クラウドソーシング初心者の月収はどれくらい?稼ぎ方や案件も紹介
「クラウドソーシングを始めると、どれくらい稼げるの?」
「クラウドソーシングで稼ぐにはどうしたらいい?」
クラウドソーシングで仕事を始めようとしている方の中には、上記のような疑問を持っている方もいるでしょう。
そこで今回の記事では、クラウドソーシングの初心者がどれくらい稼げるのか、また稼ぐためにはどのようにすればいいのか、といった点について紹介します。
これからクラウドソーシングで仕事をしてみようと考えている方は、ぜひ本記事を参考にしてください。
目次
クラウドソーシング初心者の月収は約4万5千円
クラウドソーシングを始めた方がどれくらい稼げるのか、気になる方は多いでしょう。
大手人材広告会社であるマイナビが調査したデータによると、クラウドソーシングを始めた方の月収は約4万5千円となっています。
同額を毎月稼ぐと仮定すると年収は54万円となり、決して小さくない金額です。
副業として稼いだとすると、本業の年収に50万円がプラスされるため、大きな年収アップになります。
一方で月収4万5千円は、平均の金額という点を考慮する必要があります。
初心者でも大きく稼ぐ方はいる一方で、全く稼げない方も少なくありません。
一生懸命に取り組んでも、月1~2万円ほどの月収という方も多くいます。
クラウドソーシングを始めると、それなりの月収を稼げる可能性もありますが、全く稼げない可能性もあるため、注意が必要です。
高い収入を得やすい案件
クラウドソーシングに取り組む目的は人それぞれですが、お金を稼ぎたいのであれば、高い収入が期待できる案件を狙うとよいでしょう。
この項目では、高い収入を得やすいクラウドソーシング案件を3つ紹介します。
プログラミング
プログラミングの案件は、システムやアプリを動かすためのコードを書く案件です。
業務用アプリやスマートフォンアプリ、Webアプリなどさまざまなプログラミング案件が、クラウドソーシングで募集されています。
プログラミングは場所を選ばず、パソコンがあれば取り組めるため、クラウドソーシングと相性の良い仕事といえるでしょう。
プログラミングの案件が高収入になる理由は、高い技術力が必要になるためです。
プログラミングができるようになるには、コードの意味や使い方を覚えるのはもちろん、ツールやフレームワークも使いこなせる必要があります。
それらの技術は一朝一夕で身につく技術ではないため、高い技術力に見合う報酬となります。
プログラミングのスキルが少しでもあるのであれば、高い収入が期待できるため、ぜひプログラミングの案件を狙ってみましょう。
Webデザイン
Webデザインの案件は、WebサイトのページやWebサイトに使用するロゴなどをデザインする案件になります。
デザインから実装までを担当する案件もあれば、デザイン制作だけを担当する案件もあります。
Webデザインの案件が高収入になる理由は、高い技術力に加えて、発想力が必要になるためです。
コンテンツの配置やカラーリング、テキストの書体などのデザインを生み出すためには発想力が欠かせません。
発想力は人が教えて身につくスキルではないため、スキルに見合う形でWebデザインの案件は報酬が高くなります。
また昨今のWebデザインにはHTML/CSSやJavaScriptsなど、プログラミングスキルも必要になるため、さらに単価が高くなる傾向にあります。
動画編集
動画編集の案件は、素材となる映像をより見やすくするために、テロップの挿入や不要な部分のカットなどの作業をする案件です。
クラウドソーシングで募集されている動画編集の案件は、動画配信サイトに流す長い尺の動画やSNSで使用する短い尺の動画などさまざまです。
動画編集の案件が高収入になる理由は、さまざまなスキルが高いレベルで求められるからです。
具体的には、以下のスキルが求められます。
- 発想力:素材となる動画のハイライトを見つけ、テロップをつけるセンス
- 情報収集力:流行り廃りが早いため、流行りをキャッチする敏感さ
- 編集力:動動画編集ソフトや画像加工ソフトを使いこなす力
- ヒアリング力:クライアントの求める動画を聞き出す力
同じ素材の動画でも編集者によって全く異なる動画が生まれるため、スキルの高い動画編集者はさらに単価が高くなります。
クラウドソーシング初心者でも稼ぎやすい案件
高い技術力が必要となる案件は高い収入が期待できる一方で、初心者の方には取り組みにくい案件ともいえます。
この項目では、クラウドソーシングが初めての方でも稼ぎやすい案件を3つ紹介します。
