オウンドメディアの運用代行費用はどれくらい?依頼先の選び方も解説

オウンドメディアの運用代行費用はどれくらい?依頼先の選び方も解説 | pochily me(ポチリーミー)
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「オウンドメディアの運用を代行会社にすべて外注したい」
「運用作業の一部だけを切り出して依頼したい」

このようにお考えの企業の場合、オウンドメディアの月々の運用代行費用がどれくらいなのか気になっていることでしょう。

運用費はランニングコストであり、毎月支払い続けなければならないため、もし運用を依頼するとなれば、運用を任せるメリットを理解しつつ「どのレベルまで求めるのか」という点について慎重に吟味しなければなりません。

そこでこの記事では、以下のようなことについて具体的に解説していきます。

  • オウンドメディアの運用代行を依頼するメリット
  • 運用代行会社に任せられる業務内容
  • 費用別の依頼可能な業務
  • 運用代行会社の選び方や依頼する際の注意点

オウンドメディアの運用を外注したいとお考えの場合は、是非参考にしてください。

オウンドメディアの運用代行を依頼するメリット

オウンドメディアの運用代行を依頼することで、相応のコストはかかってしまいますが、その代わりに以下のようなメリットを得ることができます。

  • 自社のリソースを使う必要がない
  • 高度なオウンドメディア運用が実現する
  • 運用ノウハウを吸収できる

自社のリソースを使う必要がない

オウンドメディア運用には、「SEOに詳しい」「ライティングに長けている」「デザイン作成ができる」というような人材が欠かせません。
しかし、都合よく上記のような人材が社内にいるとは限らないですし、人材がいたとしても、運用を任せることで社内リソースが減ってしまいます。

そこで便利なのが、運用代行会社です。
代行会社へ運用を依頼することによって、本業に充てるべき自社のリソースを使うことなくオウンドメディアの運用を継続できます。

ただし、運用のすべてを任せる形の依頼であっても、「クライアント側が一切何もしなくていい」というわけではありません。
運用代行会社とやりとりしたり、どんな運用形態なのかを監視・把握したりする担当者の設置は必要ですので、この点には注意が必要です。

高度なオウンドメディア運用が実現する

運用代行会社へ依頼することによって、自社では対応できないような高度な運用が可能となり、集客やコンバージョンといった面で大きな成果が期待できるようになるという点も大きなメリットです。

SEOを駆使して集客したり、ユーザーの行動を分析してオウンドメディアを改善したりといった運用作業には専門知識が必要です。
Webマーケティング部門があるような会社でなければ、こうした専門的な業務をこなすことは難しいでしょう。

運用代行会社には、SEOやメディア分析に精通したプロが在籍しているケースが多いので、自社が抱えている悩みを解決するような施策を提案してくれる可能性が高いです。

運用ノウハウを吸収できる

オウンドメディアの運用を任せている以上、クライアント側と運用代行会社側とで情報共有を行う必要があります。
その中で、クライアント側が自然とオウンドメディア運用ノウハウを吸収していき、最終的には自社で運用できるようになる可能性もあるでしょう。

月々支払っている運用費によっては、サポート内容にコンサルティングが含まれていることもありますので、Webマーケティングに関する知識やテクニックなどについて直接教わることもできます。

最終的に自社で内製化するつもりがない場合でも、オウンドメディアを保有している以上、運用のノウハウを得ておくことに損はありません。

運用代行会社が担当する業務内容

「運用代行」と聞いても、具体的にどういった作業を任せられるのかイメージが湧かないということも多いでしょう。

オウンドメディアの運用代行を依頼する場合には、以下のような作業を代行会社に託すことが可能です。

  • メディアグロースのための戦略提案
  • Webマーケティング
  • セキュリティ対策
  • 記事作成
  • サイト分析・記事のリライト

メディアグロースのための戦略提案

「オウンドメディアが完成したばかり」
「今まで放置していたオウンドメディアを本格的に運用したいと思っている」

こういったケースでは、「これからどのようにしてオウンドメディアを伸ばしていくか」という戦略の提案から入ることもあります。

  • クライアントが月々にかけられる運用費
  • 記事の追加ペース
  • 認知拡大後のゴール(購入/資料請求/メルマガ登録者を増やす…など)
  • 最終的な数値目標

