オウンドメディアは意味ない?失敗しやすいケースや成功のコツを紹介

オウンドメディアは意味ない?失敗しやすいケースや成功のコツを紹介 | pochily me(ポチリーミー)
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「オウンドメディアを運営しているけど、なかなか人が集まらない」
「記事の追加や更新が大変で、成果に見合わない」

このような状況にある場合、「オウンドメディア運営は意味ない」と感じてしまうのも無理はないでしょう。

しかし、人が集まらない・成果が出ないという状態を作っているのは、運用方法に問題があるからかもしれません。
間違った運用を続けていると、確かにオウンドメディアは意味がなくなってしまいます。

そこでこの記事では、オウンドメディアを運営する意味やメリット、意味のないオウンドメディアになってしまう運用例、成功させるためのコツなどについて詳しく解説していきます。

オウンドメディアの運営についてお悩みの方や、これから制作に取り掛かるという方にとって大いに役立つ内容となっていますので、是非最後までご覧ください。

結論:「オウンドメディアは意味ない」は誤解

オウンドメディアとは、企業自身が所有・管理し、自由にコンテンツを配信できる媒体全般のことなのですが、Webの世界では「ホームページ」だけを指すことが多いです。

まず結論からお伝えしますと、オウンドメディアが意味ないかどうかはケースバイケースとなります。

いい加減な運用をしていれば、オウンドメディアの強みを引き出せず、なんのメリットも感じられないことが多いでしょう。

しかし、成功させるためのポイントを抑えつつ、長期的な視点に立って運用されているオウンドメディアは、企業に大きな利益をもたらしています。

オウンドメディア運営に対して「意味がない」と感じる場合は、戦略や運営体制を見直してみることを強くおすすめします。

オウンドメディアを運営する意味・メリット

オウンドメディア運営には、主に以下の3つの意味・メリットがあります。

  • 自社の認知拡大や売り上げアップに期待できる
  • 広告費を削減できる
  • 人材採用にも繋がる

自社の認知拡大や売り上げアップに期待できる

オウンドメディアを運営する意味やメリットとしてまず挙げられるのが、「自社の認知拡大」を図り、その結果「売り上げアップ」に繋げられるということです。

まずは、ユーザーに興味を持ってもらえそうな記事を日々配信することによって、不特定多数のユーザーを集客するところから始めます。

そして、ユーザーが抱える悩みを解消できるような良質な記事が多くなってくると、そのうち「このメディアを運営している会社はどこなのだろう?」「どんなサービスを提供しているのだろう?」というように、会社やサービスにも興味を持ってもらえる機会がどんどん増えていきます。

結果として、認知拡大や売り上げアップに繋がっていく、という流れが出来上がるわけです。

読者の悩みを解決する中で自社サービスが役立つようならば、その記事内で訴求することもできるので、ダイレクトに売り上げ確保へ動くことも可能です。
このように、自由なマーケティングが可能な点もオウンドメディアの良いところと言えるでしょう。

広告費を削減できる

ホームページへの集客方法として「広告」は便利なツールですが、高額な費用がかかるケースも珍しくない、というデメリットがあります。
利用の仕方を間違うと、売り上げアップどころか広告費の方が高くついてしまうということも少なくありません。

その点オウンドメディアならば、集客のメインが「検索エンジンからの自然流入」ですので、広告に頼らないアクセスアップを実現することができます。

多様な記事を自由自在に制作できるオウンドメディアは、非常にSEO対策をしやすいという特徴があります。
質の高い記事のみを追加し続ける「コンテンツSEO」を実施することで、SEOのみでの集客も十分に可能でしょう。

人材採用にも繋がる

オウンドメディアを訪れるユーザーの中には、転職を考えている方もいるはずです。
何かのきっかけでオウンドメディアを訪問した求職者が、運営会社に興味を持ち、採用情報ページまで辿り着くことも十分考えられるでしょう。

