フリーランスWebデザイナーは厳しい?未経験は無理?リアルな実態を解説

フリーランスWebデザイナーは厳しい?未経験は無理?リアルな実態を解説 | pochily me(ポチリーミー)
読了目安:11分

近年フリーランスに関する需要は高まり、未経験からWebデザイナーを目指す方も多くなった時代となりました。

その一方で、以下のような疑問を抱く方も多いのではないでしょうか?

「フリーランスWebデザイナーとして活動するのは難しいの?」
「フリーランスWebデザイナーになりたいけど、未経験でもできる?」
「フリーランスWebデザイナーはどれくらい稼げる?」

Webデザイナーは、未経験でも目指しやすい職種ではありますが、未経験には厳しいと言われる面も存在します。

今回は、フリーランスWebデザイナーのリアルな実態を解説しつつ、その厳しさや、未経験でも活動できるのか、などについてご紹介していきます。

この記事を読めば、フリーランスWebデザイナーとしての活動方法やどれくらい稼ぐことができるのかがわかります。

フリーランスのWebデザイナーが厳しいと言われる理由

未経験者だけでなく、経験者であっても、フリーランスのWebデザイナーとして稼ぐのは「厳しい」という意見があります。

特に未経験者の場合は、Webデザイナーになれたとしても単価が安く、生計を立てることができないなど、スキル面以外で厳しい面も存在します。

以下で、具体的に解説していきます。

案件の単価が安い傾向にある

未経験の場合、フリーランスのWebデザイナー案件は単価が安い傾向にあります。

高単価な案件もありますが、受注できるフリーランスはある程度実績がある方や、有名な企業に所属していた方などが対象となっており、未経験のWebデザイナーには3枚〜5枚ほどのバナー広告で1000円ほどといった案件が相場になります。

基本的に、バナー広告などの単純なWebデザインのみという案件は単価が安くなります

そのため、継続した安定収入を得るにはWebデザイナーとして実績を築き、高単価な案件を受注できるようになるか、ホームページデザインやLPデザインといったスキルが必要な大規模なデザインを受注するなどが必要となってきます。

ライバルが多い

フリーランスのWebデザイナーは、免許や資格が不要で誰でも手軽に始められるため、ライバルが非常に多いのが現状です。

Webデザイナーの市場は現在飽和状態であり、「Webデザイナーはオワコン」「今からじゃ遅すぎる」などと言った意見も少なくありません。

しかし、他のワーカーと差別化を図るために、Webデザインの知識だけでなくHTMLやCSSなどのスキルも含めて習得することでWebデザイナーとしての需要を高めることができます。

