Webデザイナーにセンスは要らない理由とは?向いている人の特徴も紹介
Webデザイナーには、センスが必要だと感じている方も多いのではないでしょうか。
結論、Webデザインはアートなどと異なり、『商業的なデザイン』を作成するため、センスは重要ではありません。
本記事では、Webデザイナーにセンスが要らない理由と向いている人などを細かく解説します。
目次
Webデザインにセンスは不要
Webデザインにセンスや絵心が必要だと感じ、Webデザイナーになりたいが一歩踏み出せない方もいらっしゃるのではないでしょうか。
Webデザインとは、商業的なデザインのため、センスより地道に学習できる人の方が向いている職種であると言えます。
アートではないので絵心やセンスはいらない
Webデザインは、企業のブランドを顧客に知ってもらったり、売上をアップさせたりするというクライアントの課題や目的を達成させるようにデザインすることが目的です。
つまり、ユーザーに伝えたい情報を正しく届けられ、たくさんのユーザーに共感されるようなデザインが求められます。
芸術とは異なり、絵心やセンスが求められる訳ではないということです。
そのため、『センスがないからWebデザイナーになるための一歩を踏み出せない』という方は、安心して一歩踏み出してみましょう。
大事なのは学習量
Webデザインに重要なのは、学習量です。
Webデザインは、ルールやロジックに従って制作していくものなので、学習すればするほど上達しやすいと言えます。
Webデザインには、色彩やレイアウトやフォントなど基本的なルールが存在します。
また、Webデザインは各企業が思い描くターゲットユーザーの目的やニーズ・インサイトを理解し、それに応じたデザインを行うことが必要です。
そのため、様々なWebサイトのデザインを経験したり学習したりすることにより、ある程度の法則性が見えてきます。
下記のような内容を学ぶことが重要となりますので、押さえておきましょう。
- 色が人に与える印象
- 読みやすい行間や文字間
- 写真や画像の配置
- レイアウトのパターン(企業のホームページなどから学ぶ)
- 余白の取り方
知識と経験を身につけ、Webデザイナーとしてのスキルを身につけることが重要なため、センスは不要だと言えます。
Webデザインにはセンスが必要だと誤解している人の特徴
Webデザインにセンスは不要と解説しましたが、センスがなければWebデザイナーにはなれないと誤解している人がいることも事実です。
Webデザインにセンスが必要だと誤解している人の特徴は下記のような人がいます。
- Webデザインをゼロから制作しなければならないと思っている
- Webデザインに独自のセンスを反映させなければならないと思っている
Webデザインをゼロから制作しなければならないと思っている
実はWebデザインをゼロから制作することは、基本的にほとんどありません。
Webデザインは、ある程度型が決まっており、テンプレートも存在します。
また、詳しくは後述しますが、弊社サービス「pochily」のように、自由に編集できるデザインパーツを取りそろえているサイトも存在しています。
Webデザインをゼロから制作しようとするとゴールが見えなかったり、クライアントの意図を汲み取れなかったりして失敗するケースがあります。
しかし、ゼロから作るのではなく、テンプレートやデザインパーツなどを使って制作するのが一般的ですので、安心してください。
Webデザインに独自のセンスを反映させなければならないと思っている
Webデザインは、あくまで『商業的なデザイン』です。
そのため、アートなどに必要不可欠な独創性を求められることはほとんどの場合存在しないことをまずは理解しましょう。
それよりも、クライアントの課題やペルソナのニーズやインサイトを確実につかみながらクライアントのイメージ通りにデザインができることが求められます。
Webデザイナーは、独自のセンスを反映させるより、地味な作業をコツコツこなしたり、クライアントと円滑にコミュニケーションを取ったりする方が重要です。
相手が言語化できていないものを、適切にイメージ通りにデザインしていく力こそが大事になります。
Webデザインに必要な能力やスキル
Webデザイナーとして案件を獲得していくために必要な能力やスキルについてピックアップし、解説していきます。
- クライアントの要望を汲み取る力
- 地道にコツコツと頑張る力
- コミュニケーションスキル
- コーディングスキル
クライアントの要望を汲み取る力
Webデザインは、何度も述べているように『商業用のデザイン』を作成することです。
Webデザインは、センスに任せて作るものではなく、クライアントが望むものを作る仕事です。
そのため、クライアントの要望を汲み取るためのヒアリング力が欠かせません。
クライアントが本当に求めているものやペルソナを理解し、クライアントのイメージしているデザインを作れるようになる必要があります。
地道にコツコツと頑張る力
Webデザインはセンスではなく、学習量で決まります。
そのため、努力を継続できる人でないと難しいです。
