ランディングページの構成に必要な要素とは?売れるLPの作り方を紹介
「ランディングページ(LP)の構成として欠かせない要素は?」
「売れるLPを作るためのポイントを知りたい」
これからランディングページを制作しようとしていたり、ランディングページの運用を始めたばかりだったりする場合、上記のようなことを詳しく知りたいという方も多いはずです。
ランディングページは、作り方次第でコンバージョンが大きく変化しますので、「コンバージョンアップに必要な構成とは」「売れるランディングページの作り方とは」といったことが気になるのは当然のことでしょう。
そこでこの記事では、以下の内容について掘り下げて解説していきます。
- ランディングページの基本的な構成
- ランディングページに欠かせない要素
- 売れるランディングページを制作するためのポイント
成果の出るランディングページを求めている方は、是非最後までご覧ください。
ランディングページの基本的な構成
ランディングページは、基本的に以下の3つから構成されています。
- ファーストビュー
- ボディコピー
- クロージングコピー
以下の項目で、それぞれの役割について解説していきます。
ファーストビュー
ファーストビューとは、ユーザーがページを表示した際にまず目に入る部分のことで、基本的に「スクロールなし」で読める範囲を指します。
多くのユーザーが、ファーストビューの内容で「そのページの続きを読むかどうか」を決めるため、ランディングページにおいても非常に重要なパートとなります。
以下に続くボディコピー・クロージングコピーをどれだけ作り込んでも、ファーストビューで失敗していると意味がなくなってしまうので、製品やサービスの魅力が一目ですべて伝わるようなファーストビューに仕上げなければいけません。
特にランディングページの場合、ユーザーの約70%がファーストビューで離脱すると言われているので、徹底した作り込みが必要となります。
ボディコピー
ボディコピーとは、製品やサービスについての詳細な説明をする部分のことです。
ファーストビューを目にして興味を持ったユーザーが読み進めてくれるパートですので、ファーストビューで訴求した内容を噛み砕くように詳しく、かつわかりやすく自社製品・サービスについて紹介しなければなりません。
ボディコピーには、主に以下のような内容を載せる必要があります。
- 導入文
- 製品やサービスの詳細な特徴
- 原材料や生産地
- 効果や効能
- おすすめの使い方
- ビフォー/アフター
- 実績
- ベネフィット …など
どれも欠かせない要素ですので、ユーザーに伝わりやすい構成を意識しながらボディコピーに組み込んでいくようにしましょう。
クロージングコピー
クロージングコピーとは、ユーザーが行動を起こすための最後の一押しをする部分です。
申し込むかどうか迷っているユーザーに対して、そっと背中を押すような訴求をすることで、コンバージョン率をアップさせることができます。
クロージングコピーを制作する際に特に重要となるのは、以下の3つです。
- 特典(「関連商品のプレゼント」や「無料アフターサービスの付与」など)
- 保証(返金保証や成果保証など)
- 限定(「会員のみ購入可能」や「100個限定での販売」など)
このような訴求を行うことで、ユーザーが「今買わなければ損をする」と感じてくれる可能性が高まりますので、結果としてコンバージョンに繋がりやすくなります。
ランディングページに欠かせない要素
ランディングページを構成する際には、以下の要素を欠かさないように注意してください。
- キャッチコピー
- 詳細な製品・サービス情報
- ベネフィットの強調
- 訴求力の高いCTA
- 実績
- 利用者の口コミ
- FAQ(よくある質問)
- 離脱されにくい入力フォーム
キャッチコピー
キャッチコピーは、主にファーストビューで使用される要素です。
短く、それでいてインパクトのある一文をファーストビューの特に目立つところに配置することで、ユーザーの離脱率を下げることが可能となります。
キャッチコピーの内容は、一瞬でユーザーがベネフィットを感じたり、強い興味が湧くような意味深なものにしたりすべきです。
例えば、以下のようなキャッチコピーです。
- やめられない、とまらない(カルビー)
- お、ねだん以上。(ニトリ)
- これからの地球のために一肌、脱ぎました。(明治)
このような優れたキャッチコピーがファーストビューに掲載されていれば、自然と続きを読みたくなってしまうことでしょう。
キャッチコピーを考える際は、成功例を参考にしながら練り上げていくのがおすすめです。
詳細な製品・サービス情報
製品やサービスについての詳細情報の掲載は、言うまでもなくランディングページに欠かせません。
「情報をあまり把握しないままなんとなくで購入する」という行動を取るユーザーは、ほとんどいないと言えるでしょう。