こういった点について運用代行会社がヒアリングし、クライアントの状況に適した施策を提案します。

また、「これまで自社で運用してきたものの成果が出ていない」という場合には、サイト構造の分析から入り、状況に応じてオウンドメディアの再構築を図るということもあるでしょう。
ユーザビリティの悪い構造になっていると、SEO面で記事全体に悪影響を与えてしまうかもしれないからです。

このように、具体的な戦略提案から戦略に伴う実作業まで、幅広く任せることも可能です。

Webマーケティング

オウンドメディアへの集客方法の提案や、集客のための運用といったWebマーケティングについてもすべて依頼することができます。
具体的には、以下のような業務内容に対応可能です。

  • 検索エンジンからの自然流入を狙ったSEO対策
  • リスティング広告やSNS広告の運用
  • SNSアカウントの運用

また、コンバージョン率を上げるために必要となる、「ランディングページの最適化」や「CTAの改善」などのコンテンツマーケティングも任せることができます。

セキュリティ対策

オウンドメディアに限らず、世界中のホームページは常に以下のようなリスクに晒されています。

  • 不正アクセス
  • 情報改ざん
  • 情報漏洩
  • ウイルス感染

「自社に限ってそんなことは起こらないだろう」
「うちのような小規模なオウンドメディアが狙われることはないだろう」

このように考えている企業も多いのですが、油断は禁物です。
会社やメディアの規模に関係なく、いつ攻撃の対象になるかは誰にもわからないのです。

そのため運用代行会社は、使用しているCMSやソフトウェアを常に最新バージョンにしたり、ウイルス対策を万全にしたりといった多様なセキュリティ対策を行なっています。

また、「ドメインの更新を忘れたことによるドメイン失効が起こらないようにする」といった、運用に慣れていない企業がやりがちなミスについてもフォローしてくれます。

記事作成

オウンドメディア運営で最も負荷がかかる作業が「記事作成」です。
記事は、ただ書けばいいだけではなく、検索エンジンで上位表示させるために以下のような工程で作業を進める必要があります。

  1. 対策キーワードの選定
  2. 対策キーワードにおける競合サイトの調査
  3. 調査結果を踏まえた「SEOに強い記事構成」の作成
  4. ライティング
  5. 内部リンク調整
  6. 文字装飾や画像挿入
  7. 最終見直し
  8. 入稿

このように、1つの記事を作るだけでもかなりの手間がかかります。
ライティングに慣れていない場合、1記事を作成するのに数日を要することも珍しくありません。

こうした重い作業も、すべて依頼することが可能です。
運用代行会社には記事執筆に特化した人材がいるため、クライアントの期待を裏切らない質の高い記事が納品されることでしょう。

サイト分析・記事のリライト

新しい記事を追加していくだけでなく、オウンドメディア内の記事のアクセス状況やユーザーの動きを分析し、手を加えた方がよい記事を洗い出してリライトを行う、という作業も非常に重要です。

この作業も専門的なスキルが必要となりますが、代行を依頼することで、無駄なくリライト作業を進めることができるでしょう。

記事作成やリライトまで含めた運用代行となると、月々の費用は高額になる傾向にありますが、その分自社でのリソースがほとんど必要なくなるため、本業に打ち込めるという大きなメリットが得られます。

【費用別】オウンドメディアの運用代行を依頼した時にやってもらえること

オウンドメディアの運用代行費用は、依頼する範囲によって大きく変わります。
月々に支払う金額が多くなればなるほど、代行してもらえる業務の範囲が広がり、自社のリソースを削減できます。