データ入力
データ入力の案件は、指定されたフォーマットに数字や漢字、アルファベットなどを入力する案件です。
たとえば、システムが取得した個人情報をExcelなどに打ち込む作業がデータ入力の案件になります。
データ入力の案件が初心者でも稼ぎやすい理由は、ある程度のタイピングスキルがあれば取り組めるためです。
たとえば、プログラミングの案件であれば、プログラミングスキルだけでなく、開発環境やツールの準備も必要ですが、データ入力の案件には特別な準備はいりません。
パソコン1台あれば、指定のフォーマットにデータが打ち込めるため、タイピングに問題がなければ案件を始めることが可能です。
データ入力の案件ではデータ1件単位が単価となるため、より稼ぐためにはタイピングの速さと正確性が必要になります。
タイピングが速く、正確であるほど案件での収入が増えます。
Webライティング
Webライティングの案件とは、Webサイトに掲載する記事などを執筆する案件です。
指定された内容をライティングするだけでよい案件もあれば、WordPress・noteに投稿する案件など、案件で担当範囲が異なります。
Webライティングの案件が初心者でも稼ぎやすい理由は、日本語が正しく使えれば、取り組めるためです。
指示通りにライティングするだけの案件であれば、意味の通じる文章を書けて、読みやすいように工夫ができれば、案件の対応は可能です。
一方でSEOライティングやコピーライティングなど、一定のライティングスキルが必要な案件は初心者で対応するのは難しいといえます。
イラスト制作
イラスト制作の案件とは、クライアントから依頼された内容のイラストを描く案件になります。
同じイラスト制作の案件でも、イラストのタッチやイラストの対象など求める方向性が異なるため、依頼内容はよく確認する必要があります。
イラスト制作の案件が初心者でも稼ぎやすい理由は、イラストを上手に描ければ案件に取り組めるためです。
たとえば、Webデザインの案件であれば、ツールの操作やプログラミングのスキルが必要になりますが、イラスト制作は絵が上手く描ければ、対応は可能です。
周囲の方から絵が上手いと褒められた経験があれば、イラスト制作で稼ぐことも十分に可能でしょう。
またイラストを描くのが好きなのであれば、趣味と実益が兼ねられる点は大きな強みとなります。
クラウドソーシング最大手「クラウドワークス」における初心者の収入事情
クラウドソーシングを手掛けるサイトはさまざまある中で、大手と呼ばれるサイトには多くの案件が舞い込みます。
数多くの案件がある大手のサイトで仕事を始めた場合、どのくらい稼げるのか気になる方は多いでしょう。
クラウドソーシングの最大手「クラウドワークス」で初心者が仕事を始めた場合、月収は2~3万円程度といわれています。
とはいえ、いきなり2~3万円を稼げるわけではなく、初月は1万円を超えれば良い方とされています。
ただし、クラウドワークスには多くの案件が集まっていますし、クラウドソーシング自体は初心者でも「持っているスキルが高い」という人ならば、いきなり月収5~10万円レベルを目指すことも十分に可能です。
クラウドソーシング初心者が稼ぎにくい理由
クラウドソーシングサイトでは大金を稼げる可能性がある一方で、初心者は稼ぎにくいとされています。
この項目では、クラウドソーシング初心者が稼ぎにくい理由を3つ紹介します。
クラウドソーシングの案件単価は安い傾向にある
クラウドソーシングで募集される案件の中には、高い単価を条件に高レベルな人材を募ろうとする案件もあります。
ですが、ほとんどの案件はワーカーのスキルより、単価の安さを期待して人を募る案件になります。
またワーカー側も多くの応募者の中から受注するために、単価を抑えて提案する方も少なくありません。
このような傾向から、クラウドソーシングの案件は全体として単価が安くなっており、稼ぎにくい状態になっています。
特に初心者の場合は、高い単価で交渉できるほどの実績がないため、より一層安い単価で働くしかない状態です。
手数料を取られる
クラウドソーシングのサイトは多くの案件が集まるため、稼ぎやすいようにみえますが、手数料がかかるという注意点があります。
クラウドソーシングを利用する場合、必ず手数料が引かれるため、案件の報酬がそのまま手に入るわけではありません。
クラウドソーシングサイトや案件の金額により手数料の割合は変わりますが、5~20%は手数料として案件の報酬から引かれます。
