ホームページ制作が進まないのはなぜか?失敗の原因と対策を解説
「自社でホームページ制作をしているけどなかなか進まない・・・」
「ホームページ制作会社に依頼したのに進み具合が遅い・・・」
このようなお悩みをお持ちの方も多いことでしょう。
もちろん、制作が進まないのには理由があります。
この記事では、思ったようにホームページ制作が進まない時の原因や、スムーズに制作を進めるための対策法について詳しく解説していきます。
自社でのホームページ制作が進まない原因
ホームページ制作にかかる費用を抑えようと、自社での制作を試みる会社も少なくありません。
しかし制作の取り組み方を間違うと、スケジュールに大幅な遅れが出てしまい、外注するよりコストがかかってしまう、ということも珍しくないのです。
特に、以下のようなことが原因となって制作が進まないことが多いので要注意です。
人的リソースが足りていない
社内の人的なリソースが足りておらず、ホームページ制作を任せる人間が極端に少ない場合、なかなか制作が進まないということが多いです。
ホームページ制作は、企画から始まり、設計、サーバーやドメインの準備、デザイン作成、コンテンツ作成など、やらなければいけないことが山ほどあります。
とても、一人や二人といった少人数に任せられる作業量ではありません。
人的リソースが足りないことが明白な場合は、外注を選択肢に入れるべきでしょう。
担当者の人選で失敗している
人的リソースに余裕があったとしても、ホームページ制作を任せる人間の人選に失敗してしまうと、やはり制作はうまく進みません。
ホームページ制作のスキルや知識がほとんどないような社員たちを担当者にしてしまった場合、手探りの状態から制作が始まることになるので非常に時間がかかりますし、ホームページ完成まで漕ぎつけたとしても質に不安が残ります。
- 過去にホームページ制作に関わったことがある
- Webデザインのスキルがある
- ライティングが得意
- サーバーやCMSやセキュリティに詳しい
こういった人材を集めてチームを組めないようならば、制作プロジェクトは失敗に終わる可能性が高くなってしまうでしょう。
予算が少なすぎる
ホームページ制作に充てる予算が少なすぎるのも、制作が進まない原因の一つとなります。
制作のほとんどを自社でやるとしても、外注せざるを得ない部分も出てくることでしょう。
例えば、環境構築やWebデザインができる人材は社内にいるものの、SEOライティングのスキルを持った人材はいないため、記事作成のみ外注したい、というようなケースです。
しかし予算が限られていると、外注すべき部分を外注することができず、社内の人間だけで回すしかありません。
勝手がわからない仕事を任された担当者の作業効率は、当然ながら悪いものとなってしまうでしょう。
このように、予算不足も円滑なホームページ制作を妨げる要因となります。
目的や計画が曖昧
ホームページ制作をする際は、確固たる目的を持ち、制作に入る前に具体的なスケジュールを決めることが重要です。
「ライバル会社がホームページを持っているから、うちの会社でも一応作っておこう」といった程度の動機で制作に取り掛かってしまうと、失敗に終わってしまう可能性が高まります。
はっきりとした目的がないということは、制作途中でコンセプトがころころ変わってしまう危険性があるということに繋がります。
結果、度重なる軌道修正が発生し、スムーズに制作が進まないということがあり得るのです。
フリーランスに依頼してホームページ制作が進まない原因
近年、個人でホームページ制作を請け負うフリーランスが増えており、その質は制作会社と遜色ない場合もあるほどです。
フリーランスへ依頼する大きなメリットとして、費用を抑えられたり、柔軟に対応してもらえたりということが挙げられます。
しかし、一方でデメリットもいくつか存在します。
そうしたデメリットが原因で、ホームページ制作がうまく進まないという状況に陥ることがあるため、ご注意ください。
詳細については、以下の項目にて解説していきます。
よく知らないフリーランスに依頼した
フリーランスで活動している人の中には、制作スキルやコミュニケーション能力が高く、責任感も強いという信頼できる人たちもたくさん存在します。
しかし中には、そうでない人たちがいるのも事実です。
そのため、フリーランスに依頼する時には、特に慎重になる必要があります。
面倒だからと、オンラインミーティングもせずに依頼するようなことをすると、「いきなり音信不通になる」「スキルが低く全然制作が進まない」というようなトラブルに遭ってしまうかもしれません。
急な体調不良や廃業リスク
個人で活動しているフリーランスに仕事を任せるわけですから、そのフリーランスが体調不良で休んだり、病気や怪我で入院したりすれば、必然的に作業が止まってしまいます。
何かあった時に急遽仕事を引き継いでくれる人がいるわけでもありません。
