Webデザインにおすすめの自動生成AIツール10選!選び方も解説
近年の生成AIの台頭により、Webデザインに自動生成AIツールを活用している方も多いのではないでしょうか。
自動生成AIツールは、様々な種類があるため、正しいツールを選ぶ必要があります。
本記事では、おすすめのツールや選定のポイントなどを詳しく解説していきます。
目次
自動生成AIはWebデザインに活用できる?
結論からお伝えすると、自動生成AIはWebデザインの作業効率を上げるために活用できます。
ただし、AIに任せきりにすることはやめておきましょう。
AIで工数削減が可能な業務としては、デザインの提案・コーディングなどがあります。
自分だけで考えると良いデザインが浮かばないこともあるでしょう。
AIに任せることにより、幅広い提案を行ってもらうことができ、自分では思いつかなかったデザインが可能となります。
コーディングについても、自動生成してくれるツールが登場しています。
AIを活用することで、これまで必要だったHTML/CSSやJavascriptなどのコーディングスキルがなくてもWebデザインが可能となりました。
逆に生成AIは、LPなどの「人の感情を動かす必要のあるページ」のデザインには不向きです。
ゼロからデザインの生成もできないため、『独創性』が問われるデザインは、AIではなくデザイナーに行ってもらうようにした方がよいです。
このように、自動生成AIを活用すべき業務と活用すべきでない業務を把握し、業務を効率化させましょう。
Webデザインの自動生成AIツールおすすめ10選
近年、Webデザインの自動生成AIツールが急速に進化し、多くのデザイナーにとって強力なサポートツールとなっています。
現在の自分自身の課題や行いたいことに応じて、最適なツールを選択しましょう。
ここでは、Webデザインの自動生成AIツールの中でも特におすすめのツールについて紹介します。
- ChatGPT
- Relume
- Adobe Firefly
- Gamma
- Microsoft Designer
- AIR Design
- Uizard
- Kleap
- Midjourney
- 10Web
ChatGPT
ChatGPTとは、OpenAI社が開発した対話型の生成AIツールです。
テキスト生成やコーディングなどに活用したい際に選定するべきツールです。
また、プロンプトを工夫すれば、Webデザインの案を出すことにも活用できます。
ただし無料版(GPT-3.5)は、2021年9月までのデータしか学習しておらず「Hallucination」と呼ばれる間違いを起こす可能性がある点に注意が必要です。
活用する際には、GPT-4を活用することをおすすめします。
Relume
Relumeとは、オーストラリアのスタートアップ企業が開発・提供しているAIを活用し、Webサイト制作を行うことが可能なツールです。
無料でも活用できるツールで、無料版では1サイトを対象に活用することが可能です。
有料版では更に複数ページのワイヤーフレームの作成やエクスポートなど便利な機能が活用可能となります。
中規模・大規模なWebサイト制作の場合には、有料版も検討してみましょう。
人が行うと膨大な時間がかかるサイトマップやワイヤーフレームの作成を自動化でき、作業工数の大幅な削減が期待できるツールです。
Adobe Firefly
Fireflyは、Adobeの開発した画像生成AIツールです。
Adobeが開発した独自のAIを活用し、テキストを入力するだけで画像の生成が可能となります。
AdobeCC内で使えて、PhotoshopやIllustratorなど他のソフトを使用している人は、連携できるためおすすめです。
月25件までであれば、無料で生成することが可能です。
Gamma
Gammaとは、文章を入力するだけで、プレゼン資料やWebページを生成系AIで自動作成するツールです。
海外製のツールですが、日本語にも対応しています。
無料で活用できるツールのため、実際に活用してみてから有料プランへの移行も検討してみてもよいでしょう。
Microsoft Designer
Microsoft Designerとは、Microsoftアカウントを持っていれば無料で利用できる生成AIを活用したデザインツールです。
特徴としては、プロンプトを入力するだけでデザインを生成できるという点です。
また、画像生成も可能です。
また、Webデザインだけでなく、ポスターやパンフレットなど様々なデザインを生成することが可能です。
AIR Design
AIR Designとは、株式会社ガラパゴスが運営するWeb広告支援サービスです。
2019年7月にAir design LPがローンチされました。
特徴としては、多くのA/Bテストが必要である広告のLP制作を自動化できることです。
LPサイトのクローリングと独自のスコアリングにより、おすすめのLPのワイヤーフレームやラフデザインの生成が可能となります。
コピーライティングや最終的なデザインは人の手で行うことにより、従来AIが苦手とされているLP作成の業務効率化が実現できるツールです。
Uizard
Uizardとは、スマホアプリ、Webアプリ、Webサイト、ソフトウェアのデザインを数分で作ることができるAIを活用したデザインツールです。
Uizardの機能により、プロンプトからUIデザインを生成したり、手描きのスケッチをワイヤフレーム化することが可能となります。
Uizardの主な機能は下記の通りです。
- 自動デザイン
- コード生成
- 共有・協調作業
Kleap
Kleap AI website generatorは、ECサイトを運営する事業者を主なターゲットとする、生成AIを活用したWeb制作ツールです。
質問に答えていくだけでAIがECサイトを生成してくれます。
モバイルフレンドリーなデザインを基本に、デスクトップ用のデザインも自動生成してくれます。
無料から有料まで3つのプランがあり、無料でもECサイトの制作が5ページ程度であれば自動生成可能です。
ただし、無料プランの販売手数料が9%と少し高いので注意しましょう。
Midjourney
Midjourneyとは、生成AIを活用し、プロンプトを入力するだけで写真やイラストを自動生成することができる画像制作ツールです。