たとえば、案件の報酬が1万円の場合でも手数料20%が引かれるとすると、手元に残る金額は8千円になります。
案件が数件であれば、大きな損失にはなりませんが、案件をこなすほど手数料が大きな負担となるのは言うまでもありません。
サービスを利用している側のため、手数料がかかるのは仕方ありませんが、クラウドソーシングを利用して稼ごうと思うと手数料は大きな足かせとなります。
初心者は直接営業が難しい
手数料が大きなマイナスになるのであれば、クラウドソーシングを介さずに直接やり取りをすればよいと考える方もいるでしょう。
結論からいうと、初心者はクラウドソーシングを介さないと営業が難しいため、厳しいといえるでしょう。
クラウドソーシングの良いところは、クライアントの仕事がオープンになっているところです。
クライアントが仕事を発注したいかどうかがわかるため、ワーカーが応募できます。
仮にクラウドソーシングを利用しない場合、クライアントが仕事を発注したいかどうかもわからない状態からスタートします。
クライアントが仕事を発注したいとわかったとしても、実績もない初心者では相手にしてもらえない可能性は高いといえるでしょう。
クライアントの立場を想像すればわかるとおり、実績もない初心者には仕事を頼もうと思わないためです。
手数料を避けるために直接クライアントに営業をかけたくなりますが、クラウドソーシングを利用しないと案件の受注は難しいでしょう。
クラウドソーシング初心者が稼ぐための方法
クラウドソーシング初心者が稼ぐのは簡単ではありませんが、ポイントを抑えれば、十分に稼ぐこともできます。
この項目では、クラウドソーシング初心者が稼ぐための方法を3つ紹介します。
低単価案件で実績を作る
クラウドソーシングで稼ぐためには、とにかく案件を受注する必要があります。
案件を獲得するにはさまざまな要素が必要になりますが、何よりも必要なのは実績です。
クラウドソーシング初心者は実績が不足しがちのため、まずは実績作りからスタートしましょう。
実績を作りたい方におすすめなのが、競争率の低い低単価の案件です。
低単価の案件はスキルの高いワーカーが避ける傾向にあるため、案件を獲得できる確率が高くなります。
低単価の案件は収入面で物足りないですが、高単価の案件を獲得するためのいわば下積みです。
確実に実績を積み上げて、高単価の案件にチャレンジできる準備を整えましょう。
継続前提の案件に応募する
クラウドソーシングでは待っていても仕事は来ないため、自分で営業をかける必要があります。
案件獲得の営業は時間がかかりやすく、作業時間の減少につながるため、クラウドソーシングで稼ぎにくくなります。
クラウドソーシングで稼ぎたい方におすすめなのが、営業にかける時間を減らせる継続前提の案件です。
継続前提の案件とは文字どおり、1回限りの案件ではなく、作業が終了した後も継続して依頼がある案件です。
継続前提であれば、営業をかける必要がなくなるため、浮いた時間を作業にあてたり、別案件に営業をかけたりすることもできます。
営業を通じた顧客とのやり取りには学べることが多いため、勉強になります。
一方で、収入を重視する場合には継続前提の案件を選ぶなど、営業の時間を減らす工夫が必要です。
スキルアップを欠かさない
クラウドソーシングでは、プログラミングやライティングなど分担された仕事が発注されているため、できることが増えると稼げるチャンスは増えます。
クラウドソーシング初心者が稼ぐためには、スキルアップをしてできることを増やしましょう。
スキルアップにもさまざまなレベルがありますが、少しのスキルアップだけでも、できる案件は増えます。
クラウドソーシングでは簡単な仕事を発注しているケースが多くあるため、少しスキルがあるだけでも対応可能です。
また現時点で身につけているスキルをより深めることができれば、よりレベルの高い案件にもチャンレンジできます。
求められるスキルも高くなりますが、報酬はレベルに比例して高くなります。
クラウドソーシングで稼ぐにはスキルが重要なため、常にスキルアップは欠かさないようにしましょう。
クラウドソーシング初心者が知っておくべきポイント
クラウドソーシングで初心者が安全にビジネスをするためには、押さえておくべきポイントがあります。
この項目では、クラウドソーシング初心者が知っておくべきポイントを2つ紹介します。
受注形式を把握する
クラウドソーシングでの案件は大きくわけて、タスク方式とプロジェクト方式に2種類があります。
それぞれに特徴があるため、ケースバイケースで使い分けが必要です。