また、Webデザイナーは一見華やかな印象がありますが、地味で工数がかかる作業が多いことも事実です。
そのため、地道にコツコツと作業に没頭し頑張ることこそが、Webデザイナーとして活躍する条件とも言えます。
コミュニケーションスキル
Webデザインに必要なスキルとして、コミュニケーションスキルも挙げられます。
Webデザインは、ディレクターやコーダー(エンジニア)などが集まったチームで作成することが多いです。
したがって、メンバーたちと円滑なコミュニケーションを図ることが求められるため、コミュニケーションスキルが必要となるのです。
また、クライアントとの要件や成果物のすり合わせなど、コミュニケーションスキルが重要となる場面が多い職種だと言えます。
コーディングスキル
コーディングスキルは、Webデザインに必要なスキルの一つです。
Webデザインだけを作成するWebデザイナーも存在しますが、Webデザイナーは徐々に供給過多になっています。
競争率が激しくなっていることから、差別化を図るためにHTML/CSSを用いたコーディングスキルも身に付けておくべきでしょう。
コーディングスキルを持ったWebデザイナーは、クライアントにとってWebサイトをデザインするだけでなく、Webサイトの実装作業も一気通貫で依頼できるため重宝されやすい存在となります。
このようにWebデザインのスキルだけでなく、何か+αのスキルを掛け合わせることにより、競争率の激しいWebデザインの世界で生き残ることができます。
Webデザイナーに向いている人の特徴
Webデザイナーに向いている人はどのような人でしょうか。
ここでは、Webデザイナーに向いている人の特徴を解説します。
下記のような人がWebデザイナーに向いているといわれています。
- 学ぶことが好きな人
- 好奇心旺盛な人
- ものづくりが好きな人
- 発想力や創造力がある人
学ぶことが好きな人
Webデザイナーに向いている人の特徴として、学ぶことが好きな人が挙げられます。
Webデザインには正解が存在せず、トレンドも移り変わります。
そのため、基礎からトレンドまで意欲をもって常に学び続けることができる人が、Webデザイナーとして成功しやすいのです。
また、サイト制作を行うためのツールや、Googleなどの検索エンジンに評価されやすいWebサイトの特徴も移り変わりが激しいため、新しい情報に対してアンテナを張っておく必要があります。
学ぶことが好きな人は、継続して勉強することや、常に新しい情報を取り入れるといった作業が苦ではないため、Webデザインという職種に向いていると言えるでしょう。
好奇心旺盛な人
Webデザイナーに向いている人の特徴として、好奇心旺盛な人が挙げられます。
Webデザインのトレンドは、移り変わりが早いものです。
そのため、常に新しいものを好奇心旺盛に学び続ける必要がある職種であると言えます。
また、クライアントのペルソナにも興味を持ち、どのようなニーズがあるのか積極的に考えることも必要でしょう。
つまり、Webデザイナーは、「様々なものに対して好奇心旺盛な人が向いている」ということになります。
ものづくりが好きな人
ものづくりが好きな人も、Webデザイナーに向いていると言えます。
自分の作成したデザインが様々なユーザーの目にとまり、CVなどの数値に反映される職種であるため、達成感とやりがいのある仕事です。
作成したデザインが定量的に評価されやすいので、どのような評価を受けているか知る機会も多いです。
そのため、自分でものを作り、それが様々な人の行動に影響を与えることにやりがいを感じやすい人は非常に向いているでしょう。
発想力や創造力がある人
Webデザイナーは、発想力や創造力がある人も向いています。
Webデザイナーにセンスは不要なものの、発想力や創造力といったクリエイティブ性はある程度必要になります。
日々頭を使い、現在の当たり前を疑い、何かを考え続けている人には向いている職種です。
また、昨今ではデザインにAIを活用することも一般的になってきています。
現在の生成AIでは、これまでのデザインの傾向から最適化されたデザインを作成することはできますが、発想力や創造力という点はまだまだ人間の力が必要と言われています。
Webデザイナーに向いていない人の特徴
逆に、下記のような人はWebデザイナーに向いていないと言えます。
- 考えることが嫌いな人
- 人と接するのが苦手な人
- できるだけ勉強を避けたい人
- 地味な作業が嫌いな人
考えることが嫌いな人
まず、Webデザイナーに向いていない人の特徴として「考えることが嫌いな人」が挙げられます。
Webデザイナーは、芸術的なデザインとは異なり、理詰めで考える必要があります。
プロのWebデザイナーは、ユーザーの行動の予測や態度変容のタイミングなどを考えてデザインするケースも多いです。
したがって、思考が深く、考えることが好きな人が向いていると言えます。
人と接するのが苦手なひと
Webデザイナーという職種は、ディレクターやマーケターやコーダー(エンジニア)、場合によってはビジネスサイドの意見を聞きながらチームで業務を進めることが多いです。