Discordというチャットサービスを使って画像を生成することが可能です。
現在無料プランは存在しておらず、有料プランのみの提供となっています。
有料プランも4つあり、最も安いプランで10ドル/月で利用できます。
生成できる画像の枚数などで料金プランが変わります。
10Web
10Webとは、WordPressのサイト制作や管理を行うためのツールです。
10Webで生成したWebサイトは、Wordpress内で後から自由にカスタマイズが可能なため、デザインやコーディングの知識がなくとも簡単にWebサイトの制作が可能となります。
現在、無料のプランは存在していませんが、7日間の無料トライアルがあります。
ただし、Webサイトのベースデザインまでは無料で生成可能なため、実際のサイトイメージを確認してから課金の判断をすることも可能です。
Webデザイン制作に使える自動生成AIツールの選び方
Webデザイン制作に使える自動生成AIツールには様々な種類があり、何を基準に選べば良いのか悩むことも多いでしょう。
下記のようなポイントを意識してツール選定を行ってみてください。
- 作業効率を上げられるか確認する
- 料金と機能が釣り合っているか検証する
- 目的に合ったツールを選ぶ
- サポート体制を確認する
作業効率が上げられるか確認する
Webデザイン制作に使える自動生成AIツールには多くの種類があり、それぞれに特徴があります。
自分に合わない使いづらいツールだったり、自動生成のレベルが低かったりする場合には、修正に時間がかかり、かえって工数がかかってしまうことがあります。
そのため、実際にいくつかのツールを試してみて、直感的に使えるか、自動生成のレベルが求めているレベルに達しているかなどを確認してみましょう。
料金と機能が釣り合っているかを検証する
便利なツールだと思っても、支払う金額と機能が釣り合っていなければ意味がありません。
生成AIツールは様々な種類があるので、いろいろと使って比較検討をしましょう。
有料ツールの中でも、無料トライアルが用意されているものや、基本的な機能は無料で提供されているツールもあります。
「できる限り早く使用するツールを決めたい」と考えがちですが、本導入の前にしっかりと検証し、現在の案件単価と削減できる工数などをしっかりと検証し、最も費用対効果の高いツールを導入しましょう。
目的にあったツールを選ぶ
各ツールには、それぞれ異なる特徴や得意分野があります。
適切なツールを選ばなければ最大の効果を得られません。
単に「高機能=良いツール」と考えるのではなく、そのツールが自身のプロジェクトやビジネスにとって本当に価値があるかどうかを見極めることが重要です。
例えば、簡単なロゴ制作が目的なのにも関わらず、高度なWebデザインまで可能なツールを使っては持て余してしまいます。
ツールの強みや特徴をしっかりと理解し、目的に合った最適なツールを選ぶことで、作業の効率化はもちろんのこと、質の高い結果を得ることができます。
サポート体制を確認する
どんなツールでも同じですが、はじめから使いこなせるツールは多くないでしょう。
カスタマーサクセスのような人的なサポートだけでなく、動画やFAQページの充実度などを確認しておきましょう。
また、サポートのチャットボットのようなものがあると安心でしょう。
AIによる自動生成ツールを使う際の注意点
AIによる自動生成ツールは、Webデザインを効率的に行うための有効な手段ですが、使用する際にはいくつかの注意点があります。
- まずは無料ツールを試してみる
- 独創性がないことを意識する
- 生成された画像やデザインを信じすぎない
上記3つの点を注意して、正しくAIによる自動生成ツールを活用しましょう。
まずは無料ツールを試してみる
Webデザインを自動生成するAIツールを選ぶ際は、まず無料ツールから試しましょう。
無料ツールを試すことで、そのツールが自分の課題に適しているかどうかを確認でき、コストをかける前に十分な判断ができるためです。
例えば、Adobe FireflyやUizardなどはフリープランも存在します。
フリープランを試すことにより、機能や使い勝手を実際に体験することが可能です。
まずは無料ツールを試し、その有用性を把握したうえで、有料プランに移行するかどうかを判断しましょう。
また、無料試用期間があるツールならば、その期間中に操作方法や機能を細かく確認し、実際のプロジェクトでどれだけ効率的に作業が進むか、また希望するデザインを実現できるかを評価できます。
独創性がないことを意識する
自動生成AIツールを使用する際には、独創性がないことを意識する必要があります。
AIは既存のデータからパターンを学習して生成するため、新しい発想や独自性に欠けることが多いです。
本来、Webデザインには独創性が必要なため、ツールだけで完結せず、ヒントのように活用することを推奨します。
生成された画像やデザインを信じすぎない
AIによって生成された画像やデザインを信じすぎないようにしましょう。
あくまでAIが作ったものであるため、要件を満たしているかを確認したり修正したりすることが必要となります。
生成されたものは参考程度にとどめ、最終的な仕上げは自分で行うことを心がけましょう。
オリジナルなWebデザインの制作には「pochily」がおすすめ
オリジナルなWebデザインの制作には、Webデザインに関する仕事を効率化できるサービス「pochily」がおすすめです。
「pochily」では、IllustratorやPhotoshopで編集可能なデザインパーツが豊富に用意されており、デザインへの流用ができます。
「pochily」を使えば、Webデザインを一から作る必要がなくなるため、作業の効率化が実現します。
効率良くWebデザインの案件をこなしたい方にとって、「pochily」はこの上なく大きな味方となるでしょう。
自由なカスタマイズが可能なデザインパーツに興味のある方は、是非「pochily」の公式サイトをご覧ください。
まとめ
以上、Webデザインにおすすめの自動生成AIの選び方や、おすすめのAIツールを紹介してきました。
生成AIの台頭に伴い、様々なツールがリリースされています。
Webデザインの業務を効率化するために、今回紹介した生成AIツールは非常に役立つ可能性があります。
様々なサービスがある中で、自身が実際に使いやすいツールを選定し活用しましょう。