Webデザイナーは絵が下手でも問題なし!絵が描けない人でも大丈夫な理由

「Webデザイナーは、デザインをするのが仕事なのだから、絵が下手では務まらないだろう・・・」
このように考えている人も多いのではないでしょうか?
結論からお伝えしますと、絵が下手であろうと、Webデザイナーを目指すことに何ら支障はありません。
イラストレーターになりたいのならば絵心は必須ですが、「Webデザイン」と「絵を描くこと」は別なのです。
この記事では、絵が下手でもWebデザイナーになれる具体的な理由や、Webデザイナーに求められる必須スキル、Webデザイナーとして付加価値を高めるための方法などについて詳しく解説していきます。
絵心のなさを気にして、なかなかWebデザイナーへの一歩を踏み出せなかったという人は、是非本記事を最後までご覧ください。
目次
絵が下手な現役Webデザイナーたちのリアルな意見
まずは、「自分は絵が下手だ」と自認している現役Webデザイナーや、Webデザイナーを目指している人たちの声を紹介します。
SNS上では、「絵が下手でもWebデザイナーになれるのか?」というテーマで、様々な意見が投稿されています。
質問箱でもDMでもよく「絵の才能ないですがwebデザイナーになれますか?」と聞かれるのですが
上手に越したことはないけど絵や図を描く機会はあまりないので大丈夫です。
引用元:https://x.com/tamago_78/status/1019215064245493760
Webデザイン、前から興味はあったものの、絵も下手・美的センスもなし、私なんてって思ってた。デザイナーやってる友達からの「デザインってセンスじゃなくて知識だよ」の一言が刺さって翌日から勉強開始。確かに知識付けて学べば学ぶほど上達が身に染みてる!本当に一歩踏み出して良かった!
引用元:https://x.com/_Namiko_735/status/1416581399985811457
絵が下手でもwebデザイナーになれるし、センスがないって感じても、最初は誰でも上手くはいかないと思う。
諦めずに勉強続ければ、絶対上手くなる。
俺のデザインセンスのなさはピカイチだった。
引用元:https://x.com/webtora/status/1190247812316811264
上記のように、「Webデザインと絵の上手さは関係ない」という意見が多い状況でした。
実際、Webデザイナーが仕事で絵を描くことを求められる場面はほぼありません。
絵を描きたい人は、イラストレーターなどを目指すケースが多いでしょう。
SNS上の意見を見る限りでも、Webデザイナーを目指す上で「絵が描けないこと」は特に障害にならないことがわかります。
絵が下手でもWebデザイナーになれる理由3選
この項目では、「なぜ絵が下手でもWebデザイナーになれるのか」という具体的な理由について解説していきます。
絵が下手でもWebデザイナーになれる理由は、主に以下の3つです。
- 「Webデザイン」と「絵を描くこと」は違うから
- デザインパーツを活用できるから
- 才能やセンスよりも努力が大事な職種だから
「Webデザイン」と「絵を描くこと」は違うから
まず大前提として、「Webデザイン」と「絵を描くこと」とでは、目的や役割が違います。
Webデザインで最も重要となるのは、「UI/UX(ユーザーインターフェース/ユーザーエクスペリエンス)」です。
- Webサイト内の情報が正しく伝わるか
- ユーザーが直感的に操作できるか
- ユーザーにとって見やすい構成になっているか
これらの要素を満たせているかどうかが、優れたWebデザインかどうかの判断基準となります。
ブランディングサイトなどでは、視覚的な美しさを求められることもありますが、その場合も画力はあまり関係ありません。
Webサイトに掲載する素材を自分で描くわけではないからです。
画力ではなく、適切な素材を選別し、Webデザインのルールに沿ってUI/UXを満たすサイトを作り上げることが大事なのです。
デザインパーツを活用できるから
Webデザインは、既存のデザインパーツを組み合わせながら作成していくことも多いです。
そのため、絵が下手であることは特に問題になりません。
ネット上には、様々なフリー素材・有料素材が存在するため、それらのデザインパーツを用いて質の高いデザインを作成することできます。
デザインパーツの例としては、以下のようなものがあります。
- ボタン
- アイコン
- ロゴ
- 背景
- 商品画像
- ナビゲーションメニュー
中には、PhotoshopやIllustratorを使って自由に編集できる便利なデザインパーツも存在します。
例えば、弊社のサービスである「pochily(ポチリー)」もそのひとつです。
編集可能なデザインパーツがあれば、作業時間を短縮しつつ高品質なデザインを作りやすくなるため、積極的に利用することをおすすめします。
才能やセンスよりも努力が大事な職種だから
Webデザイナーに求められるのは、絵を描ける才能やセンスではありません。
