フリーランスにホームページ制作を依頼するメリットや制作期間を解説
ホームページ制作を外注する際は、制作会社かフリーランスに依頼するのが一般的ですが、コストを抑 えるためにフリーランスを優先したいというケースもあることでしょう。
しかし相手が個人ということもあり、「やたらと制作期間がかかってしまうのではないか」「決められた期限までに納品されるのだろうか」といった不安を抱えている方もいらっしゃるはずです。
そこでこの記事では、以下のようなことについて解説していきます。
- フリーランスにホームページ制作を依頼した際の制作期間
- フリーランスに依頼するメリットとデメリット
- スキルの高いフリーランスを探す方法
- フリーランスへホームページ制作を依頼する時の注意点
目次
フリーランスにホームページ制作を依頼した際の制作期間
フリーランスにホームページ制作案件を依頼する時の不安材料の一つが、「制作期間」だと思われます。
一人で仕事をする分、どうしても作業量に限界があるため、「制作にかかる期間がやたらと長引いてしまうのではないか」と考えてしまうのも当然のことでしょう。
この項目では、ホームページ制作にかかる一般的な期間や、フリーランスに依頼した際の制作期間について紹介していきます。
制作に必要な期間
まず大前提として、ホームページ制作にどれくらいの期間がかかるかについては、「案件によって異なる」という部分が大きいです。
1ページだけで完結するLP(ランディングページ)ならば、1ヶ月ほどで納品が可能なことも多いでしょう。
しかし、それなりの規模となるホームページならば、通常数か月ほどかかります。
したがって、一概に「フリーランスに依頼した際のホームページ制作期間」については算出しづらいのですが、制作の規模に応じて1~6ヶ月程度の期間が必要、と捉えておくとよいでしょう。
フリーランスの能力や経験にも影響される
案件規模だけでなく、依頼するフリーランスのスキルも制作期間に大きく影響します。
ホームページ制作の経験が豊富であったり、コーディングスキルが高かったりすれば、その分制作にかかる期間も短くなります。
また、そのフリーランスの得意ジャンルかどうかも重要です。
コーポレートサイトを中心に制作していたフリーランスに、ECサイト制作を依頼してしまうと、かなり長期の制作期間が必要になってしまうか、最悪の場合制作が完了しないということもあり得るでしょう。
依頼する前に、何が得意なフリーランスなのか、ヒアリングなどを通してしっかり把握することを怠らないようにしてください。
依頼するフリーランスが抱えている案件数も考慮する
フリーランスの中には、1つの案件にコミットするタイプもいれば、複数の案件を同時並行でこなすというタイプもいます。
同時並行でいくつもの案件を抱えているフリーランスの場合、他の案件でトラブルがあれば、こちらが依頼した案件の進捗にも悪影響が出てしまう可能性がある、という点に留意しておくべきでしょう。
制作期間が延びてしまうリスクを減らしたい場合は、依頼予定のフリーランスが抱えている案件状況についても把握しておいた方が無難です。
ホームページ制作をフリーランスに依頼するメリット
ホームページ制作をフリーランスに依頼する主なメリットは以下の通りです。
- コストを抑えられる
- 柔軟に対応してもらいやすい
- 制作期間について融通が利く
コストを抑えられる
フリーランスに依頼する最大のメリットは、「コストを抑えられる」という点です。
何十人も社員を抱える法人ですと、事務所家賃や人件費、光熱費、通信費、その他諸々の経費がかかるため、そういった金額も制作料金に上乗せしなければなりません。
その点フリーランスは、自宅やカフェで仕事をできることから、かかる経費が非常に少なく、その分安く請け負うことが可能です。
依頼する側として、少しでも安くホームページを制作できるというのは大きな利点でしょう。
柔軟に対応してもらいやすい
フリーランスへ依頼する魅力として、「ある程度柔軟な対応に期待できる」というのも見逃せないでしょう。
ホームページ制作に仕様変更は付き物ですが、軽微な変更であれば追加料金なしで対応してもらえることも珍しくありません。
大手制作会社の場合ですと、最初にきっちりと仕様を決めた上で組織として動くので、もし変更があればそれなりの手順を踏むことになります。
当然、料金の上乗せや制作期間の延長といった話も出てくる可能性が高いです。
しかし、フリーランスは一人で活動しているので、誰かの許可を取る必要がありません。
フリーランスが「この程度の仕様変更ならば無料で対応しよう」と思えば、追加費用なしで迅速に動いてもらえるのです。
ただし、いくらフリーランスとはいえ柔軟性にも限度がありますので、何でもかんでも対応してもらえると考えるのはやめておきましょう。
制作期間について融通が利く
制作会社の場合、多くの案件を同時平行で進めているので、納品までの期間を早めてもらおうとしても難しいことが多いです。
納期を早めるための特急料金を支払えば対応してもらえることもあるかもしれませんが、その分コストがかかりますし、どの程度期間を短縮できるかも不透明となります。