認知拡大や売り上げアップだけでなく、採用についてもフォローしたい場合は、オウンドメディア内に採用情報ページへ飛ぶためのCTAを用意するなど、わかりやすい導線を作っておくとよいです。

意味のないオウンドメディアの例

以下のような形で運営されているオウンドメディアは、「意味のないオウンドメディア」と化している可能性が高いです。

  • 明確な運営目的がない
  • 更新頻度が低い
  • 質の低い記事ばかり追加している
  • リライトを行わない
  • 集客のメインが広告運用になっている
  • 短期的な成果を求めている
  • 運用体制が整っていない

明確な運営目的がない

「競合会社がオウンドメディアを運営しているから、うちの会社もやってみよう」

このような理由で、明確な目的を持たず何となくでオウンドメディア運営を始めてしまう会社もあることでしょう。
その場合、オウンドメディア運営のメリットを享受することができず、「意味がなかった」と感じてしまうかもしれません。

他社と同じようにコンテンツの配信をしているつもりでも、情報を発信している目的が定まっていないと、何がしたいのかよくわからないホームページになってしまいます。
そんなホームページに、魅力を感じるユーザーは少ないでしょう。

  • 自社のノウハウを公開したり、ユーザーのニーズを満たす魅力的な記事を配信したりして、自社のファンを作る
  • ランディングページを充実させ、オウンドメディア記事は集客ツールとして使う
  • 採用を強く意識したオウンドメディアにするため、自社の魅力が伝わりやすいコンテンツを中心に制作する

このように、オウンドメディアを運営する目的は企業によって異なります。
目的に応じて運営方針も変わってきますので、オウンドメディア制作の際は、まず「目的や目標」をはっきりさせるようにしてください。

更新頻度が低い

更新頻度が低いオウンドメディアは、「あまり力を入れて運営されていない」「活気がない」と判断され、ユーザーから敬遠されがちです。
最新の記事追加が1年以上前、といったオウンドメディアに魅力を感じるユーザーは少なく、その時点で魅力は半減してしまうでしょう。

オウンドメディアは、新規ユーザーの獲得ももちろん重要ですが、リピーターを獲得することも強く意識しなければなりません。
しかし、記事の投稿が数ヶ月に一度だけ、あるいは新製品のリリース時だけ、といったような状況では、ユーザーが定期的に訪問してくれることはほとんどなくなってしまいます。

また、更新頻度が低いことで情報が古い記事も多くなってしまい、検索エンジンからも嫌われてしまうというデメリットがあります。

こんな状態では、せっかくオウンドメディアを立ち上げたことに対して意味を見出すことは難しくなるでしょう。

質の低い記事ばかり追加している

サイトの価値を高めるためには、とにかく記事数を増やせばいいと誤解している方もいますが、それは完全な間違いです。
正しくは、「ユーザーニーズを満たした質の高い記事を増やせばサイトの価値が高まる」となります。

これは「コンテンツSEO」という手法・考え方であり、ユーザーの検索意図をしっかりフォローしたクオリティの高い記事を追加し続けることで、サイト自体の評価が高くなり、検索エンジンにおいて記事全体の順位が上がりやすくなるのです。

逆に、「質より量」の思考で質の低い記事を量産してしまうと、サイトの評価はどんどん下がり、たまに有益な記事をアップしたとしても上位表示されづらくなってしまいます。
したがって、質の低い記事を追加するくらいならば、何もしない方がSEO的には良いのです。

記事の量産にこだわっているオウンドメディアも、運営する意味がない代表的な例です。

リライトを行わない

新規記事として追加した時には最新の状態でも、移り変わりの早い世の中ですから、1年もすれば情報が古くなっている可能性があります。
また、うまく検索意図を満たせておらず、検索順位が低いままの記事もあることでしょう。