この傾向は、価格が高くなればなるほど強まります。
したがって、ユーザーが知りたいであろう情報を漏れなく掲載することはもちろん、グラフや表を使うなどして視覚的にわかりやすくすることも意識してください。
その結果、自社製品の魅力がうまく伝わるようになり、ユーザーの購買意欲は高まっていきます。
ベネフィットの強調
ユーザーが得られるベネフィット(利益)を明確に伝えることも非常に重要です。
自社の製品やサービスを利用することで、どのように生活が変わるのか、どのような経験ができるのか、といったことをしっかり説明するようにしてください。
例えばノートパソコンならば「どこにでも持ち運べるので好きな場所で作業できる」、美容関連商品ならば「自分に自信が持てるようになる」、といったようなベネフィットが存在します。
なお、上記はあくまで例であり、ベネフィットを強調するためにはできる限り具体的なメッセージを伝えるべきです。
可能ならば、実験データやユーザーの感想などを数値化して、どれだけのベネフィットを提供できるのかをアピールすると効果的でしょう。
訴求力の高いCTA
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このような文言がボタンになっているランディングページを見たことがある方も多いのではないでしょうか。
これがランディングページにおけるCTAであり、ユーザーの行動を喚起できるかどうかのカギを握る大事な要素となります。
CTAボタンは、文言だけでなく、フォントや配色、サイズなど、試行錯誤する部分が多く存在します。
そのため、CTAについては一度作成して満足するのではなく、少しでもクリックされやすくなるように日々改善していくべきです。
実績
人は、実績のある商品やサービスに対して安心を抱きやすいものです。
したがって、以下のような実績があるのならば、積極的にアピールしていきましょう。
- 受賞経験がある
- 大手ECサイトで「販売実績NO.1」などを達成したことがある
- メディアで紹介されたことがある
こういった実績は、ページが表示された際に必ず目に入るファーストビューに含めておくと効果的です。
もしユーザーに対して訴求できそうな派手な実績がなくとも、視点を変えれば何かしらアピールできることはあるはずです。
例えば、まだ販売総数はそれほどではなくとも、一度購入してくれたユーザーからのリピートが多いようならば「リピート率●%」と訴求できます。
実績の訴求は、工夫次第でいくらでも可能ですので、何かしらの形で実績と言えるようなものをランディングページに盛り込むようにすべきです。
利用者の口コミ
利用者の口コミも、ランディングページの構成には必須の要素です。
ネットの発展により気軽に多くの口コミと触れられるようになったことから、現在では口コミ内容に重きを置くユーザーが激増しました。
何かを購入しようとする場合、その商品やサービスの詳細よりも、まずは口コミから検索するという人も少なくありません。
「実際にサービスを利用した人たちが感じたこと」というのは、ユーザーにとって「商品を購入するかどうか」を決める大変貴重な判断材料ですので、できるだけ多くの口コミを掲載した方がよいでしょう。
FAQ(よくある質問)
ユーザーが抱きがちな質問への回答についても、構成の中に組み込んでおくべきです。
これまでにあった問い合わせ内容やフィードバックを参考に、顧客の疑問を先回りして解決できるようにしておけば、離脱を防ぎやすくなるでしょう。
なおFAQは、クロージングコピーに配置するのが適切です。
ファーストビューで興味を持ってもらい、ボディコピーで商品の魅力を存分に伝えた後に、「でもここが気になる・・・」というユーザーの引っ掛かりをクロージングコピーで解消できれば、コンバージョン率アップに期待できます。
「ボディコピーで一度説明しているからもう不要だろう」
このように考える方もいらっしゃるかもしれませんが、ランディングページを流し読みするユーザーも多数いますので、内容的に重複しようとも、大事なことであればFAQの項目でもしっかりと訴求するようにしてください。
離脱されにくい入力フォーム
ランディングページを一通り見て、ほぼほぼ購入意思を固めたユーザーは、CTAをクリックして入力フォームへ遷移してくれることでしょう。
しかし、ここで安心してはいけません。
入力フォームの仕様によっては、最終段階で離脱されてしまうこともあり得ます。
- 入力フォームの見た目が貧相
- 入力項目が多すぎる
- 入力チェックが厳しすぎる
- アンケートへの回答が必須になっている
上記のような入力フォームの場合、「なんか面倒くさいな」「もうちょっと他の商品も見てみようかな」という考えを誘発しやすくなってしまい、購入を保留されてしまうことがあります。
そして、一度保留されてしまうと、再びランディングページに戻ってきてもらうのは非常に困難です。
