【オウンドメディア改善の方法】集客に繋げる施策を具体的に解説

【オウンドメディア改善の方法】集客に繋げる施策を具体的に解説 | pochily me(ポチリーミー)
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オウンドメディアを制作したものの、集客やコンバージョンの面で成果を出せずに悩んでいる、という企業も多いのではないでしょうか。

しかし、そういう状態になってしまうのには理由があります。
もちろん対策する方法はありますので、できるだけ早く改善に乗り出すべきでしょう。

そこでこの記事では、以下のようなことについて詳しく解説していきます。

  • オウンドメディア運営で集客できない理由
  • オウンドメディアで成果を出すための具体的な改善策
  • オウンドメディア改善に関するよくある悩み

記事を最後までお読みいただくことで、オウンドメディアの改善に注力することがいかに重要かをご理解いただけるでしょう。

オウンドメディアは改善し続ける必要がある

オウンドメディアで継続的な集客を成功させるには、日々の改善が欠かせません。

仮に自社記事が上位表示されたとしても、検索エンジンのアルゴリズムがアップデートされたり、競合サイトたちが伸びてきたりすれば、順位は徐々に下がってしまいます。

そもそも、オウンドメディア運営開始から間もない時期ならば、新規記事が上位表示されることすらそう簡単ではありません。
狙うキーワードを選ぶことで上位に表示されやすくはなりますが、いきなり1位や2位といった順位を獲得するのは至難の業でしょう。

しかし、記事追加を続けながらサイト全体の改善も定期的に行うことで、徐々にドメインの力が強くなっていき、狙ったキーワードでの上位表示を達成しやすくなります。

こういった理由から、オウンドメディアは計画的に改善を加えていくという作業が非常に重要だと言えます。

オウンドメディア運営で集客できない理由

オウンドメディアへの集客が思うように進まない主な原因としては、以下のようなことが考えられます。

  • ほとんど更新しない
  • 短期的な成果を求めている
  • 運用体制が整っていない
  • 運用目的を間違えている
  • SEOを理解していない

ほとんど更新しない

せっかく資金を投下してオウンドメディアを制作したものの、ほとんど更新せずに放置してしまっている、というのが最も多い失敗例です。

オウンドメディアは制作して終わりではありません。
むしろ制作完了はスタートであり、その後の運用が非常に重要になってくるのです。

日々、不特定多数のユーザーの検索ニーズを考慮しながら、地道に記事を追加し続けることによって、徐々に自社のオウンドメディアが検索エンジンから評価されるようになります。
その結果、上位表示される記事が増えることによってアクセスが上がり、自社名や自社サービスの認知度が少しずつ上昇していきます。

しかし、オウンドメディアを完成させたことに満足してしまい、コンテンツの追加や更新を怠っていると、なんら成果を出せないまま終わってしまうでしょう。

短期的な成果を求めている

オウンドメディアは、「長い期間運営しながら少しずつ認知拡大を図り、最終的に売り上げに繋げていく」という目的で運用されるべき媒体です。
そのため、短期的な成果だけを求めていると上手くいきません。

よくある失敗例としては、リスティング広告やSNS広告での集客のみに注力してしまうというケースです。

オウンドメディアの強みは、SEO(検索エンジン最適化)によって検索エンジンからの自然流入が狙えるという点です。
しかし、短期的に結果の出やすい広告のみに頼ってしまうと、一時的に効果が出たとしても、オウンドメディア運営の魅力である「広告に費用をかけることなく継続的な集客が可能」というメリットを享受できなくなってしまいます。

状況に応じて広告を併用することは問題ありませんが、「集客のメインはあくまでSEO」ということを忘れてはいけません。

運用体制が整っていない

ホームページを公開した後のことについてあまり考えておらず、適切な運用体制になっていない、というのもよくある失敗例です。

運用の重要性を理解していない会社の場合、以下のような間違った運用を行ってしまうことがあります。

  • 手の空いていそうな社員を適当に選んで運用させる
  • 全社員が持ち回りで記事を書く
  • 書きたい人が好きなタイミングで記事を追加・更新する

このようないい加減な運用では、集客に繋がるわけがありません。
オウンドメディアに追加する記事は、「ユーザーの検索意図を満たす質の高いコンテンツ」でなければ意味がないのです。
むしろ質の低い記事は、追加すればするほど集客に悪影響を及ぼします。

オウンドメディアに追加すべき記事を執筆できるスキルがない人に運用を担当させても、良い結果に繋がる可能性は非常に低いでしょう。

運用目的を間違えている

オウンドメディアを運営する最大の目的は、「認知拡大」です。
この点を履き違えてしまい、ひたすら自社サービスの訴求にこだわって記事作成を行ってしまうと、想定していたような集客が困難になることでしょう。

せっかく自由に更新できるオウンドメディアですから、自社サービスの魅力を存分に伝えたくなるのも無理はありません。
しかし、検索エンジン経由で訪れた一見ユーザーにとっては、いきなり知らないサービスを訴求されても戸惑うだけであり、離脱にも繋がりやすくなってしまいます。