フリーランスは保証がない

企業に所属するWebデザイナーとの大きな違いでもありますが、フリーランスには社会的な保証や、継続雇用などの保証がありません

そのため、受注件数に波があったり、希望単価に合わなかったりして収入が安定しません。

前述したようにライバルが増加している一方で、専門的な知識がなくてもWebデザインが行えるツールなども普及しており、フリーランスにとっては厳しい状況となります。

フリーランスのWebデザイナーとして生計を維持するには、自ら積極的な営業活動を行い他者と差別化を図りながら案件を獲得しなければいけません。

クライアントの意向に左右されやすい

クライアントの意向によって仕事内容が左右されてしまうという点も、フリーランスのWebデザイナーが厳しいと言われる理由です。

クライアントのちょっとした都合で、継続前提の案件が終了したり、単価ダウンの交渉が行われてしまったりすることは珍しい話ではありません。

今月順調に案件を獲得し収入を得ることができても、次の月も必ず同じ収入とは限らないのです。

そのため、確実に継続して仕事をすることが難しくなってしまいます。

無料・安価なデザインテンプレートがある

ChatGPTなどをはじめとした生成AIの発達により、Webデザインは以前に比べると簡単に行える時代に変わりつつあります。

無料や安価なデザインテンプレートも普及しており、クライアントの望むデザインが市場に数多く出回っています。

従来ではWebデザイナーに頼らないとできなかった仕事が、デザインテンプレートで実現できてしまうなど、低スキルのWebデザイナーの需要はどんどん低下しています。

しかし、無料や安価なデザインプレートはカスタマイズ性の観点で不評もあり、そんな不満を解消できるWebデザイナーならば需要もあるでしょう。

なお、当メディアが取り扱うサービス「pochily(ポチリー)」では、柔軟なカスタマイズが可能であり、クライアントの不評も改善することが可能です。

フリーランスWebデザイナーとして生き残るのが難しい人の特徴

以下で紹介する内容に該当する方は、フリーランスのWebデザイナーとして生き残るのが難しい可能性があります。

生き残るのが厳しい人の特徴をしっかり抑えて、該当しないように対策を行いましょう。

Webデザインしかできない

単純なデザインだけの案件は少なく、Webページとして正しく表示させるためのコーディングも含めた依頼が主流となります。

具体的には、クライアントに提案したデザインを元に、実際のWebサイト画面制作までを行う必要があります。

市場は飽和状態であり「Webデザインだけはできる」という人は数多く存在します。

また、仮に受注できたとしても単純なWebデザインだけの案件は単価が安く、報酬条件の良い案件を獲得することは難しくなります。

デザイン以外の観点でも、幅広い知識を身につけることで、高単価案件を獲得できる可能性が高くなります

向上心がない

これは、Webデザイナー以外の全ての仕事に当てはまることですが、向上心がない人はWebデザイナーとして生き残るのが厳しくなります。

特に、デザインの世界では時代の流行りやトレンドなどの影響を受けやすく、数年前のデザインスキルでは現代の流れに遅れをとっているということもありえます。

また、WebデザインにはデザインスキルでなくプログラミングというITスキルも欠かせないため、IT技術の進歩を常に追いかけ続ける必要があります。

様々なトレンドや最新情報に関して、常に敏感になり柔軟な対応が求められます。

Webデザイナーをやりたいと思っていても、スキルアップのための努力が出来ない人は厳しいでしょう。

コミュニケーションスキルが低い

基本的な業務の多くはオンラインベースで進められますが、オンラインであるからこそ、コミュニケーションスキルが非常に重要となります。

例えば、案件を獲得できてもコミュニケーションスキルが低ければ、クライアントの意図を正確にくみ取ることができず、継続的に仕事ができなかったり、案件を獲得するのが難しくなったりします。

コミュニケーションスキルは、他のスキルと異なり日頃の行動を変えることで身につけることも可能であり、日常的に取り入れることで取得しやすいスキルでもあります。

積極的な挨拶など、簡単なところから始めてみるのがおすすめです。

自分だけの強みがない

前述したように、Webデザイナーの市場は現在飽和状態にあります。

そのため、他者と同じスキルでは、単価が安い方が選ばれる、または、値下げ交渉が行われてしまうなどのリスクが生じます。

自分だけの強みを活かし、他のデザイナーと差別化を行うことで自分にしかできない仕事となり、必然と単価が上昇したり、継続的な案件受注に繋がる可能性が高くなったります。

例えば、「PHPやRubyの知識もある」「マネジメント経験がある」など、Webデザイナーの枠を超えたスキルを持つと良いでしょう。

自己アピールが苦手

どんなに優れたスキルを持っていても、それを他者にアピールすることができなければスキルを伝えることができません。

例えば、「マネジメント経験がある」というWebデザイナーがデザインスキルばかりアピールしてしまうと、デザインとマネジメントは直接的な関係性がないため、クライアントはその力量を確認する方法がありません。

自分には、何ができて、どのようなスキルを持ち合わせているのかプロフィールを充実させるところから始めてみると、自分のスキルなどを人に伝えるプレゼン能力の向上に繋がるでしょう。

ポートフォリオが弱い

ポートフォリオは、自分のスキルをアピールするために非常に重要なものとなります。

プロフィールにスキルを記載するだけでは、信用性やクライアントの望むデザインが実現できるかなど疑問点が残ります。

ポートフォリオを作成し、今までに作成してきたデザインやスキル、得意ジャンルなどをしっかりとアピールするようにしましょう。

特に未経験の場合には、クライアントにとってポートフォリオしかスキルの判断材料がなく、案件を受注できるかは、ポートフォリオで全てが決まると言っても過言ではありません。

注意点として、ポートフォリオを作成する際には、必ず自分が担当した範囲が明確になるようにしましょう。

自分の担当以外も含めてポートフォリオにしてしまうと、虚偽申告となってしまい、最悪の場合案件の途中で終了を告げられる可能性があります。

フリーランスWebデザイナーの月収

フリーランスWebデザイナーの月収として明確な指標はありませんが、約16万〜50万円あたりが相場となっています。

収入の幅は、個々のスキルや経験値などによって上下します。

フリーランスWebデザイナー会社員Webデザイナー
年収約480万円約350万円~450万円

年収で考えると、フリーランスと企業に所属するWebデザイナーには差があまりないように見えますが、会社員には企業からの賞与も含められている場合もあるので、会社の業績次第では大幅に年収が下がってしまう可能性もあり得ます。

なお、スキルが大きく影響する職種であり、20代のうちから高い年収を期待することができる職種です。

フリーランスのWebデザイナーの中には、年収1,000万円を超える方もいらっしゃるのも事実であり、案件の受注の仕方や持ち合わせるスキル次第では、企業に所属するよりもフリーランスとして活動する方が大きな年収を得られるケースも珍しくありません。

未経験でフリーランスWebデザイナーになった場合、初めは安い単価での依頼が多くなりますが、案件をこなしていく中で、自分の強み把握し・スキルを向上させることで月収をあげられる可能性は十分にありえますので、ぜひ挑戦してみてください。

実務未経験のWebデザイナーでもフリーランスとして稼げる?