この項目では、具体的な料金相場を挙げつつ、依頼できる範囲について解説していきます。

費用が「10万円未満」の場合

オウンドメディアの運用代行費用はピンキリであり、安いところでは月々数万円ほどで運用や保守といった作業を請け負っている会社もあります。

ただし、当然ながら値段に見合うサポートしか受けられません。
運用代行会社も人件費がかかりますので、月数万円では対応できる作業に限界があるのです。

▼10万円未満で受けられる主なサポート

  • 最低限の保守作業
  • オウンドメディア運用のためのアドバイス
  • 簡易的なレポート作成

対応できたとしても、これくらいの範囲が妥当なラインでしょう。

オウンドメディア運用に関するアドバイスについても、専門的な内容ではなく、「ざっくりとした方向性を示す」「質問があれば答える」程度であることもあり得ます。

10万円未満の予算で運用代行を依頼する際は、基本的に自社のリソースで「記事作成」「リライト」「ユーザー動向の分析」などを行う必要があるのでご注意ください。

費用が「10万円~30万円」の場合

月々の運用代行費用が10万円から30万円になってきますと、依頼できる内容の幅も広がります。

▼10万円~30万円で受けられる主なサポート

  • 専用のツールを使ったオウンドメディアの分析
  • レポート作成
  • 小規模の修正対応

費用が「10万円」なのか「30万円」なのかによって変化しますが、概ね以上のようなサポートが期待できます。

しかし、この範囲の金額ですと運用の多くについてはまだまだ自社で対応する部分も多くなりますので、運用チームの存在は欠かせません。

費用が「30万円~50万円」の場合

運用代行費用が30万円を超えてきますと、受けられるサポートの量や質が大きく上がります。

  • オウンドメディア運営に関する専門的なコンサルティング
  • 本格的なレポート作成
  • 中規模の修正対応
  • 記事作成やリライトの一部

SEOに精通したコンサルタントによる分析結果や、オウンドメディアを成功させるための専門的なアドバイスをもらえるレベルの金額ですので、得た情報やノウハウをしっかり活かせるのならば費用対効果は高くなることでしょう。

また、プログラミングスキルが必要なCMSの改修やデザイン修正などについても、よほど規模の大きなものでなければ対応可能ということも珍しくありません。

記事作成やリライトの一部を依頼することも可能になる金額であるため、自社のリソース確保にも繋がります。

費用が「50万円以上」の場合

月額50万円以上の運用代行となると、記事作成からリライト、ユーザー動向の分析、コンテンツマーケティングなどをすべて任せるといったことも可能になります。

なお、クオリティの高い記事を求める場合、大体の相場として1記事あたり5万円前後の予算を見積もるべきです。
従って、月に10記事ペースで追加するなら50万円、15記事ペースで追加するなら75万円、といった金額を想定して、運用コストを算出するようにしてください。

記事作成は最もリソースが必要となる作業ですので、外注するか自社で対応するかは慎重に検討した方がよいでしょう。

運用代行会社の選び方や依頼する際の注意点

運用代行会社を選ぶ時や実際に依頼する際には、いくつかの注意点がありますので、以下のようなことに気を付けるようにしてください。

  • 運用代行費用が安すぎないか
  • SEOに強い会社か
  • 丸投げしていないか
  • コミュニケーションに問題がないか
  • 自社が属する業界への理解があるか

運用代行費用が安すぎないか

月あたり数千円や1万円といった、超格安での運用を謳っている代行会社には要注意です。

通常、ここまで安い費用では運用代行にかかる経費すら賄えず、まともな代行作業はできません。
そのため、最悪の場合は「何かやっているフリはするものの、実際はほぼ何もしていない」ということもあり得るのです。

もちろん、格安料金を提示している会社の中にも「料金内でできる限りの良心的なサポートを行う」という理念を持っているところもあるでしょう。
しかし、金額の安さで釣って契約し、「仕事をしているフリ」をするだけの悪質な会社も存在しますので、警戒するようにしてください。