オウンドメディアへ追加する記事は、ユーザーの疑問を解決したり知識欲を満たしたりできる記事をメインにして多くのユーザーに流入・滞在してもらい、「まずは認知拡大を目指す」という形を意識するようにしてください。

SEOを理解していない

オウンドメディアの集客で最も重要なのはSEOですが、SEOに関する知識や経験が不足していることから、間違った運用を行っている企業も多いです。

  • いきなりビッグキーワードを狙いにいっている
  • 記事ごとのペルソナが曖昧
  • 検索意図を理解していない
  • SEOに強い記事の書き方がわからない

特に多いのは、上記のようなパターンでしょう。

検索エンジンのアルゴリズムを理解しないまま、漫然と記事の追加・更新を続けても、結果が出る可能性は低いと言わざるを得ません。

オウンドメディアで成果を出すための具体的な改善策

オウンドメディアを改善するために何かしなければ、という焦りはあるものの、何をしていいのかわからないという方も多いでしょう。

この項目では、集客やコンバージョンアップに役立つ具体的な改善策について紹介していきます。

運用体制を整える

まずは、オウンドメディアを効率的に運用していくための体制作りから始めましょう。

自社で運用体制を整える場合は、主に以下の2パターンとなります。

  • SEOに詳しい専任の担当者を設置する
  • 運用チームを立ち上げる

SEOライティングに詳しい人間が社内にいる場合には、オウンドメディア運用担当者としてすべてを任せることができるでしょう。
ロゴ作成やデザイン修正といった作業が発生した場合には、別途リソースも必要になりますが、SEOに対する造詣が深ければ、オウンドメディアの規模によっては運用のほとんどを一人でこなすことも可能となります。

また、「運用チームを立ち上げる」という方法もあります。
ライティング担当、デザイン担当、分析担当など、オウンドメディア運営に必要な人材を集めてチームを作り、運用に当たるという形です。
社員それぞれの強みを活かしながら運用できるため、無理なくスムーズな運用に期待できるでしょう。

CTAにこだわる

CTAとは「Call To Action」の略で、ユーザーに次の動きを促すためのクリエイティブのことを指します。
例えば、記事のヘッダーやサイドバーなどの目立つ場所に、思わずクリックしたくなるような画像リンクを配置する、というような形で活用します。

CTAの質を改善し続けることで、目的のページにアクセスを集めやすくなったり、コンバージョン率を上げたりすることができますので、CTAにはとことんこだわるようにしてください。

より良いCTAへと磨き上げるためにおすすめな方法としては、「CTAを複数作成してA/Bテストを繰り返すこと」です。

何が最適なCTAなのかは、ひたすらテストを繰り返すことでしかわからないので、地道にテストを続けながらベストなCTAを追求するようにしてください。

ユーザーの動きを分析する

オウンドメディアで成果を出すためには、ただ集客だけ頑張ればいいというわけではありません。
訪問してくれたユーザーの動きをしっかり把握し、成果の改善に活かすべきです。

ユーザーの動きを分析するのに欠かせないのが、「Googleアナリティクス4(GA4)」というGoogleが提供している無料アクセス解析ツールです。

  • アクセス数が多い記事はどれなのか
  • ユーザーの滞在時間(平均エンゲージメント時間)が長い記事はどれなのか
  • どれくらいの割合で直帰されているのか …など

GA4を活用することで上記のようなことがわかるため、「ユーザーの滞在時間が長い記事の構成や内容を参考にして、滞在時間が短い記事に修正を加える」といった改善が可能となります。

「アクセスはあるがCVに繋がらない」などの悩みを抱えている場合は、GA4を利用してユーザーの行動を分析することで、問題解決のきっかけを掴めることでしょう。

SNSを活用する

アクセス数を増やしたい場合は、検索エンジン対策や広告運用だけでなく、SNSからの集客も視野に入れてみましょう。

  1. SNSでの情報発信に力を入れる
  2. フォロワーを増やす
  3. 自然な形でオウンドメディアへのアクセスを促す

こういった流れを作ることで、新たなアクセス経路を獲得することができます。

オウンドメディア運用とSNS運用では、「ファンを作る」という点で類似していますので、心掛けるべき点は同じです。
「ユーザーに喜んでもらえそうな発信」を続けることで、自然とファンが増えていき、オウンドメディアにも興味を持ってもらえるようになることでしょう。

記事のリライトを怠らない

オウンドメディアで集客するためには、定期的に新規記事を追加していくことも重要ですが、「順位が微妙な記事をリライトする」という作業も必須です。

SEOを理解した上で、十分な検索エンジン対策をしてから記事をアップしても、いきなり結果が出るとは限りません。
順位決定のアルゴリズムは非常に複雑化しているため、「こうすれば100%上位表示できる」という方法は存在しないのです。