結論としましては、実務未経験であれば最初はかなり厳しいでしょう。

なぜなら、スキルや経験がないと受注できない案件が多いからです。

Webデザイナーとして稼げるようになるには、デザインスキル以外にもHTMLやCSS、JavaScriptなどのプログラミングスキル、マネジメントスキルなどの幅広い知識が求められるため、常に勉強を行いスキルを身に付ける必要があります。

そのため、未経験から始めるのであれば、スクール等でまずはスキルや知識を身に付けることが重要です。

未経験からWebデザイナーとして稼ごうと思うのであれば、すぐに独立するのではなく、収入が安定するまでは副業などから始め、小さな案件から受注していき、徐々に実務経験を積んでいくことをおすすめします。

未経験からフリーランスのWebデザイナーとして稼ぐ方法

未経験からフリーランスのWebデザイナーとして稼げるようになるまでの方法をご紹介します。

具体的な手法も解説しているので、これからWebデザイナーを目指していく方はぜひ参考にしてください。

スキルアップに励む

Webデザイナーにとって、自身の対応できるスキルの幅を広げることはとても重要なものとなります。

なぜなら、スキルを身に付けることで、案件を獲得できる回数が増えたり、高単価の仕事を受注できる可能性が格段に向上したりするからです。

例えば、同じスキルでも初級レベルと上級レベルであれば、後者の方がより複雑なデザインも作成することができたり、提案力やクライアントの意向を汲み取る力が格段に高くなったりします。

スキルアップをすることにより、自分だけの強みを見つけ相手にアピールができるようになります。

まずは自身の現状を把握するためにも、スキルマップを作成し、どの範囲のスキルが不足しているのか把握することから始めてみるのがおすすめです。

ポートフォリオを充実させる

自分自身のスキルが確立できれば、それらを対外的にアピールできるようにポートフォリオを充実させるようにしましょう。

ポートフォリオが弱いと、Webデザイナーとして生き残るのは難しくなってしまいます

逆に言えば、ポートフォリオを充実させることにより、相手に自分のスキルを証明することができ、案件受注の可能性が高くなります。

様々な資格取得やスキル、実績を積みポートフォリオを充実させることでスキル証明をしましょう。

クラウドソーシングで実績を積む

Webデザインの仕事は、大きく分けて「直接企業に営業をかける」「クラウドソーシングで受注する」「エージェントサイトを利用する」の3種類が存在します。

無名のWebデザイナーでは、エージェントサイトを利用したり、直接営業をかけたりしても、まともに取り合ってもらうことができず、案件受注どころか提案をすることも難しいこともありえます。

その点、クラウドソーシングであれば未経験でも案件を獲得しやすい環境であり、経験値0からでも実績を積むことが可能です。

クラウドソーシングは単価が安い傾向にありますが、そのぶん未経験でも案件を獲得できる可能性が高く、初心者の方はここから始めることがおすすめです。

クラウドソーシングで実績を積み、徐々に高単価案件を狙えるよう直接営業などの手法に切り替えていきましょう。

高単価案件を目指す

フリーランスの収入は、単価x案件数で決まります。

そのため、案件数は1ヶ月にこなせる数には限りがあるので、案件の単価をあげることが、収入を大幅に増やす秘訣になります。

クラウドソーシングで積み上げてきた実績やポートフォリオを活かし、積極的に営業活動を行い自分のスキルを対外的にアピールし続けることが重要です。

始めのうちは、営業が難しくても繰り返し営業を行い数をこなすことで、営業方法にも変化が生じプレゼンや提案力は高くなりやすいです。

始めから高単価案件を目指すことは難しいですが、日々の積み重ねから確実に受注に近づいていきますので、諦めずに挑戦し続けることが大切です。

「pochily」なら実務未経験者・経験者を問わず効率的なWebデザインが可能!

pochilyでは、「Webデザインをウィンドウショッピング」をスローガンに実務未経験者・経験者を問わず自身で作成したWebデザインデータを販売することが可能です。

WebサイトやLPのデザインデータを、法人・個人問わず誰でも購入することが可能であり、実績やスキルではなくデザイン性に魅力を感じられたものが購入されるという仕組みです。

Webデザインは、スキルだけがあれば良いというものではなく、Webデザイナーのセンスや能力が発揮されて価値が生まれるものです。

未経験者の方でも、この機会にぜひ自分のスキル・デザイン性を販売してみませんか?

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回紹介したように、未経験からフリーランスWebデザイナーになるのは、正直なところ厳しい一面もあります。

ですが、スクールに通ったり独学に取り組んだりすることから始め、コツコツとスキルや知識を身に付けていくことで、実務を経験をし案件獲得ができるようになる可能性があります。

始めの頃はなかなか案件を獲得できなかったり収入が安定しなかったりと、不安になるかもしれません。

まずは副業等をしてスキルや実務経験を積み、安定して案件を獲得出来るようになってから独立をすると、高単価案件を獲得でき稼ぐことができるようになるでしょう。

フリーランスWebデザイナーを目指している方はぜひ本記事を参考に、ライバルに負けない自分の強みを見つけたり、ポートフォリオを充実させたりしてフリーランスWebデザイナーを目指してみましょう。

カテゴリー:
タグ:
合わせて読まれています!