その点フリーランスは、一度に受けられる案件に限度があるため、複数の案件を請けず、1つの案件にコミットしているというケースも多いです。
したがって、制作期間については融通が利きやすいというメリットがあります。
ホームページ制作をフリーランスに依頼するデメリット
フリーランスへの依頼は、メリットだけでなくデメリットも存在します。
主なデメリットは以下の通りです。
- スキル不足のフリーランスに当たってしまう可能性がある
- 急なトラブルで作業が止まってしまう
- 属人的になってしまう
スキル不足のフリーランスに当たってしまう可能性がある
一口に「フリーランス」と言っても、各々のスキルはバラバラです。
優秀なフリーランスもいれば、やたらとプレゼンだけが上手く、肝心のスキルについては不足しているというフリーランスもいます。
優秀なフリーランスへ依頼できれば問題ありませんが、運悪くスキル不足なフリーランスに当たってしまうと、納品されたホームページの質がやたらと低かったり、途中で音信不通になったり、という事態に遭遇してしまうことも否定できません。
そして、相手が個人であるため、万が一何か問題が起こっても、追求できる責任については限度があります。
損害賠償などの請求をしても、満足のいく結果を得ることはあまり期待できないでしょう。
フリーランスへ依頼する場合は、本当に信頼できる相手なのかどうかの見極めが非常に重要となります。
急なトラブルで作業が止まってしまう
- 突然の体調不良
- 交通事故などによる怪我
- 家庭の事情
個人で活動するフリーランスゆえ、上記のような理由でいきなり作業が止まってしまうリスクは常に存在します。
人間ですから、急病にかかったり事故に遭ったりするのは仕方がありません。
何かしらのトラブルがあるとそこで作業が止まってしまい、ホームページを制作する期間も伸びてしまう、という点もフリーランスへ依頼するデメリットの一つです。
属人的になってしまう
制作会社のような「組織」にホームページ制作を依頼した場合は、一定のセオリーに従って制作が進むことが一般的ですが、フリーランスは「個人」ですので、ホームページが属人的に作られてしまう可能性があります。
HTMLやCSSでのコーディングが独特の作りとなってしまったホームページの場合、制作を担当したフリーランス以外が改修を加えようとすると、必要以上に期間や費用がかかってしまうリスクが生まれてしまうのです。
「制作を担当したフリーランスに運用も任せる」という形ならば、当面は大丈夫かもしれませんが、フリーランスは急な廃業もあり得るため、いつまで担当してもらえるかわかりません。
フリーランスへの依頼は、属人化してしまうことによってその後の運用が大変になってしまう危険性がある、ということも念頭に置いておくべきでしょう。
ホームページ制作スキルの高いフリーランスを探す方法
フリーランスの中でも、ホームページ制作スキルが高い人もいれば、スキルも経験も足りていないという人もいます。
多くのフリーランスの中から案件を任せられる人を探すためには、この項目で解説しているような方法を試してみてください。
クラウドソーシングサイトを利用する
「ランサーズ」や「クラウドワークス」といった大手クラウドソーシングサイトを利用しているフリーランスは、数多く存在します。
登録しているフリーランスたちのスキルはまちまちですが、中には非常に高いスキルを持っていたり、手厚いサポートをしていたりという人たちもいるため、良いフリーランスと出会うための場としては利用価値が高いと言えます。
ただし、クラウドソーシングサイトを使ってフリーランスを探す場合には、以下の点に注意してください。
- 優秀なフリーランスを見抜くためのリテラシーを持つ
- 手数料がかかる
駆け出しから熟練まで、様々なタイプのフリーランスが登録しているため、スキルレベルや経験をしっかりと確認しなければなりませんし、手数料がかかることで直接契約よりも費用がかかってしまう点についても理解しておきましょう。
知人や友人から紹介してもらう
信用できる知人や友人から、ホームページ制作に慣れているフリーランスを紹介してもらうという方法もあります。
知人・友人としては、スキル的に怪しい人を紹介するわけにもいかないはずですので、紹介された時点である程度信用できることでしょう。
もちろん、盲目的に信じるのではなく、自身でスキルや経験について確認することも忘れてはいけません。
ホームページ制作に精通しているフリーランスを、都合よく紹介できる方がいるケースは少ないかもしれませんが、ダメモトで一応周囲に打診してみてはいかがでしょうか。
SNSで探す
SNS上で仕事を募集しているフリーランスも多いので、SNSで「依頼したい案件とマッチする人材」を探すのも有効です。
特にX(旧Twitter)では、実績を公表しつつ案件を募集しているフリーランスが多く存在します。
SNSで仕事を求めているフリーランスは多いため、その中から「本物」を探して依頼することはなかなか難しいですが、巡り会えた時の恩恵は大きいと言えます。