そういった記事を対象に定期的なリライトを行っていないサイトは、思うようにアクセスが集まらず、オウンドメディアを運営している意味を感じにくくなってしまいます。

リライトの重要性を理解し、できるだけ記事を放置しないように心掛けるべきです。

集客のメインが広告運用になっている

オウンドメディア運営の大きなメリットの一つとして、「広告費用を使わなくとも集客が可能」という点がありますが、広告運用が集客のメインになってしまうと、オウンドメディア運営の意味を感じづらくなってしまうかもしれません。

広告がメインになると、集客のために高額な費用が必要となってしまうからです。

もちろん、オウンドメディア運営にもコストはかかりますが、一度制作した記事は資産として残るため、比較的安いコストでの運用が可能となります。
それに比べると、広告コストの大きさが気になり、オウンドメディア運営に対してネガティブな感情を持ってしまうこともあり得るでしょう。

短期的な成果を求めている

オウンドメディアの力を最大限に活用するためには、長期的な視点に立って運用する必要があります。
しかし、短期的な成果のみを追求している場合、オウンドメディアを保有する価値を正しく把握することができず、後悔してしまうこともあるかもしれません。

オウンドメディアにおける集客方法のメインはSEOです。
そして、SEOによる集客は時間がかかるのが一般的です。

地道にコンテンツの追加・更新を続け、ドメインパワーを上げることで、ジワジワと右肩上がりにアクセス数が増えていく、というのがSEOによる集客の形となります。

一時的に検索順位を上昇させて大きなアクセスを得るという抜け穴的な手法もありますが、そういったやり方は、頻繁に行われているGoogleアップデートによって逐次潰されてしまいます。

「オウンドメディアへの集客にはある程度の期間が必要だ」という認識を持っていれば、運営する意味がない、とは感じにくくなるでしょう。

運用体制が整っていない

オウンドメディア制作が終わり、無事公開まで漕ぎつけたとしても、その後の運用体制が整っていなければ成果を得ることはできません。

気まぐれで記事を追加したり、手の空いている社員に適当な形で運用を押し付けたりしているようでは、オウンドメディアの利点を発揮できずに終わってしまうでしょう。

適切に運用するための体制がなく、計画的なコンテンツの追加や更新が行われていないオウンドメディアは、オワコン化するリスクが高くなってしまいます。

オウンドメディアで成功するためのコツ

オウンドメディア運営で成果を得るためには、以下のような点について意識するようにしてください。

  • 中間目標や最終目標を定める
  • 運用体制を整える
  • 定期的に記事の追加・更新を行う
  • SEO対策を強く意識する
  • SNSも運用して連携する
  • オウンドメディアに強い制作会社へ制作や運用を依頼する

中間目標や最終目標を定める

オウンドメディアを成功させるためには、まず「中間目標」と「最終目標」を設定するようにしましょう。
目標がなければ、何を目指して運営すればよいのかわからず、方向性が定まらなかったり運営するためのモチベーションを維持できなかったりしてしまいます。

先ほど、「オウンドメディアを運営する目的が明確でなければ駄目」ということをお伝えしましたが、目標が定まっていれば自然と目的も固まるものです。

また、全体のビジョンをはっきりさせ、その達成に向けたステップを設定することで、日々のオウンドメディア運営の方向性や具体的な運用方法も見えてくるはずです。

例えば、最終目標が「3年後に会員登録者数を1万人にする」というものであれば、中間目標は「1年後に1,000人」「2年後に3,000人」といった形で設定することが可能です。

オウンドメディアの成果はゆっくりと伸びていくことから、中間目標はあまり高く設定しすぎないことがポイントです。

運用体制を整える

オウンドメディアで成功を収めるためには、場当たり的にコンテンツを更新するのではなく、きちんと専任の担当者を設置して計画的に運用すべきです。

オウンドメディアを運営するためには、以下のような人材が必要となります。

  • Webデザインスキルを持つ
  • HTML/CSSやJavaScriptを扱える
  • SEOの知識がある
  • ライティングスキルを持つ
  • セキュリティ管理やCMSの知識など、Webに精通している

