コーポレートサイト運用に必要な作業は?アクセスアップのコツも紹介

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コーポレートサイトを制作し、公開したものの、その後の運用に苦しんでいるという企業も多いのではないでしょうか。

コーポレートサイト運用は、専門知識がなければ適切な対応が難しいため、思うような効果が出ずに悩んでいるというケースも少なくありません。

そこでこの記事では、コーポレートサイトを正しく運用するために必要な作業や、アクセスアップのコツなどについて解説していきます。

コーポレートサイトの運用について困っているという場合は、是非本記事を最後までご覧ください。

コーポレートサイト制作後は運用作業が必須

コーポレートサイトを含むほとんどのホームページにおいて、制作完了はゴールではありません。
むしろスタートであり、ホームページを公開した後も日々コンテンツの追加や更新を行ったり、ユーザーの動きを分析しながらさらに成果が出せるページになるように改善したり、といった作業を継続する必要があります。

コーポレートサイトを公開した段階で満足してしまい、そのまま放置してしまうという例も少なくありませんので、そのような状態にならないようにご注意ください。

コーポレートサイトの運用に必要な作業

コーポレートサイトの運用に必要な主な作業としては、以下のようなものがあります。

  • ドメインやサーバーの管理
  • 新規コンテンツの追加
  • 既存コンテンツの更新
  • サイト分析と改善
  • SEO対策
  • セキュリティ対策
  • 問い合わせへの対応

ドメインやサーバーの管理

コーポレートサイトの運用作業としてまず挙げられるのが、ドメインやサーバーの管理です。
ドメインは年に一度更新する必要がありますし、サーバーも、レンタルサーバーを利用している場合は更新のタイミングで忘れずに手続きしなければなりません。

特にドメインは、一度失効すると高額な費用がかかったり、最悪の場合は復旧できなかったりといった事態を招いてしまいます。

ドメインの更新については、自動更新の設定ができるようになっているケースが多いので、長く運用する予定ならば自動で更新されるようにしておくべきでしょう。

新規コンテンツの追加

新しいページが全然増えないコーポレートサイトには活気が感じられず、訪問者も魅力を感じにくくなってしまうリスクがあります。

したがって、企業活動において何らかの動きがあった場合には、積極的に新規ページを制作して追加しましょう。
例えば、以下のようなタイミングです。

  • 新製品のリリース時
  • 製品のリニューアル時
  • イベント開催時
  • 何かの賞を取った時
  • メディアに掲載された時

また、採用活動を強化したい場合は、社員インタビューや社員の日常を綴ったコンテンツを定期的に追加する、という運用もおすすめです。

社員たちがどのような仕事をしているのか、どんなことにやりがいを感じているのか、などについて知った求職者が自社に魅力を感じ、求人に応募してくれる可能性が高まるかもしれません。

既存コンテンツの更新

追加したコンテンツを、そのまま放置してはいけません。
随時見直しを行い、常に最新の情報・正確な情報が掲載されている状態にするために既存コンテンツを更新していく必要があります。

  • 商品の価格を変更したのに、コーポレートサイト上では古い価格が表示されている
  • 「※●年●月時点」といった注釈の日付が古い
  • 誤字や誤表記がそのままになっている
  • 法改正によってルールが変わったのに、ページには反映されていない

このようなことがあると、企業としての信用が低下してしまい、売り上げや採用に悪影響が出てしまいます。

ユーザーからの信頼性を高めるのもコーポレートサイト運用の役割として重要ですので、情報が古くなっていないか、間違った情報が掲載されていないか、という点には特に気を配りましょう。

サイト分析と改善

よりアクセスを集め、より滞在率の高いコーポレートサイトにするため、サイトの分析・改善も運用作業として欠かせません。

サイト分析の際には、「Google Analytics」や「Google Search Console」といったツールを使って、以下のようなことを調査しましょう。

  • どんなキーワードでサイトへ流入しているか
  • 直帰率の高いページはどこか
  • 滞在時間の短いページはどこか

何が問題かがわかれば、対策法を練ることもできます。
例えば直帰率が高いページがあるのならば、サイト回遊率を高めるためにCTAの改善を図ったり、サイドバーを追従型にしたり、といった方法が候補に挙がるでしょう。

一度の改善でベストプラクティスに辿り着けるかはわからないので、何度も分析と改善を繰り返し、より良い結果を求め続ける姿勢が重要になります。

SEO対策

SEO(検索エンジン最適化)とは、検索エンジンで上位表示させるための技術で、適切なSEO対策を行うことで、検索エンジン経由でユーザーを集めることができるようになります。