タスク方式
タスク方式は、受注をしなくとも、決められた作業が完了すれば誰でも報酬が貰えるタイプの仕事です。
作業終了後にクライアントが内容を確認次第、すぐに報酬が支払われます。
アンケートや簡単なデータ入力などで、タスク方式が採用されています。
作業内容が簡単なため、比較的安い単価の仕事であり、プロジェクトの実績にはカウントされないため、要注意です。
プロジェクト方式
プロジェクト方式は、クライアントへ提案して、提案が受注された方のみ仕事ができるタイプの案件です。
報酬はクライアントに納品後、クライアントが確認した後に支払われます。
プログラミングやWebデザイン、ライティングなど比較的、複雑な案件で採用されています。
内容が複雑なことから、クライアントとコミュニケーションを取らないと、思わぬトラブルにつながるため注意が必要です。
レスポンスのスピードを意識する
ビジネスにおいてレスポンスの速さは重要ですが、クラウドソーシングでのビジネスでは特に重要です。
レスポンスの速さで、案件の受注が決まるケースがあるからです。
実際にクライアントへメールの返信が早かったことがきっかけで、案件が決まるケースは珍しくありません。
クラウドソーシングのクライアントは、仕事のできるワーカーを広く探しています。
特定のワーカーを指名する場合もありますが、多くはワーカーにこだわりをもたず、仕事をしてくれる人を探しているケースがほとんどです。
クライアントの呼びかけに対して、素早く対応できる方がチャンスを掴みやすいのは、クラウドソーシングならではといえるでしょう。
より多くの案件を受注したい場合には、少しでも早く返信をすることをおすすめします。
初心者におすすめのクラウドソーシングサイト
クラウドソーシングサイトは数多くあるため、初心者の方はどのサイトで仕事をすればよいのかわからない方も多いでしょう。
この項目では、初心者におすすめのクラウドソーシングを3つ紹介します。
クラウドワークス
初心者におすすめのクラウドソーシングサイト1つ目は、クラウドワークスです。
クラウドワークスは国内最大級の案件数を誇っており、案件を探すのであれば、クラウドワークスがおすすめです。
また、稼ぎのマイナス要素であるシステム利用料が、案件の金額に応じている点もおすすめできるポイントになります。
- 20万円以上:5%
- 10万円超え20万円以下:10%
- 10万円以下:20%
ランサーズ
初心者におすすめのクラウドソーシングサイト2つ目は、ランサーズです。
同じクラウドソーシングサイトであるクラウドワークスと比べると、取り扱う案件数は劣りますが、ランサーズはサポート体制に強みがあります。
各案件を監視しており、違反者は利用できなくしているため、初心者でも安心して取引がおこなえる体制が整っています。
クライアントとのやり取りなどに不安を抱えている方は、ランサーズがおすすめといえるでしょう。
またランサーズにはランク制度があり、ワーカーがどのランクにあるのか一目瞭然となるため、案件応募時に有利に働きます。
条件を満たすごとにランクアップするため、ワーカーのモチベーションアップにもなります。
ココナラ
初心者におすすめのクラウドソーシングサイト3つ目は、ココナラです。
厳密には、ココナラはクラウドソーシングサイトではないものの、ココナラでもスキルや経験をお金に変えられるため、取り上げました。
ココナラの特徴はビジネス以外のスキル・経験をお金にできる点です。
たとえば、ココナラでは占いや人生相談を扱っており、人気のカテゴリーになっています。
クラウドワークスやランサーズはどちらかというと、ビジネス色の強いサイトのため、占いや人生相談のスキル・経験を出品するのは難しくなっています。
自分の強みをビジネスで生かすのは難しいけど、自信があるという方には、ココナラでの取引がおすすめです。
まとめ
今回はクラウドソーシングの初心者がどれくらい稼げるのか、稼ぐための方法を紹介しました。
今回解説した内容をまとめると以下のとおりです。
- クラウドソーシング初心者の月収は約4万5千円
- クラウドソーシングで高単価の案件はプログラミング・Webデザイン・動画編集
- 稼ぎ方を工夫すればクラウドソーシング初心者でも稼げるようになる
現在は副業が解禁となっている企業も多いため、クラウドソーシングで副業に取り組もうと考えている方は多くいます。
クラウドソーシングで副業を始める初心者の方は、ぜひ本記事を参考にしていただければと思います。