また、依頼しているフリーランスが、何かしらの事情で突然廃業することになり、途中で仕事を断られるということもあり得ます。
こういった事情も、ホームページ制作に遅れが生じるリスクの一つとなります。
制作が属人的になってしまう可能性がある
何らかの理由で、フリーランスに依頼していた制作を中止し、続きを制作会社へ依頼するということもあるかもしれません。
しかし、フリーランスが一人で制作したホームページの場合、作りが属人的になっており、仕様が分かるドキュメントなどもない、というケースが珍しくありません。
そうなると、仕事を引き継いだ制作会社の方では、何がどうなっているかの調査から始めることになってしまうため、なかなか制作が進まないという状況に陥りがちです。
フリーランスへ依頼する際は、属人性が高くなってしまう可能性についても考慮しておくべきでしょう。
制作会社に依頼してホームページ制作が進まない理由
「制作会社に依頼すれば安心だろう」
ホームページ制作に関して、このように考えている方も少なくないと思われますが、半分正解で、半分は間違いです。
ただ制作会社へ依頼するだけでは、失敗に終わる可能性も充分にあります。
この項目では、制作会社へ依頼したのに失敗してしまう主な原因について紹介していきます。
選ぶ制作会社を間違えた
「せっかく制作会社に依頼したのに、ホームページ制作が思うように進まない」という時の原因としてまず挙げられるのが、制作会社選びの失敗です。
Web制作会社は、大小合わせれば数えきれないほど多く存在します。
その中には、責任感がなく、「とにかく受注できればそれでいい」という考え方の会社もあるのです。
- 他社よりも圧倒的に安かった
- ネット検索した時にたまたま目についた
上記のような理由だけで、よく調べずに制作会社を選んでしまうと、あまりよろしくない会社に当たる可能性が高まってしまいます。
制作会社にすべてを任せてしまう
ホームページ制作のすべてを制作会社に任せきりにする、いわゆる「丸投げ」をしてしまってはいないでしょうか。
「相手はホームページ制作のプロなのだから、任せておけば大丈夫だろう」
このように考える方もいらっしゃるかもしれませんが、いくらプロであろうと、クライアントの意向を正確に汲み取ることができなければプロとしての仕事ができません。
ざっくりとしたイメージだけを伝え、「あとはお任せで」という形にしてしまうと、制作会社としては具体的にどうしていいかわからず、結果的に制作に遅れが出ることもあり得ます。
また、納品された成果物がイメージと違い、大幅な修正が必要になってしまうこともあるでしょう。
自社内に担当者がいない
制作会社とやりとりする担当者をはっきりと決めず、「手の空いている者が担当する」というような状況を作ってしまうことも、制作が進まない原因となりやすいです。
明確な担当者がいなければ、制作会社としては誰に連絡をしていいかわかりませんし、誰の言うことに従うべきかも曖昧になります。
「Aさんは仕様変更だと言っていたけれど、Bさんは予定通りだと言っていた」
このようなダブルスタンダードが起こると、制作会社側に混乱が発生し、作業が滞ってしまいます。
ホームページ制作担当者を設置しない、というのも、クライアント側がやりがちな失敗です。
細部にこだわりすぎる
制作会社が納品した成果物に対し、あまりに細かいところまでこだわってしまうことも、ホームページ完成を遅らせる原因となります。
契約時に修正依頼回数についての取り決めがなかったとしても、細部について度を越した修正依頼を繰り返してしまうと、制作会社側の士気も下がってしまうことでしょう。
最悪の場合、互いの空気が悪くなってしまい、さらにホームページ制作が進まなくなるという悪循環を生みだしてしまう可能性もあります。
そもそもユーザーは、ホームページの細部まで気に留めることはほとんどありません。
したがって、ユーザー目線に立って「どの程度までこだわるべきか」の線引きを行うとよいでしょう。
ホームページ制作で失敗しないための対策法
ホームページ制作がなかなか進まない、と悩んでいる場合には、以下のような対策法を強くおすすめします。
いずれか一つを実践するのではなく、すべてを意識することが大事です。
外注を検討する
自社でのホームページ制作が進まないとお悩みの場合は、ホームページ制作会社への外注を検討してみることをおすすめします。
自社内での制作が進まない理由の多くが、「リソースが足りない」「ホームページ制作のスキルを持つ社員がいない」といったものかと思われます。
しかし制作会社に依頼すれば、こうした問題が一気に解決します。
「外注すると費用がかかってしまう」という点を気にされる方もいらっしゃるかもしれませんが、思うように制作が進まなければ、長い目で見た場合に外注するよりもコストがかかっている、ということも少なくありません。