こうした人材を揃え、チームとして運用にあたるようにすることで、質の高い運用を実現できるでしょう。

定期的に記事の追加・更新を行う

ほとんど更新されないオウンドメディアに魅力を感じるユーザーは少ないですし、古い情報が放置されたままではSEO的にも弱くなってしまいます。

固定ファンを作るためにも、SEO対策のためにも、定期的に新規記事の追加やリライトを行っていくようにしてください。

なお新規記事を制作する際は、ユーザーの検索意図を満たせる高品質な記事になるように意識しなければなりません。
キーワード選定・構成の作成・ライティングといった工程を踏み、集客に期待できる記事を制作していくべきです。

SEO対策を強く意識する

オウンドメディアの集客経路は「検索エンジン」がメインですから、SEO対策は欠かせません。
SEOに関する正しい知識を得て、常にオウンドメディア内の記事が上位表示されるように施策を行っていきましょう。

具体的には、以下のような対策をすることでSEO効果が得られます。

  • 質の高い記事の追加を継続する
  • 情報が古くなっている記事のリライトを行う
  • CMSを使用している場合、プラグインを最低限にしてページ表示を速くする
  • 画像にはaltタグ(代替テキスト)を設定する
  • ディスクリプションを記述する
  • 適切な形で内部リンクを貼る …など

この他にも様々なSEO対策が存在し、中には専門的な知識がないと対応が難しい作業もあるので、不安な場合は外注を検討するのもおすすめです。

SNSも運用して連携する

オウンドメディアで成功するためには、SNSを運用し、オウンドメディアと連携させるという方法も効果的です。
SNSからオウンドメディアへリンクを貼ることで、アクセスアップに繋がる上、外部リンクを獲得できるのでSEO対策にもなります。

まず、X(旧Twitter)やInstagramなどの各種SNSでアカウントを作成し、自社のブランドや製品について頻繁に投稿し、フォロワーを増やしていきましょう。

「そうは言っても、簡単にフォロワーは増えないのでは…」

このような不安を抱く方も多いと思われますが、以下のような方法を実践することでフォロワーが増えやすくなりますので、是非試してください。

  • ユーザーがお得に感じるキャンペーンの告知
  • 思わず参加したくなるような魅力的なイベントの実施告知
  • 「バズる」ことを意識したユニークな投稿
  • ハッシュタグの効果的な活用
  • インフルエンサーとのコラボ

なお、フォロワーを増やすことだけに注力するのではなく、オウンドメディアへアクセスを流すために、プロフィール部分にオウンドメディアへのリンクを貼ったり、投稿内でオウンドメディアの記事に触れたりすることも忘れないようにしてください。

オウンドメディアに強い制作会社へ制作や運用を依頼する

「オウンドメディアの正しい制作方法がわからない」
「オウンドメディアを運用していくリソースがない」

このような場合は、Web制作のプロである制作会社へ制作や運用を依頼してみてはいかがでしょうか。

言うまでもなく、制作会社には「メディア設計」「Webデザイン」「コーディング」「SEO」など、ホームページ制作に欠かせないスキルを持った人材が揃っています。
そのため、クオリティの高いオウンドメディアの制作・運用が可能となります。

制作会社へ依頼した場合は、「どのようなオウンドメディアにすべきか」についての提案も受けられるので、「何もわからないので企画段階から協力してほしい」というような場合にも最適です。

まとめ

以上、意味のないオウンドメディア運営例や、オウンドメディアを運営するメリット、メディアを成功させるコツなどについて詳しく解説してきました。

正しい制作方法・運用方法を知らなかったことで、「オウンドメディアなど意味ない」と誤解された方もいらっしゃるかもしれませんが、オウンドメディアの役割を理解し、適切な形で運用を継続すれば高い成果に期待できます。

本記事を参考に、是非「結果を出せるオウンドメディア」の制作・運用を目指していただければと思います。

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