後々の制作進行や運用に支障が出てしまう可能性が高くなるので、見積書において非常に大事な項目となります。

デザイン作成費

デザイン作成費とは、以下のような「ホームページの全体的なビジュアルイメージ」を作り上げるための費用です。

  • ロゴ
  • 色彩やフォント
  • レイアウト
  • 画像やイラスト

ホームページのデザインは、ユーザーの第一印象を左右する重要な要素である上、ブランドイメージを高める役割も果たします。
訴求する商品やサービスのイメージとマッチしていないデザインになってしまうと、コンテンツに対する説得力も薄れてしまい、ユーザーが離脱しやすくなってしまうことでしょう。

デザイン作成費は、デザインの複雑さやページ数、修正回数などによって金額が変わってきます。
高度なデザインを求めるほど、比例してコストも上がりますので、予算が決まっている場合はあらかじめ制作会社にしっかり伝えておいた方がよいです。

コーディング対応費

コーディング対応費とは、「HTML」「CSS」「JavaScript」といった言語を用いてデザインや機能を実装していく作業にかかる費用のことです。

静的なホームページであれば、HTMLとCSSのみでのコーディングが可能なため安い費用で収まることが多いですが、複雑な動きや特殊な機能を組み込んだ動的なホームページを制作する場合には、高額な費用が必要となることもあります。

なお、現在のホームページ制作では欠かせない「レスポンシブデザイン対応」の作業も、このコーディング対応費に含まれます。
レスポンシブデザインとは、パソコンやスマホやタブレットなど、デバイスに応じて最適な表示をするためのデザインのことです。

レスポンシブ対応のないホームページはユーザーから敬遠されてしまう可能性が高いので、どんなにコスト削減を図りたくとも、レスポンシブデザインにかかる費用を削らないように注意しましょう。

機能実装費

機能実装費とは、ホームページに搭載する機能を実装するための費用です。
ホームページに搭載する機能の例としては以下の通りです。

  • お問い合わせフォーム
  • サイト内検索
  • コメント投稿
  • 会員登録
  • ショッピングカート
  • 決済

実装する機能によってコストが変わってきますので、できれば「どの機能にどれくらいの費用がかかるのか」について制作会社に問い合わせておくとよいでしょう。

なお、予算が限られている場合は、「どの機能の優先順位が高いのか」について事前に制作会社へ伝えておくことをおすすめします。
そうすることで、予算に応じて適切な提案を受けることができます。

CMS組み込み費

CMS組み込み費は、WordpressなどのCMS(コンテンツ管理システム)でサイト構築をする際に必要となる費用です。

現在のホームページの多くは、WordPressを用いて制作されています。
なぜならば、WordPressでのホームページ制作には以下のようなメリットがあるからです。

  • ホームページを構築しやすい
  • セキュリティ管理がしやすい
  • 記事の新規作成や修正が簡単
  • SEO対策をしやすい
  • プラグインを使うことで手軽に機能を追加できる

搭載すべき機能が複雑である場合、プラグインだけでは対応できないことも多いため、制作会社のスキルが必要となることも多いです。
しかし、一度WordPressでのホームページ構築が完了してしまえば、記事の追加や修正といった作業は専門知識がなくとも簡単にできるため、クライアント側のみで運用することも十分可能です。

写真や動画の撮影費

ホームページに掲載したい写真や動画があれば、それらの撮影費用も見積もり項目に追加されます。
高いクオリティの写真や動画を求める場合、「プロのカメラマン」「モデル」「業務用機材の準備」など、あらゆるものがコストとして加わるため、高額な費用が必要となることが多いです。

その分、ホームページのビジュアルが劇的に向上しますので、ユーザーの第一印象が良くなり離脱されにくくなる、というメリットがあります。

「かかる費用」と「享受できるメリット」を天秤にかけた上で、写真や動画の撮影も依頼するべきかどうかを決めるとよいでしょう。

SEO対策費

制作するホームページの種類によっては、SEO対策費も必要となります。
特にオウンドメディアの場合は、検索エンジンからのオーガニックなアクセスを獲得することが非常に重要となるため、SEO対策が欠かせません。