最も重要なのは「Webデザイン技術を習得するために努力できるか」という点です。
Webデザインの仕事をするためには、覚えるべきことがたくさんあります。
基本的なWebデザインのルールや適切な配色、レイアウト、サイトにマッチしたフォント選びなど、時間をかけて学ぶ必要があるのです。
才能やセンスに頼らず、地道な学習ができるかどうかが、Webデザイナーに求められる素養となります。
Webデザイナーに求められるスキル
これまで解説してきた通り、Webデザイナーに求められるスキルは「絵の上手さ」ではありません。
重要なのは、以下のようなスキルです。
- Webデザインスキル
- PhotoshopやIllustratorなどのデザインツールを扱うスキル
- コミュニケーションスキル
- コーディングスキル
Webデザインスキル
Webデザイナーに求められるスキルは多岐にわたりますが、その中でも基本となるのが、UI/UXを中心としたWebデザインに関する基礎知識です。
- レイアウトの知識
- 配色のルール
- タイポグラフィ(文字を美しく見せるための手法)
- ボタンなどの重要なリンクを目立たせるための技術
上記のようなUI部分(ユーザーが直接目にする部分)を充実させ、ユーザーの目を引きつつ、機能性も備えたデザインを作成しなければなりません。
また、UIだけでなくUXにこだわることも重要です。
ユーザー目線に立ち、サイトの使いやすさはもちろん、サイトを利用したユーザーがどう感じるのかについても深く追求する必要があります。
こうしたWebデザインの基礎知識は、Webデザイナーにとって必須となります。
PhotoshopやIllustratorなどのデザインツールを扱うスキル
Webデザイナーとして活動するためには、各種デザインツールを扱うスキルも欠かせません。
特にPhotoshopやIllustratorといったツールは、デザインの基本的な編集作業から高度なグラフィックの制作などを行うために、多くのWeb制作現場で採用されています。
案件や職場によって使用するデザインツールは異なるものの、これからWebデザイナーを目指すという初心者・未経験者の場合は、まずPhotoshopとIllustratorについて学んでおくのが無難でしょう。
余裕があれば、他のデザインツールについても扱えるようになっておくと有利になります。
例えば、FigmaやXDといったデザインツールを採用している現場も多いため、可能ならば学習しておくことをおすすめします。
コミュニケーションスキル
「Webデザイナーなのだからデザインスキルがあればいい」と考えている方も多いかもしれませんが、そんなことはありません。
Webデザイナーは、クライアントに直接ヒアリングを行ったり、チームでWeb制作をしたりすることも多いことから、コミュニケーションスキルも重要になります。
一人で黙々と作業を進めていればいいわけではないのです。
コミュニケーションを怠り、クライアントの意向を十分に理解することができなければ、クライアントが満足する成果物を生み出すことはできないでしょう。
また、チームで制作を進めている場合は、互いの進捗を正確に把握していなかったり、伝達ミスによりクライアントが意図していないデザインになってしまったり、といったリスクも生じます。
クリエイティブ職とはいえ、Webデザイナーにとってコミュニケーションスキルは必須ですので、軽く考えないようにしてください。
コーディングスキル
サイトにWebデザインを実装する「コーディング作業」は、本来Webデザイナーの仕事ではありません。
HTML/CSSやJavaScriptを用いたデザインの実装は、フロントエンドエンジニアの役割です。
しかし現在では、「Webデザインの制作だけならばできる」というWebデザイナーが非常に多い状況です。
そのため、ライバルとの差別化を図ろうと、コーディングスキルまで習得している人も少なくありません。
また、会社によってはWebデザイナーが担当する職域がバラバラであり、コーディングまで受け持つことが常態化していることもあります。
このような事情から、もはやWebデザイナーにとってコーディングスキルは必須に近いと言えるでしょう。
絵が上手ければWebデザイナーとして有利になることもある
これまで、絵が下手でもWebデザイナーになれることについて解説してきましたが、絵の上手さが有利になることがあるのも事実です。
代表的な例として、イラストが必要になったようなケースです。
イラストが必要な場合、本来ならばイラストレーターに仕事を依頼することになります。
しかし、絵が描けるWebデザイナーがいれば、わざわざイラストレーターへ外注せずに済むため、重宝されるでしょう。
このようなケースは稀であり、基本的にWebデザイナーがイラスト作成を任されることはないものの、絵が上手くて損をすることはありません。
そういう意味では、「絵が上手いことはWebデザイナーに有利になることもある」と言えます。
Webデザイナーとしての付加価値を高める方法