そんなことにならないよう、入力フォームの最適化(EFO)についても意識したランディングページ制作を行うようにしましょう。
売れるランディングページを制作するためのポイント
売れるランディングページを制作するためには、以下のようなポイントに留意してください。
- 伝えたいことがファーストビューに詰まっているか
- ユーザー目線に立っているか
- 見出しだけでもユーザーに伝わるか
- クロージングコピー以外にもCTAを配置しているか
- ランディングページ制作が完了した段階で満足していないか
伝えたいことがファーストビューに詰まっているか
ユーザーに対してアピールしたいことは、ファーストビューにすべて詰め込む必要があります。
なぜならば、ユーザーのほとんどがファーストビューを見て「離脱するかどうか」を判断するからです。
もちろん、ファーストビューのスペースには限りがあるため、何でもかんでも詰め込めるわけではありません。
そのため、ユーザーに対して「特に刺さりやすいであろう」と思える内容を厳選し、ファーストビューの範囲に収まるようにデザインすることが重要となります。
見込み客に伝えたいと考えている要素の中から、「絶対に伝えるべきこと」と「絶対ではないもの」をうまく切り分けるようにしてください。
ファーストビューに収まり切らなかった大事なことは、ボディコピーで存分に伝えていきましょう。
ユーザー目線に立っているか
ランディングページの構成や内容を制作する際には、自社の思いが先走っては駄目です。
とにかく「ユーザーファースト」を心掛け、ユーザーが知りたいであろうことを優先して制作するようにしてください。
ユーザー目線に立った構成や内容になっているかを確認するには、自社の人間以外にランディングページを確認してもらうのがおすすめです。
第三者の視点から見た場合の客観的な意見は、より良いページへ改善するためのフィードバックとして大変役立ちます。
見出しだけでもユーザーに伝わるか
ランディングページは、最初から最後までしっかり読んでもらえることを前提に考えない方が無難です。
縦長のページをスクロールしながら、なんとなく目についた部分だけを読み、あとは流しながら見ていくだけ、というユーザーも意外に多いのです。
しかし、流し読みされたとしても見出しは目立つため、自然とユーザーの目に止まります。
したがって、見出しだけでも自社の製品やサービスの魅力が伝わるような作り方をしなければなりません。
また、魅力的な見出しがあれば、そこでユーザーが立ち止まり熟読してくれる可能性も高まりますので、見出しを軽く考えずに一つ一つ練り上げていくようにしましょう。
クロージングコピー以外にもCTAを配置しているか
CTAをクロージングコピーのみに配置しているランディングページを見かけることがありますが、これはあまりよろしくありません。
ページを読んでいる途中で購入の意志を固めているユーザーもいますし、場合によってはファーストビューを目にした段階で「とりあえず買ってみよう」という気持ちになっているユーザーもいます。
そういったユーザーがスムーズに購買行動へ移れるように、ファーストビューやボディコピーにもCTAボタンを配置しておくべきです。
特に、「このベネフィットを紹介した直後ならば購入意欲が高まるだろう」というようにユーザー心理を分析し、効果的な場所にCTAボタンを配置できれば、コンバージョン率アップの可能性を高めることができるでしょう。
ランディングページ制作が完了した段階で満足していないか
ランディングページは、制作が完了して公開すれば終わり、というわけではありません。
むしろランディングページ公開はスタートであり、そこからユーザーの動向や口コミ、フィードバックなどを活かしながら、日々改善し続ける必要があるのです。
どういった形のランディングページが正解かは、誰にもわかりません。
そのため、A/Bテストや多変量テスト、定量調査・定性調査などを繰り返し実施していき、ベストな形に近付けるべく努力を継続することで、「より売れるランディングページ」へと成長していきます。
なお、上記のようにランディングページを改善していく作業のことを「LPO(ランディングページ最適化)」と呼びます。
LPOの詳しいやり方については以下の記事で詳しく解説していますので、是非参考にしてください。
まとめ
以上、ランディングページの構成に必要な要素や、売れるランディングページを制作する際の注意点などについて詳しく解説してきました。
構成として必要な要素が欠けていたり、制作や運用の方法に問題があったりすると、成果の出にくいランディングページとなってしまう恐れがあります。
売れるランディングページへと成長させるために、是非本記事を参考にしてページを磨き上げるようにしてください。
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