Webデザイナーにもコミュニケーション能力が必要!理由や必要なスキルを解説

Webデザイナーにもコミュニケーション能力が必要!理由や必要なスキルを解説 | pochily me(ポチリーミー)
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Webデザイナーには、デザインやWeb関連のスキルがあればよいと考えている人が多いかもしれませんが、実際は、コミュニケーション能力も必要となってきます。

そこでこの記事では、Webデザイナーにコミュニケーション能力が必要な理由や要求されるスキルについて詳しく解説します。

Webデザイナーにコミュニケーション能力が必要な理由

意外に感じるかもしれませんが、Webデザイナーは仕事をするためにコミュニケーション能力が要求される場面が多々あり、場面に応じて適切なコミュニケーションをとっていく必要があります。

その理由について、1つ1つ説明していきます。

チームで仕事をすることも珍しくない

企業やフリーランスのコミュニティに所属して働くWebデザイナーの場合、チームで仕事をする以上、メンバーと円滑にコミュニケーションを取らなければなりません。

1つの案件を何名かで分担して進めていくこともありますし、メンバーに作業を依頼する必要が出てくることもあります。

そのような時に、もしもコミュニケーションをスムーズに取れなければ、仕事が滞ってしまう事態になりかねません。

場合によっては、チームの和を乱してしまうこともあるでしょう。

また、デザイナー兼ディレクターのような働き方をしている人であれば、他のWebデザイナーに的確に指示を出したり、フィードバックをしたりと、さらに高度なコミュニケーション能力が求められます。

クライアントの意図を正確に汲み取る必要がある

Webデザイナーとして働く場合、デザインの依頼者であるクライアントとのコミュニケーションが発生します。

そのため、Webデザイナーはクライアントの意図を正確に汲み取る必要性が出てきます。

クライアントは、デザインに詳しいとは限らず、むしろデザインを含めてWeb全般について疎いことの方が多いので、Webデザイナー側から積極的にコミュニケーションを取ってクライアントが何を望んでいるのかを把握しなければなりません。

このヒアリング作業が、デザインを制作する上での大前提となってくるため、クライアントの意図を正確に把握しないまま作業に取り掛かってしまうと、「依頼したデザインと違う」とクライアントからクレームが入る場合もあります。

転職活動に影響が出る

Webデザイナーとして転職する場合、面接で自分の能力を伝える必要がありますが、コミュニケーション能力がないと、上手に伝えることができず苦労してしまいます。

普段から話し慣れている職場やコミュニティのメンバーであれば問題なくコミュニケーションを取れる、という人でも、初対面の人が相手になると簡単ではありません。

面接の時間内で質問に的確に回答したり、自分の強みをアピールしたりするのは、簡単なことではないのです。

転職の面接では、いつもの仕事で発揮できているコミュニケーション能力の一部しか発揮できていないと考え、普段からコミュニケーション力を鍛えておくとよいでしょう。

Webデザイナーに求められるコミュニケーションスキル

コミュニケーションスキルというと、人と仲良くおしゃべりできるスキルかと思われるかもしれませんが、Webデザイナーに求められるのはそのようなものとは違います。

ここからは、Webデザイナーに求められる具体的なコミュニケーションスキルについて説明します。

ヒアリングスキル

まずは、クライアントの要望を正確に理解するためのヒアリングスキルです。

デザインを発注するクライアントは、Webに詳しくなかったり、デザイン業者とのやりとりに慣れていなかったりするので、要望を正確に伝えることができない、ということも珍しくありません。

そこで、Webデザイナーがヒアリングスキルを身に付けた上で、しっかりと要望を汲み取る必要があります。

プレゼンスキル

クライアントや、チームメンバーへ分かりやすく説明できるプレゼンスキルも重要です。

クライアントに対してデザインを提案する時に、それがクライアントの要望をどれほど満たしているかを説明しなければならないためです。

また、その他の場面としては、クライアントの要望をチームメンバーに説明したり、デザインの制作方針を理解してもらったりしなければなりません。

そのため、こちら側の考えや意見について納得してもらえるだけのプレゼンスキルを身に付けていなければ、仕事を進めづらくなるでしょう。

チームをまとめる調整スキル

Webデザイナーはチームとして動くことも多く、チームをまとめる調整スキルが必要になります。

Webデザイナーは一人で黙々と作業してデザインを作っていると思われがちですが、チーム内で調整する場面も多くあります。

例えば、制作の方向性を変更したことをメンバーに伝えたり、メンバー同士でスケジュールの調整をしたりする場面などです。

また、大きいプロジェクトの場合、多くのWebデザイナーで役割を分担して進めていくことになるため、メンバーとの調整作業も増えていくことになります。

そのような時にチームをまとめ、調和を取ることができれば、重宝される存在となれるでしょう。

Webデザイナーがコミュニケーション面で注意すべき点

Webデザイナーが、コミュニケーション面で注意すべき点について説明します。

これから解説する内容について、知らずにやってしまうと、プロジェクトの遅延やトラブルに発展しかねないのでご注意ください。

丸投げを受け入れない

1つ目は、丸投げを受け入れないことです。

クライアントによっては「すべて任せます」と丸投げしてくることがあります。

そのような場合に了承してしまうと、後々トラブルになることが少なくありません。

丸投げされた状態でデザインを制作してしまうと、Webデザイナーのセンスや感性がそのままデザインに反映され、その結果クライアントが望むものにならないリスクが高まります。