Webデザイナーは人気職種のため、ライバルが多く飽和状態になっています。
そんな中で、Webデザイナーとして生き残っていくためには、以下のようなことを意識すべきです。
- WordPressに関するスキルを身に付ける
- SEOを学ぶ
- コピーライティングを学ぶ
- 資格を取得する
WordPressに関するスキルを身に付ける
WordPressは、世界中で最も利用されているCMSです。
日本でも、多くのWebサイトがWordPressで構築されているため、WordPressに関するスキルがあるWebデザイナーは付加価値が高まります。
WordPressに関して、Webデザイナーが身に付けておくと有利になるスキルとしては、以下のようなものがあります。
- WordPressのインストール方法
- 管理画面の基本的な操作方法
- ファイル構成
- 利便性の高いプラグイン
- MySQLの知識
- WordPressにおけるセキュリティの知識
さらに、テーマをカスタマイズできるほどのHTML/CSSやPHPといったスキルを習得できれば、Webデザイナーとしての人材価値をさらに上げることが可能です。
SEOを学ぶ
企業の場合、Webサイトを制作する目的のほとんどが「Web集客」です。
できるだけ多くの人に自社のWebサイトへ訪問してもらい、自社サービス・商品の認知拡大や売上アップを狙っています。
そして、Web集客における大事な要素となるのが「SEO」です。
SEOとは、「検索エンジン最適化」という意味で、検索結果の上位にWebサイトを表示させるための技術です。
マーケティングの領域なので、Webデザイナーには関係ないように思われがちですが、WebデザインがSEOに影響を及ぼすこともあります。
例えば、サイトを構成する素材のファイルサイズが大きすぎると、ページの表示スピードが遅くなってしまい、SEO的に不利になってしまいます。
「Webデザインにおいて、どんなことを心掛ければSEOにプラスになるのか」を把握しているWebデザイナーは、クライアントから重宝されるはずです。
コピーライティングを学ぶ
コピーライティングとは、商品やサービスの魅力を文章によって端的に表す技術のことです。
Webデザイナーとしての付加価値を高めるためには、デザインスキルだけでなく、コピーライティングスキルを身につけることも有効です。
Webデザイナーがコピーライティングを任される機会は基本的にないものの、さりげなく魅力的なワードを提案できたり、デザインの一部として商品・サービスを訴求するような一言を添えられたりすると、周囲からの評価が高まる可能性があります。
また、コピーライティングについて学ぶことで、対応できる案件が増えることもあるでしょう。
資格を取得する
Webデザイナーとして働く際に、特に資格は必要ありません。
クリエイティブな職種なので、資格よりもスキルが重要視されます。
しかし、実務未経験者や、まだ経験が浅い方の場合、資格を持っておく方が就職などで有利になる場面もあります。
したがって、経験の面で不安がある方は、以下のような資格取得を目指すとよいでしょう。
- ウェブデザイン技能検定
- Photoshop(R)クリエイター能力試験
- Illustrator(R)クリエイター能力認定試験
- Webクリエイター能力認定試験
- Webデザイナー検定
- アドビ認定プロフェッショナル
- HTML5プロフェッショナル認定資格
資格を取得しておくと、「Webデザインについての一定の知識がある」ということを示せるだけでなく、「目標に向かって努力できる」ということもアピールできます。
編集可能なデザインパーツ「pochily(ポチリー)」があれば絵の上手・下手は関係なし!
Webデザイン制作時に、自分で絵を描いて素材として使うことはほとんどありません。
既存のデザインパーツを活用して、目的のデザインを作り上げるという形が一般的です。
そのため、使い勝手のよいデザインパーツを探す、という作業もWebデザイナーに求められるスキルの一つとなります。
弊社では、IllustratorやPhotoshopで編集できるデザインパーツを豊富に用意した「pochily」というサービスを提供しております。
「pochily」を使うことで、洗練されたデザインパーツをそのまま使ったり、案件に合わせて自由に編集したりすることができるため、絵の上手・下手に関わらず、質の高いWebデザインの制作が可能となります。
効率的に作業を進めるために、是非ご活用ください。
まとめ
以上、「絵が描けない人でもWebデザイナーになれる」をテーマに、様々な角度から解説しました。
Webデザイナーに求められるのは、画力ではなく「ユーザーにとってわかりやすい・使いやすいデザインを作れるスキル」です。
直接イラストなどを描くわけではないので、絵が下手であろうとまったく問題ありません。
画力のなさを理由に、Webデザイナーを目指すかどうか迷っていたという方は、臆することなく是非チャレンジしてみてください。