確かな成果を求めてホームページ制作を行う場合は、Web制作のプロを利用することも視野に入れるべきでしょう。
制作会社選びで手を抜かない
「ホームページ制作を制作会社に外注する」と決めた場合は、適当に選ばず、複数の候補をリストアップして相見積もりを取るようにしてください。
相見積もりを取ることで、料金比較ができるだけでなく、各社の提案内容や対応の誠実さなどについても知ることができます。
くれぐれも、「料金の安さ」や「実績の多さ」だけで選ばないように注意が必要です。
「制作実績が多いなら問題ないのでは?」
こうお考えの方もいらっしゃるかもしれませんが、実績数だけをパっと見て安易に決めてしまうのはおすすめできません。
もちろん、実績数の多さも大事な要素の一つではありますが、あくまで一要素に過ぎないのです。
それ以上に、「有名な人や企業のホームページを手掛けたことがあるか」「『制作実績』と『依頼するホームページの種類』がマッチしているか」といった点を重要視すべきです。
特に、その制作会社が得意としているホームページの種類について知ることは重要で、LP(ランディングページ)をメインに制作している会社に、ブランディング重視のホームページ制作依頼をしても、満足のいく成果物が納品されるかどうかは疑問です。
制作会社を選ぶ際は、料金や提案内容だけでなく、どんなホームページの制作が得意なのかについても意識するようにしましょう。
RFPを作成する
RFP(提案依頼書)とは、制作会社から適切な見積もりや提案をもらうための書類です。
RFPがあることで、制作会社はクライアントの意向を具体的に把握することができるため、見積り金額や提案内容の精度を高めることができます。
RFPに決まったフォーマットはありませんが、最低でも以下の内容は含めるべきでしょう。
- プロジェクト概要
- 現状の課題
- 目指すゴール
- 搭載したい機能
- 提案してほしい内容
制作会社の提案力を推し量ることができるというメリットもあるため、制作会社選びにも大いに役立ちます。
ホームページ制作についてある程度勉強する
制作会社に外注するからといって、すべて任せきりにするのは避けた方がよいです。
自社内でも、多少はホームページ制作についてのリテラシーを持っておくべきでしょう。
何も分からなければ、制作会社の言いなりになってしまい、どんなに制作に遅れが出ていても「こういうものです」の一言で済まされてしまう可能性があります。
もちろん、まともな制作会社ならばそんなことはしませんが、リテラシーがなければ、まともかどうかの判断もできません。
ホームページ制作の流れや各工程における作業についてざっくりとでも把握しておけば、不自然な遅れに気付くことができ、制作スピードの向上に繋げられることでしょう。
制作会社とやりとりする担当者を置く
ホームページ制作を外注した際は、必ず担当者を置くようにしましょう。
制作会社とやりとりする担当者が明確になっていれば、制作会社側も「誰に連絡を取ればいいか」がわかりますので、スムーズな制作が実現しやすくなります。
また、複数の担当者を設置する場合は、決定権者を決めておき、それを制作会社へ伝えることも重要です。
そうすることで、制作会社は「仕様に関して誰の指示に従えばいいのか」がはっきりし、安心して作業を進めることができます。
素早いレスポンスを心掛ける
制作会社側から質問などの連絡がきた場合には、できるだけ早く対応するようにしましょう。
質問や確認の内容によっては、クライアントからの返答がなければ先に進めないというケースも多々あります。
したがって、レスポンスが遅いと制作会社側の作業が止まってしまい、なかなか制作が進まないという事態を招いてしまうかもしれません。
制作会社からの問い合わせに対して迅速に対応することで、それに比例して制作スピードも上がることでしょう。
まとめ
以上、ホームページ制作が進まない原因と対策法について詳しく解説していきました。
最後に、ホームページ制作に遅れが出る主な原因をまとめてみます。
【自社制作の場合】
- 人手が足りていない
- 担当者の人選で失敗している
- 制作にかける予算が少なすぎる
- 目的や計画が定まっていない
【フリーランスに外注した場合】
- よく知らないフリーランスに依頼した
- 急な体調不良や廃業によって作業が止まってしまう
- 制作が属人的になってしまう可能性がある
【制作会社に外注した場合】
- 質のよくない制作会社を選んでしまった
- 制作会社に丸投げしてしまった
- 制作会社とやりとりする担当者を設置していない
- 細かい部分に対して必要以上にこだわりすぎる
上記のような「制作が進まない原因」を把握しつつ、適切な対策を行うことで、無駄に制作が遅れるという事態を回避しやすくなることでしょう。
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