  • SEOに強いサイト構造
  • 適切な内部リンク設計
  • 正しい文章構造
  • 正しいaltタグやmetaタグの設定

これらは、SEOにおける一例であり、上位表示のためにはまだまだやらなければならないことがたくさんあります。

SEO対策は、結果が出るまでに時間がかかるというデメリットがあるものの、地道に実施することで検索エンジン経由での自然流入が期待できるようになるため、広告費を使わずに集客できるという大きなメリットを得ることができます。

このような理由から、SEO対策も運用作業に組み込むようにすべきです。

セキュリティ対策

コーポレートサイトを含むすべてのホームページは、常にリスクに晒されています。

  • 情報漏洩
  • ホームページの改ざん
  • ウイルス感染

悪意ある第三者からの攻撃によって、このような被害を受ける可能性があるのです。

そのため、常時SSL化といった基本的なセキュリティ対策はもちろん、CMSやプラグインは常に最新バージョンにしておくことや、ID・パスワードを適切に管理するなどといったことも強く意識しなければなりません。

セキュリティ対策が甘かったことで個人情報の漏洩やサイト利用者への悪影響などが出てしまうと、企業の信用に関わりますので、セキュリティに関する知識が豊富な人材に運用を任せるか、専門業者へ外注するなどの対応が必要です。

問い合わせへの対応

コーポレートサイトには、問い合わせフォームを設置するのが一般的です。

  • 製品やサービスに関する質問
  • 採用に関する質問
  • 見積り依頼

問い合わせフォームを通じて、日々このようなメッセージが送られてきますので、なるべく迅速に、かつ丁寧に返信できる体制を整えておきましょう。

問い合わせへの対応が雑ですと、顧客や見込み客から悪い印象を持たれたり、ビジネスチャンスを逃したり、といった不利益が発生する可能性がありますので、決していい加減な対応をしてはいけません。

「手が空いている社員が対応する」といった適当な運用体制にせず、きちんとリソースを割くようにすべきです。

なお、頻繁に送られてくる質問については、FAQページを制作してまとめておくことで、日々の問い合わせ対応業務が軽減されることでしょう。

コーポレートサイトのアクセスを上げる方法

コーポレートサイトのアクセスアップを図りたい場合には、以下のような施策を意識するようにしてください。

  • 定期的な更新を怠らない
  • レスポンシブデザインにする
  • SEOの知識を持つ人材に運用を任せる
  • SNSを運用する
  • 広告の利用も視野に入れる

定期的な更新を怠らない

定期的にコーポレートサイトを更新することで、企業としての信頼性を高めたり商品の訴求ができたりするだけでなく、SEO効果も生まれるため、アクセスアップに繋がります。

Googleは、新鮮な情報が多く掲載されているサイトを好みます。
したがって、頻繁に更新されている「鮮度の高いページ」が多いサイトは評価が高まり、ドメインが強くなりやすい傾向にあるのです。

また、更新頻度が高ければクローラーの巡回頻度も高まるため、Googleが更新内容を認識して順位に反映するスピードが速くなるというメリットもあります。

レスポンシブデザインにする

レスポンシブデザインとは、端末に応じて見やすい形になるように自動で表示方法が切り替わる仕組みのことです。
今では、スマートフォンやパソコン、タブレットなど、多様な端末から閲覧されることが多いため、レスポンシブデザインにすることは必須となっています。

利便性だけでなく、レスポンシブデザインに対応しているかどうかはSEOにも大きな影響を与えます。
「ユーザーファースト」がGoogleの理念ですから、スマートフォンで閲覧しているのにパソコン用にデザインされたページが表示されてしまうようなサイトは低く評価されてしまうのです。

上位表示のためにも、運用するコーポレートサイトは必ずレスポンシブデザインにしましょう。

SEOの知識を持つ人材に運用を任せる

検索エンジンからの流入を狙うために、コーポレートサイトの運用はSEOに詳しい人材に任せるべきです。

なお、社内にそういった人材がいない場合は以下のような選択肢がありますが、それぞれメリットとデメリットがあります。

ケースメリットデメリット
運用を任せる社員にSEOの勉強をさせる運用を内製化できる教育に時間的なコストがかかる
SEOに詳しい人材を新たに採用する運用を内製化できる採用コストがかかる
SEOに強い制作会社へ運用代行を依頼する専門的な運用ができる運用代行コストがかかる

いずれの方法を選択するとしても何かしらのコストはかかるので、おすすめなのは「運用のプロである制作会社へ依頼する」という方法です。
制作会社ならば、SEO対策だけでなく、運用に関する総合的なアドバイスをもらえる可能性も高いため、コストに見合ったメリットを得ることができるでしょう。