ホームページ制作段階でのSEO対策としては、主に以下のようなものが挙げられます。

  • 表示速度を意識したデザインやサイト構造
  • アクセシビリティ
  • SSL対応をはじめとするセキュリティ対応
  • 検索エンジンへのメッセージである「robots.txt」の最適化

また、ホームページ完成後の運用も制作会社へ依頼する場合は、キーワード選定や検索意図を満たした記事作成、リライトといった内容も費用に含まれます。

動作検証費

動作検証費とは、ホームページ制作完了後の確認作業にかかる費用のことです。
ホームページ公開前に、2週間から1ヶ月ほどの期間を設けて、クライアント・制作サイドの両者にて「ホームページが正常に動作するか」についてのチェックを行います。

もちろん、制作会社としては問題なく動作する状態に仕上げていますが、認識の齟齬によってクライアント側が意図しない動作になっている可能性があるかもしれません。
そうした点などについての最終チェックを行うため、クライアントと制作会社の双方で動作確認をしていきます。

なお、動作検証は、搭載している機能が多ければ多いほど期間が長くなる傾向にあります。

ホームページ制作の見積り金額を下げるコツ

「ホームページ制作の見積もり金額を下げたい」とお考えの場合は、以下のような点を意識してみてください。

  • ホームページ制作の目的やイメージを明確に伝える
  • RFP(提案依頼書)を作成する
  • 相見積もりを取っていることを伝える
  • 自社対応が可能な部分は依頼しない

ホームページ制作の目的やイメージを明確に伝える

ホームページ制作の見積り金額を下げるためには、「なぜホームページを制作するのか」という目的や、「ホームページを作ることで何を実現したいのか」といったイメージを明確にし、制作会社へ伝えるようにしましょう。

目的やイメージが曖昧ですと、制作会社としては試行錯誤を繰り返さなければならない可能性があるため、見積もり金額をやや多めにせざるを得なくなるのです。
目的やイメージが固まっていれば搭載する機能についても限定できますので、制作会社側は見積もり金額を下げることができます。

なお、制作会社へざっくりとしたイメージだけを伝えてしまうと、クライアント側が意図していないような機能まで搭載される可能性があるので気を付けてください。

例えば検索機能一つ取っても、クライアントとしては「価格の昇順・降順の並び替え」だけでいいと思っていても、「検索機能が欲しい」というアバウトな伝え方をした場合、制作会社側としては「口コミ数順」「新着順」といった多機能検索の実装も想定するかもしれません。
そうなりますと、当然見積もり金額も上がります。

見積もり金額をできるだけ下げるためには、ホームページ制作の目的やイメージを明確に伝えるのがコツです。

RFP(提案依頼書)を作成する

ホームページ制作の見積もり依頼をする際、適切なRFP(提案依頼書)を作成しておくことも、見積もり金額を下げるための方法の一つです。
RFPとは、ホームページ制作の目的やスケジュール、予算などを明確に記した書類のことを指します。

制作会社側としては、RFPがあることでクライアントの考えていることを正確に把握することができるため、精度の高い提案や見積もりを行うことが可能となります。

ざっくりとした見積り依頼をする方が楽ではありますが、その結果見積もり金額が高くなってしまうことも多いので、面倒であってもしっかりとRFPを作っておくことをおすすめします。

相見積もりを取っていることを伝える

競合が多いサービスの場合、依頼者側が複数の業者へ見積り依頼をする、いわゆる「相見積もり」が一般的となっています。
ホームページ制作に関しても同じで、基本的には相見積もりをしているクライアントがほとんどでしょう。

しかし、中には「検索エンジンで上位に出てきた」「広告でよく目にする」といった理由で、1社にのみ依頼をするというクライアントもいます。
そうしたケースを想定して、比較的高めの見積もりを出すという制作会社もゼロではありません。

したがって、見積もり依頼をする際には、相見積もりを取っていることを一言伝えておく方がよいです。

他にも見積もり依頼を出していることをはっきり伝えることで、制作会社は、「競合に負けないように」と相場より安めの見積もり額を提示したり、より高度な提案をしようと努力したりすることでしょう。

自社対応が可能な部分は依頼しない

ホームページ制作に関して、もし自社のリソースで対応可能な部分があれば、その点については依頼から外すようにした方がよいです。

仮に、自社内で「Webデザインができる」という人材がいたとしましょう。
その場合、サイト構築やCMSの設定などの大枠についてはすべて依頼しつつも、デザイン作成は自社で対応する、という形にすれば、大幅なコストカットが実現できるはずです。