バックグラウンドや異なる観点を持っている人と仕事をする機会が多いため、人と接することが苦手な人はWebデザイナーには向いていないと言えます。
できるだけ勉強を避けたい人
Webデザイナーは、学習量がデザインの良し悪しを分けると言っても過言ではありません。
そのため、できるだけ勉強を避けたいと考えている人も、Webデザイナーには向いていないと言えるでしょう。
Webデザイナーとして成功している人は、様々な企業のWebサイトから最新デザインのトレンドを学んだり、Webデザインの基礎に立ち返ったり、Webデザインの周辺スキルを学習したりしているケースが多いと言えます。
地味な作業が嫌いな人
Webデザイナーとして向いていない人の特徴として、地道な作業が嫌いな人も挙げられます。
Webデザイナーという言葉だけ聞けば、華やかな業務を想像する人もいるかもしれません。
しかし、Webデザイナーの業務内容はデザインをすることだけではなく、地道な作業が多いということも事実です。
センスがなくてもWebデザインのスキルが身に付く方法
Webデザインのスキルを身に付ける方法は様々ありますが、特に効果の得られやすい4つの方法をそれぞれご紹介します。
- ハイレベルなWebデザインを模写する
- Webデザイン上級者にメンターとして付いてもらう
- オリジナルのWebデザインを数多く制作する
- 常にトレンドを追いかける
ハイレベルなWebデザインを模写する
有名なブランドや企業のサイトに使われているデザインは、総じてレベルが高いものが多いです。
そのため、現在のWebサイトなどに使われているハイレベルなWebデザインを模写することは、Webデザインのスキルを身につける上で近道となる方法です。
ただし、漠然とデザインを模写するだけでなく、法則性や現在のトレンドなどを考えながら模写しましょう。
そうすることにより、Webデザインの基礎知識はもちろんのこと現在のデザインのトレンドを知ることも可能となります。
Webデザイン上級者にメンターとして付いてもらう
Webデザイン上級者にメンターとして付いてもらい、教えてもらうこともWebデザインのスキルを学ぶための良い方法です。
Webデザイン上級者にメンターとして付いてもらうことで、自分に足りていないスキルを教えてもらうことができ、自分が制作したWebデザインを添削してもらうこともできます。
また、実際に案件を受けていく際にも効率的にプロジェクトを進める方法など実務的なアドバイスももらえるでしょう。
その他にも、メンターに付いてもらうことは様々なメリットがあるため、おすすめです。
オリジナルのWebデザインを数多く制作する
オリジナルのWebデザインを数多く制作することもWebデザインのスキルを身に付ける上で欠かせません。
インプットした後のアウトプットの量も、Webデザイナーにとっては重要となります。
実際に案件を受けたり、知人のサイトのWebデザインを手伝ったりして、多く経験を積み、アウトプットし続けることでWebデザインのスキルが向上します。
常にトレンドを追いかける
Webデザインは、常にトレンドが変わり続けます。
最新のトレンドを追いかけ続けることが、Webデザイナーとしてのスキルを身につける際に重要です。
Webデザインに関する基本的な知識はあまり変化しませんが、ユーザーの好みや行動といったものは時代とともに変わります。
大手企業や最先端企業のサイトならば、そうした変化を敏感に捉え、サイトに反映している可能性が高いので、常に様々な企業サイトを見る習慣をつけ、「現在はどういうデザインがトレンドなのか」を掴み続ける努力をしましょう。
その他、積極的に交流会などに参加することも大事です。
交流会でWebデザイナーの人脈を作ることで、Webでの情報収集では得られないデザインのトレンドの一次情報を得ることができます。
「pochily」ならセンスの良いWebデザインパーツを多数利用可能!
Webデザインの制作には、Webデザインに関する仕事を効率化できるサービス「pochily」がおすすめです。
「pochily」では、IllustratorやPhotoshopで編集可能なデザインパーツが豊富に用意されており、デザインへの流用ができます。
「pochily」を使えば、Webデザインを一から作る必要がなくなるため、作業の効率化が実現します。
効率良くWebデザインの案件をこなしたい方にとって、「pochily」はこの上なく大きな味方となるでしょう。
自由なカスタマイズが可能なデザインパーツに興味のある方は、是非「pochily」の公式サイトをご覧ください。
まとめ
Webデザインは、アートとは違い『商業的なデザイン』を作成するため、センスは重要ではなく、基本をしっかりと押さえて経験を積んでいくことでスキルを身につけることができます。
たとえ絵が苦手だったりセンスがなかったりするという方でも、基本的なルールを学べば、デザイン力は向上します。
Webデザインを1から作成しようとせず、クライアントの要望やペルソナのニーズを汲み取りながらデザインを制作しましょう。
また、Webデザインの業務は地道なことを理解し、常にトレンドを追い続け、知的好奇心を持ってインプットとアウトプットを繰り返しましょう。