オウンドメディアの運用代行料金は、高すぎるのも問題ですが、安すぎる場合もリスクがあることを把握しておくべきです。

SEOに強い会社か

オウンドメディアの集客は、基本的にSEOがメインとなります。
運用代行を依頼するのならば、SEOに強いかどうかを重視して選ぶべきでしょう。

SEOに強い運用代行会社を選ぶコツは以下の通りです。

  • 「運用代行 SEO」のようなキーワードで上位に表示される
  • オウンドメディアにおけるSEOによる上位表示実績が豊富
  • 順位保証を謳っていない

特に注目すべきは、「必ず●位以内に表示させる」といった順位を保証するような謳い文句を掲げている会社を選んではいけない、という点です。

まず、SEOには絶対の正解というものがありません。
SEOは、Googleという一企業が作り出した検索アルゴリズムを読み解き、それに対応していくスキルです。
公式発表されている情報が少ない上、頻繁にアルゴリズムが変更されることから公式発表についても妄信するわけにはいかず、常にトライ&エラーを繰り返しながら「何が正解か」を探っていく必要があります。

また、「Googleの検索アルゴリズムは完璧ではない」というのも、順位保証が不可能な理由の一つです。

アップデートに次ぐアップデートにより、Googleの検索アルゴリズムは複雑化の一途を辿っており、もはやGoogle側でも完全に把握しきれていないのではないかとも言われるほどです。
実際、「なぜこのサイトがこの順位に?」と不思議に思えるような、検索結果の多様性が意識されていることを考慮しても説明がつかない検索結果となっていることがあります。

こういった状況なので、正しいSEO対策を行っても上位表示の確約などできるわけがないのです。
したがって、順位保証を掲げている時点で、その会社はSEOに詳しくない会社である可能性が高いと言えるでしょう。

丸投げしていないか

「オウンドメディアの運用をすべて丸投げしてしまう」というのは、高額な運用費を支払っているクライアントがやりがちなミスです。
これだけの費用を払っているのだからすべて任せてもいいだろう、と考えがちなのですが、丸投げはリスクだらけなので絶対に避けるようにしましょう。

運用に関してクライアント側が一切タッチせず、何から何まで任せてしまう形になると、運用代行会社のやりたい放題となってしまいます。

運用代行会社に緊張感を持たせるためにも、代行会社の仕事を確認する担当者を設置し、運用業務をしっかり管理すべきです。

コミュニケーションに問題がないか

運用代行会社を選ぶ際は、コミュニケーションに問題がないかどうかもチェックしておきましょう。

まずは、見積もり依頼のやりとりをしている段階から、以下の点に注目してみてください。

  • 問い合わせに対する返信スピード
  • 問い合わせに対する説明内容がわかりやすく具体的かどうか
  • 連絡手段が限られていないか

返信スピードの遅さは、円滑なコミュニケーションの大きな障害となります。
確認したいことがあっても、返信が遅いことで自社での作業が止まってしまうことがありますし、そもそも知りたいことがなかなか返ってこないのは大きなストレスです。
また、返信が速かったとしても、的を射ない内容ばかりならば、それも問題でしょう。

そして、連絡手段についても、電話や対面での対応がなく、「連絡ツールは基本的にチャットのみ」といった会社も避けた方がよいです。

自社が属する業界への理解があるか

自社の業界についてどれほどの理解があるのか、という点も意識して選ぶと、より質の高い運用が期待できます。

例えば、ウォーターサーバー運営会社が自社オウンドメディアの運用を依頼する場合、ウォーターサーバー関連のホームページ制作や運用の実績が豊富な会社を選べば、業界への理解が深いため、スムーズな運用が期待できるでしょう。

運用代行会社を選ぶ際は、自社の業界についてどれほど知っているのかについても考慮してみてください。

まとめ

以上、オウンドメディアの運用代行費用の相場や、運用代行に含まれる業務、運用代行会社の選び方などについて詳しく解説してきました。

オウンドメディアの運用は長期に渡る上、効果的な運用を続けるためには専門的なスキルを持った人材も求められることから、リソースの確保が難しいという問題を抱えています。

しかし、運用代行会社を活用することでそういった問題を解決できますので、予算を確保できるようでしたら是非積極的に検討してみてはいかがでしょうか。

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