SNSを運用する

コーポレートサイトと連動させたSNSを運用するのも、アクセスアップに効果的です。

SNSアカウントを育てることで、企業の知名度や発信力が高まりますし、SNSからコーポレートサイトへリンクを貼れば外部リンクも獲得できます。

  • X(旧Twitter)
  • Facebook
  • Instagram
  • LinkedIn

こういった主要SNSでアカウントを開設し、専門の担当者を設置して運用することで、コーポレートサイトにプラスとなる可能性が高いです。

いきなりすべてのSNSを運用するのは大変なので、まずはいずれか1つに絞って運用・育成し、慣れてきたら他のSNSも育てる、という流れで進めるとよいでしょう。

広告の利用も視野に入れる

SEOのみの集客に限界を感じた場合は、広告運用による集客も検討することをおすすめします。
広告運用とは、検索エンジンやSNSへ魅力的な広告クリエイティブを配信し、集客を図るというものです。

GoogleやYahooで検索した際、一番上に「スポンサー」という表記とともに表示されるリンクを見たことがある方も多いでしょう。
また各種SNSにおいても、あらゆる場所にテキストや画像といった形で広告が掲載されています。

このように、目立つ場所に自社サイトへアクセスを呼び込むためのクリエイティブを配置することで、アクセスアップを狙うというわけです。

ただし、広告運用にもスキルが必要であり、適当に運用してしまうと成果に見合わない高額な広告費用がかかってしまうというケースもあります。
広告運用に不安がある場合は、SEO対策同様に、プロへ依頼することも選択肢に入れた方がよいでしょう。

制作会社へコーポレートサイト運用を依頼する際のポイント

前述の通り、コーポレートサイト運用に関して自社で対応するのが難しい場合は、制作会社へ運用を依頼するという方法も有効です。

その際には、以下のような点に注意するようにしてください。

  • 予算を決めておく
  • コーポレートサイト制作・運用実績が豊富な会社を選ぶ
  • 相見積もりを取る
  • 自社で対応できる部分は依頼から外す

予算を決めておく

まずは、コーポレートサイト運用にかけられる費用を算出するようにしましょう。
費用感によって、運用代行を任せる範囲や、求める運用レベルが大きく変わってきます。

例えば、月額1~2万円ほどならば、ごく簡単な運用までしか依頼できませんが、月額20~30万円以上の費用を捻出できる場合は高度なSEO対策もサービスに含まれる可能性が高いです。

コーポレートサイト運用を制作会社に依頼する際は、どれくらいの予算をかけるのかを決めるところから始めるようにしてください。

コーポレートサイト制作・運用実績が豊富な会社を選ぶ

制作会社にコーポレートサイトの運用代行を依頼する場合は、コーポレートサイトの制作実績や運用実績が豊富かどうかにこだわるようにしましょう。

一口に「ホームページ」といっても、その種類は多岐に渡ります。
どのようなホームページの制作や運用が得意なのかは、制作会社によって大きく変わってきますので、その点にはご注意ください。

多くの場合、制作会社は実績を公開するページを設置しています。
その実績公開ページを確認することで、どういったホームページの制作や運用が得意なのかがある程度わかりますので、必ず確認するようにすべきです。

相見積もりを取る

運用代行を依頼する際は、必ず相見積もりを取るようにしましょう。
なんとなく目に止まった制作会社へ勢いで依頼してしまう、というような行為は避けるべきです。

  • 提案力
  • コストパフォーマンス
  • コミュニケーション
  • アフターサポート

複数の会社へ見積もりを依頼することで、上記のような点についてそれぞれの制作会社の特色が見えてきます。

これらを比較検討することで、後悔しない制作会社選びが実現することでしょう。

自社で対応できる部分は依頼から外す

コーポレートサイトの運用業務の中には、自社で対応できる部分もあるはずです。

例えば、ドメインやサーバーの契約更新作業が、その代表格と言えます。
ドメインについては自動更新を設定できることがほとんどですし、レンタルサーバーを利用している場合も自動での更新が可能なことが多いです。

であれば、一度設定を終わらせておけば失効するリスクもなくなるため、わざわざ運用代行業務に加える必要はありません。

このように、簡単な作業についてはすべて自社で巻き取る形にすることで、運用コストを下げることができますので、「よくわからない」などの理由で運用を丸投げするようなことは避けた方がよいです。

まとめ

以上、コーポレートサイトの運用に必要な作業や、アクセスアップの方法、制作会社へ運用を任せる際のポイントについて詳しく解説してきました。自社のリソースを使ってコーポレートサイトを運用するのは、大きな負担を伴うケースがあります。
そのような場合は、運用のプロに任せるのも有効な手段ですので、是非検討してみてはいかがでしょうか。

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