このように、ホームページ制作の過程で自社のリソースを使えそうな場合は、事前に制作会社に伝えた上で、見積もりから外してもらうようにした方がよいです。

ホームページ制作の見積書を確認する際の注意点

ホームページ制作の見積書が送られてきた場合には、以下のような点に気を付けて確認するようにしてください。

  • わからない項目があれば質問する
  • 項目の漏れがないかチェックする
  • 提案書がなければ提出を依頼する
  • 依頼するかどうかを料金だけで判断しない

わからない項目があれば質問する

「ホームページ制作についてあまりよくわからない」という場合、見積書に記載されている項目を見ても、なぜこの項目が必要なのか、具体的にどんな作業に対してかかっている費用なのか、という点について理解できないことも多いでしょう。

そういった場合は、変に遠慮せず、すべて質問するようにしてください。

「こんな質問をしたら恥ずかしいのでは・・・?」

このような負い目を感じる必要はまったくありません。
クライアント側が専門用語についてわからないのは当然のことですので、少しでも気になることがあればどんどん質問するようにすべきです。

質問した結果、適切に計上されている項目なのだとわかれば、すべてに納得した状態で気持ちよく依頼することができるでしょう。

項目の漏れがないかチェックする

ホームページ制作の見積書を確認する際には、依頼内容に沿った項目が掲載されているかどうかをしっかりチェックするようにしてください。
稀に、依頼した内容が見積書に反映されていないケースもあります。

例えば、SEO施策も依頼したはずなのに、SEOに関する項目がない、というような場合です。
このようなケースでは、後から追加で費用を請求されてしまう可能性が出てきます。

想定外の追加費用を避けるために、依頼内容と項目がマッチしているかどうかの確認は必須です。

提案書がなければ提出を依頼する

制作会社から見積書が送られてきた際に、提案書がなかった場合には、「提案書も送付してほしい」という旨を伝えるようにしましょう。
提案内容がわからなければ、提示された見積もり金額が妥当なものなのか判断できないことも多いからです。

ただし、前述したRFP(提案依頼書)を送付しなかった場合、制作会社としてはどのように提案していいかわからず提案書を作成できなかった、ということがあります。

多少手間がかかってしまうかもしれませんが、見積書と同時に提案書をもらうためにも、RFPも作成しておくことをおすすめします。

依頼するかどうかを料金だけで判断しない

相見積もりを取り、見積書の金額を見た時に、「一番安い金額を提示してきた制作会社」を選びたくなってしまうことも多いかと思われます。

しかし、単純に金額だけを見るのは得策ではありません。
金額も重要な要素ではありますが、その制作会社の制作実績や提案内容なども加味した上で、総合的に判断すべきです。

ただ安いだけの制作会社ですと、ホームページ制作の質が低かったり、コミュニケーション面で問題があったり、という可能性も十分にあり得ます。
そのような会社に制作を依頼してしまうと、希望通りのホームページを得るのが難しくなってしまうことでしょう。

実際のホームページ制作見積書のサンプル

これまで、ホームページ制作を依頼した際の見積書の項目について解説してきましたが、実際にどのような見積書が送られてくるのか気になる方も多いでしょう。

そこで、例として、ホームページ制作に関する見積書のサンプルを以下に掲載します。

ホームページ制作における見積もりのサンプル|デザインコンパス

こちらのサンプルは、最低限の項目を掲載したものです。
案件に応じてもっと細かな費目が掲載されますので、あくまで参考程度に捉えていただければと思います。

まとめ

以上、ホームページ制作の見積書に記載されている項目の意味や、見積書を確認する際の注意点、見積もり額を下げるためのコツなどについて詳しく解説してきました。

ホームページ制作の見積もりには、様々な項目が含まれます。
それぞれの項目について深く理解し、必要性を検討することで、見積り金額が妥当かどうかを正しく判断できるようになります。

よくわからないまま受け入れるのではなく、見積書に記載されているそれぞれの項目がどんなものなのかを把握した上で、どの制作会社に依頼するのかを決めるようにしてください。

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