クラウドソーシングサイトの方がフリーランスを探しやすいものの、SNS経由ならば手数料を払う必要がないので、上手く探すことができれば経費削減に繋がります。
ホームページ制作をフリーランスに依頼する際の注意点
ホームページ制作をフリーランスへ依頼する際には、以下のような点にご注意ください。
- 過去の実績を把握する
- レスポンスの速さや内容を意識する
- 契約を怠らない
- 制作にかかる期間を信用しすぎない
- アフターフォローの有無を確認する
- 大規模な案件は制作会社への依頼も視野に入れる
過去の実績を把握する
フリーランスへ依頼する際は、まず過去の実績(ポートフォリオ)を確認するようにしましょう。
Web面談での口頭での説明や、チャットやメールによる文面での訴求は、アピールが上手ければどうとでもできます。
そうではなく、実際にどういった結果を出したのかという部分を提示できるフリーランスを選ぶようにすべきです。
結果ではなく、知識や意欲だけを語るフリーランスは避けた方がよいでしょう。
レスポンスの速さや内容を意識する
フリーランスへ正式に制作依頼を出す前には、チャットやメールなどで何度かやり取りする機会があるはずです。
その際に、こちらの質問に対するレスポンスが速いかどうかや、返信の内容に不備がないかといった点についてしっかりチェックしておきましょう。
何らかの質問や要望をメールで送っても「返信があるのは大体2~3日後」といった状態ですと、スムーズな進行が期待できません。
また、返信スピードだけでなく、返信内容に問題がないかも確認すべきです。
的を射ない返信が多いとコミュニケーションコストが嵩んでしまいますし、下手をすると想定していなかったようなホームページを納品されてしまう、ということもあるかもしれません。
フリーランスへ依頼する時は、スキルだけではなく、コミュニケーション面に問題がないかどうかもこだわるようにしてください。
契約を怠らない
「個人のフリーランスだから、口約束でもいいだろう」と軽く考えていると、後々「言った・言わない」の問題に発展してしまう可能性があります。
したがって、フリーランスへホームページ制作を依頼する際も、しっかりと契約書を交わすようにしなければなりません。
金額面はもちろん、修正依頼が可能な回数、フリーランスが対応する具体的な範囲などについて明確にするための契約書を用意し、双方で認識の齟齬がないか確認しておきましょう。
制作にかかる期間を信用しすぎない
ホームページ制作を依頼する際、当然ながら納品時期を決めることになるでしょう。
その時に、フリーランス側から提示された制作期間や納期を鵜呑みにせず、ある程度遅れが生じる可能性があることも考慮しておいた方がよいです。
個人で活動するフリーランスですから、どうしても突然の体調不良や怪我、家庭の事情などによって作業ができなくなる、という事態が起こり得ます。
制作会社ならば、メインの制作担当者に何かあっても代わりの人材がいますが、フリーランスの場合そう簡単に替えが効きません。
よって、納期については多少余裕を持って設定しておくことをおすすめします。
アフターフォローの有無を確認する
納品完了後のアフターフォローの有無や、フォローしてもらえる期間などについても明確にしておくようにしておくべきです。
特に、フリーランスが制作したホームページは属人的になる可能性があるため、制作を担当したフリーランス以外に改修や機能追加を依頼するとコストがかかりやすいというケースも珍しくありません。
アフターフォローの手厚さで差別化を図っているフリーランスもいるので、そういった点も考慮しながら探してみてください。
大規模な案件は制作会社への依頼も視野に入れる
いかにスキルが高いフリーランスであっても、個人でこなせる仕事量には限界があります。
どの程度の規模の案件まで対応できるかはフリーランスによって異なりますが、「この案件はそこそこのボリュームになりそうだ」と感じたら、フリーランスだけではなく制作会社への依頼も選択肢に加えることをおすすめします。
フリーランスへ依頼するメリットはいくつもありますが、制作会社ならではのメリットも多く存在します。
中でも、「大規模案件にも問題なく対応できる可能性が高い」という点が、フリーランスとの大きな違いでしょう。
案件の規模的に、フリーランスか制作会社か迷う場合には、どちらにも見積もり依頼を出し、コストや提案内容などを吟味した上でどちらを選ぶか決定してはいかがでしょうか。
まとめ
以上、フリーランスにホームページ制作を依頼した時の制作期間や、フリーランスに依頼するメリットやデメリット、注意点などについて解説してきました。
フリーランスならではのメリットもありますが、デメリットもあるため、依頼しようと考えている案件の内容次第では、フリーランスの方がよいこともあれば、制作会社を選んだ方がよいこともあります。
時間やお金を無駄にしないためにも、フリーランスと制作会社のどちらに依頼するべき案件なのか微妙な場合は、相見積もりを取りながら慎重に判断すべきでしょう。
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