したがって、新たに追加した記事が3~6ヶ月経ってもなかなか思うような順位にならない場合は、再度競合サイトを分析した上で、構成変更やコンテンツの追加といったリライト作業を行うようにしてください。

SEOに強い人材を採用する

「SEOに詳しい人材が社内にいない」
「どう頑張っても上位表示できない」

このような場合には、SEOに特化した人材を採用するという方法がおすすめです。

Web制作や広告運用などと同様に、SEOも特殊なスキルが必要であるため、一朝一夕で身に付くことはありません。
そのため、SEOについて何もわからないという社員に、いきなりオウンドメディアの運用を任せても上手くいくことはないでしょう。

採用コストはかかるものの、成果を出すためのオウンドメディアを運用するためには必要な投資となります。

オウンドメディア改善に関するよくある悩み

オウンドメディア運営においては、以下のような悩みを抱えている企業が多いです。

  • ユーザーの直帰率の高さが気になる
  • ユーザーの滞在時間を伸ばしたい
  • アクセスはあるもののコンバージョンに繋がらない

この項目では、上記の悩みを解決するための方法を紹介していきます。

ユーザーの直帰率の高さが気になる

ユーザーの直帰率の高さに悩んでいる企業も多いのではないでしょうか。
直帰率とは、簡単に言うと「1ページのみ閲覧して離脱するユーザーの割合」のことです。

直帰率は、運営するホームページの種類によって大きく異なります。
ECサイトのように、すでに購入意欲を持った状態で流入してくるユーザーが多いホームページの場合は直帰率が低いのですが、オウンドメディアのように「知りたい情報を得たら完結する」という性質の記事が多いホームページでは直帰率が高くなる傾向にあります。

直帰率は、SEOには直接影響を及ぼす要素ではありませんし、オウンドメディアという性質上直帰されてしまう割合が高くなるのは仕方がありません。

しかし、「できる限り改善する」ということは意識すべきです。
直帰率が下がれば、それだけコンバージョン率のアップや固定ファンの獲得に繋がるからです。

直帰率を下げる具体的な対応策としては、以下のようなものがあります。

  • できるだけ内部リンクを貼る(貼りすぎはNG)
  • 魅力的なCTAを目立つ場所に配置する
  • 記事の質を極限まで高める

ユーザーの滞在時間を伸ばしたい

「せっかくアクセスしてくれたユーザーが、記事内に滞在してくれない」というのも、よくある悩みの一つです。
記事に魅力がなければ、早々に離脱されてしまう可能性が高まってしまいますので、是非改善すべきでしょう。

現行のGoogleアナリティクスである「GA4」では、「平均エンゲージメント時間」という項目でおおよそのユーザー滞在時間を計測できます。
こちらの数値を確認し、明らかに滞在時間が短い記事をリストアップして、リライトをするようにしてください。

アクセスはあるもののコンバージョンに繋がらない

オウンドメディア運営の第一の目的は「認知拡大」ですが、当然その先には「売り上げアップ」も見据えるべきです。
したがって、アクセスは順調に伸びているのにコンバージョン(CV)に繋がっていない、という状況が発生しているのならば、改善に向けて動き出すべきでしょう。

CVに繋がらない理由の多くは、「ランディングページ(LP)が弱い」というものです。
オウンドメディアのほとんどのページは「集客のツール」であり、最終的に成約に繋げられるかどうかはLPの作り次第となります。

アクセスはあるのにCV率が悪いという場合は、LP改善に注力することをおすすめします。

なお、より専門的な分析を行いたい場合は、GA4の設定をカスタマイズすることでコンバージョン率を計測できるようになりますので、是非設定するようにしてください。

自社でのオウンドメディア運営が難しい場合

これまで、自社内でオウンドメディアを改善するための方法を中心に解説してきましたが、「運用を任せられる人材が社内にいない」「SEOに強い人材を新規採用するのは手間がかかる」といった理由で、内製化が難しいケースもあることでしょう。

その場合は、ホームページ制作会社に運用を依頼するという方法も有効です。
制作会社は、ただホームページを作るだけでなく、運用・保守を行うことも可能となっています。

場合によっては、大幅な改善案を提示してくれることもあります。

ホームページ制作に詳しい人材がいない状態で、自社のリソースのみで無理して制作したホームページには、構造的に問題があることも珍しくありません。
そうしたホームページは、SEOに弱い作りになっていたり、ユーザビリティが悪く訪問者が離脱しやすかったりといったリスクを抱えることになってしまいます。

自社オウンドメディアに何らかの不安がある場合は、是非一度制作会社へ相談してみてはいかがでしょうか。

まとめ

以上、オウンドメディアで集客できない理由や、成果を出すための具体的な改善策などについて詳しく解説しました。

オウンドメディア運用で結果を出すためには、長期の運用を見据えつつ、定期的に改善を加えていくことが必須となります。
最初こそ手間がかかりますが、軌道に乗れば広告に頼らない集客が可能となりますので、是非改善を続けながらオウンドメディアを育ててみてください。

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