何故なら、「クライアントが良いと思うデザイン」と「Webデザイナーの視点から見て良いと思うデザイン」が違っていることはよくあるからです。

そのため、丸投げは受け入れず、しっかりと要件を詰めた上でデザインの制作に取り掛かるようにしてください。

「成果物が良ければいい」と考えない

2つ目は、「成果物が良ければいい」と考えないことです。

デザインはアートの要素があるので、良いデザインを作ればコミュニケーションは不要だと考えてしまいがちですが、このような考えはよくありません。

クライアントにどのような意図を持って制作したデザインなのかをきちんと説明して、理解してもらう必要があります。

また、大規模なプロジェクトを複数のWebデザイナーで分担して進める場合は、全体を通して調和の取れたデザインに仕上げる必要があります。

自分が担当した一部分がどれほど素晴らしいデザインであったとしても、全体で見た時に違和感があると納品物としてよいとは言えません。

たくさん話せばいいというわけではない

3つ目は、たくさん話せばいいというわけではないということです。

コミュニケーションが重要というと、クライアントやチームのメンバーとたくさん喋ればいいと考えてしまうかもしれませんが、そうではありません。

クライアントは本業がある中で時間を割いて依頼をしているわけですし、チームのメンバーにしても進めないといけない仕事があります。

そのような状況で闇雲に話しかければ、仕事が中断されてしまって、逆に迷惑をかけてしまう可能性があります。

相手が話しかけてほしくなさそうな時は控えて、タイミングを見計らってコミュニケーションを取るようにしましょう。

仕様変更を安請け合いしない

4つ目は、仕様変更を安請け合いしないことです。

クライアントから突然の仕様変更があっても、何でもハイハイと受け入れてはいけません。

クライアント側にどのような事情があったとしても、それまでの制作作業を進めるのに工数がかかっているわけなので、その分の費用をなかったことにすることはできません。

仕様変更を容易に受け入れてしまうと、時間を余分に取られて、どんどん追い詰められてしまいます。

クライアントとの関係の悪化を心配したり、コミュニケーションの手間を面倒くさがったりせず、言うべきことはしっかりと主張しましょう。

コミュニケーションスキルを上達させる方法

Webデザイナーにコミュニケーション能力が重要であることをお伝えしてきましたが、ここからはWebデザイナーに特化したコミュニケーションスキルを上達させる方法を紹介します。

「話すこと」より「聞くこと」を重視する

1つ目は、「話すこと」より「聞くこと」を重視することです。

Webデザイナーは、クライアントの要望を正確に汲み取らないといけないので、聞く力を向上させるべきです。

例えば、友人との何気ない会話でも、相手は何を望んでいるかを正確に把握しようと意識し、聞くことに集中してみましょう。

友人同士なら、何を意図して喋っているのかを気軽に聞くことができるので、自分の汲み取ったことが合っているかどうかを確かめることも可能です。

デザインの仕事をする時だけ話をしっかり聞こうとしても、聞く力は伸びません。

普段の生活から意識して取り組んでみてください。

コミュニケーション関連の書籍を読む

2つ目は、コミュニケーション関連の書籍を読むことです。

コミュニケーションに長けている人が普段どのようにコミュニケーションを取っているかを知ることで、彼らの方法論を活用することができます。

高く評価されている本を何冊か読んでみると、コミュニケーションに重要な原則が見えてくるので、それらを仕事やプライベートでの会話に取り入れてみてください。

これまでの自分の知識や経験だけでは到達できないレベルのコミュニケーションが取れるようになるかもしれません。

Webデザイナーが集まるコミュニティに参加する

3つ目は、Webデザイナーが集まるコミュニティに参加することです。

「習うより慣れろ」ということわざがある通り、とにかく実践するのも有効です。

コミュニティに参加し、いろいろな人とコミュニケーションを取っているうちに、他のWebデザイナーがどのようにコミュニケーションを取っているかが分かります。

また、コミュニティの中に際立って高いコミュニケーション能力を持った人がいることも珍しくないため、その人をロールモデルとするのも1つの手です。

聞き方や話し方を取り入れることで、段々とコミュニケーション能力が引き上がっていくでしょう。

まとめ

以上、Webデザイナーにコミュニケーション能力が必要な理由や具体的なスキル、コミュニケーションスキルを伸ばす方法などについて説明しました。

Webデザインの専門的なスキルの他に、コミュニケーション能力が重要なことは意外だったかもしれません。

スキルの向上に励むことで自然に上達していくので、高いコミュニケーション能力を身に付けてWebデザイナーとして活躍してください。

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