Webデザイナーのやりがいとは?仕事の魅力や大変なことを紹介
「Webデザイナーを目指したいがどのような仕事なのかわからない」
「Webデザイナーになってみたが続けるかどうか迷っている」
このようなお悩みはないでしょうか?
周囲にWebデザイナーの仕事をしている人がいれば、相談したり教えてもらったりすることができますが、Webデザイナーはデザイン会社や制作会社に勤めない限り、身近にいることがそう多くありません。
特に個人でWebデザイナーを目指す場合は、相談できる人がいなかったり、仕事の魅力や大変なことがわからなかったりして、Webデザイナーのやりがいについて触れる機会がないのが現状です。
この記事では、Webデザイナーの具体的な仕事やWebデザイナーの魅力・やりがいについてご紹介します。記事を読み終わる頃には、Webデザイナーの仕事や魅力・やりがいがより具体的にイメージできるようになっているはずですので、ぜひ参考にしてください。
Webデザイナーという職種のやりがいや魅力
Webデザイナーのやりがいや魅力を知っているか知らないかでは、仕事を継続するモチベーションが大きく変わります。
クライアントが喜ぶ姿を想像してワクワクする
デザインの作成には、ヒアリングから設計など多様にわたる作業が発生しますが、自分がデザインしたWebサイトをクライアントが喜んでくれる姿を想像すると、ワクワクするものです。
納品した際などに「温かい言葉をたくさんいただいた」というWebデザイナーの声も多くあり、直接言葉をいただけるのもWebデザイナーの魅力の一つです。
制作中は、正解がわからずに悩んでしまう時間もありますが、クライアントが喜ぶ姿を想像しながら制作を進めることができます。
自分がデザインしたサイトを多くの人に見てもらえる
自分がデザインしたWebサイトを世の中の多くの人が目にすることも、Webデザイナーとしてのやりがいの一つです。
Webデザインは人に見てもらってこそ、本当の価値が生まれます。
デザインとしての価値が高いかどうかを多くの人に評価してもらい、Webサイトを見た人の心をどれだけ動かすことができたか、共感してもらえたのかが重要です。
もちろん、全てが良い評価とは限りませんが、自分でデザインしたものをたくさんの人にみてもらい評価を得られることは、とても嬉しくやりがいを感じる原動力となります。
自分がこなしたデザインの仕事によって成果を出せる
自分がデザインしたものがしっかり数字に反映されるのも、やりがいや魅力の1つです。
Webサイトを見やすい・わかりやすいデザインにできているかは、CV数(商品・サービスの成約数・問い合わせ件数)などの客観的な数字でも評価することができます。
明確な指標となる数値があることで、自分のデザインがどのくらい効果があったのかを知ることができ、次回のデザインにも活かすことができます。
もちろん、試行錯誤したデザインがCV数や売上に反映されずに落ち込んでしまう場合もありますが、重要なことは「どこが良くなかったか検証してデザイン修正に反映させること」です。
改善を繰り返すことで、より良いデザインを提供することが可能になります。
簡単ではない仕事をやり遂げた時に達成感を得られる
良いデザインとは、あくまでもユーザー目線で決まります。
具体的には、ユーザーにとってどれくらい見やすいのか、わかりやすいのか、商品サービスを購入したくなるのかが重要です。
決まりきった型があるわけではないため、Webデザインは簡単に作成できるものではありません。
スクールに通い、1~3か月でWebデザイナーになった話をよく聞きますが、それは元々スキルを持っている方の話であり、はじめて取り組む方はもう少し時間がかかります。
また、Webデザインは細かな箇所まで気配りをする必要があり、泥臭い作業も多いのが現状です。
しかし、制作完了後にクライアントに喜んでもらえると、苦労した分だけ達成感を得ることができます。
収入や自由な時間が増えた
Webデザインは、インターネット環境とPCがあればどこでも仕事が行えます。
会社に出社しなくてよく、自宅やカフェなどで好きな時間に働くことができます。
ただ、クライアントは日中に稼働していることが多く、連絡などのやり取りは日中に行う必要がありますが、それ以外は自由な時間で作業できるのもWebデザイナーの魅力です。
また、フリーランスになれば会社員とは違い作業した分だけ収入を増やすことができます。Webデザインだけではなく、マーケティングの観点からデザインもできるようになればさらに収入が増えることでしょう。
Webデザイナーの具体的な仕事内容
ここでは、Webデザイナーの具体的な仕事内容について解説していきます。
Webデザイナーがどのような仕事をしているか、仕事の進め方を具体的に確認することができます。
ヒアリング
Webデザイナーは、芸術家などのアーティストとは異なり、クライアントの要望・意向通りに制作を行う必要があります。
要望を汲み取る上で、ヒアリングはとても重要な工程です。
芸術家は自分で制作したいものを作品にしますが、Webデザイナーはクライアントから依頼を受けて制作を行うため、クライアントの要望をデザインとして叶えるのが仕事です。
どんなにすごいデザインを制作しても、クライアントが望むデザインでなければ仕事として成り立ちません。
そのため、コミュニケーションが苦手な方は、Webデザイナーにはあまり向いていないかもしれません。
UI/UXの設計
UIは「User Interface(ユーザーインターフェイス)」の略称です。
Interfaceは「接点」という意味があります。
Webデザインは、ユーザーが見やすくスムーズな操作が可能であれば、良いUIであると言えます。
UXは「User Experience(ユーザー エクスペリエンス)」の略です。
Experienceは「体験」という意味で、Webデザインを通じてユーザーが体験できることを指しています。
前述したように、Webデザインはユーザーファーストが基本です。
UI/UXの設計を行う際は、以下のような点に配慮しましょう。
- 画面遷移が見やすいか
- 直感的な操作が可能か
- 理解しやすいデザインになっているか
UI(見た目)が良ければ必然的にUX(体験)も良くなり、結果的にCV(コンバージョン)にも繋がりやすくなります。
ワイヤーフレーム作成
ワイヤーフレームとは、Webサイトのレイアウトやコンテンツの配置を定めた設計図です。設計図がない家は、どのように家を建てたらよいかわかりません。
Webデザインも家と同じく、ワイヤーフレームのような設計図がないとデザインを形にすることができないのです。
Webデザイナーとして、クライアントの要望を汲み取り具体的なレイアウトを決定することも仕事の1つになります。
ワイヤーフレームが確定しないまま制作を進めると、後のコーディング作業時に曖昧な箇所が発見され実現できなかったり、ヒアリングした要望とデザインにズレが生じてしまったりと後々の問題に繋がりやすくなります。
最悪のケースでは、クライアントがデザインに納得してくれず依頼自体がキャンセルとなることもあるので、ワイヤーフレーム作成はとても重要な仕事の1つです。
ロゴやアイコンなどの素材制作
Webサイトに使用される、ロゴやアイコン制作もWebデザイナーの仕事の1つです。
Webデザイナーとして作成するものは多岐にわたりますが、以下のようなものが代表例です。
- タイトル部分
- メインビジュアル部分
- サイト内の装飾
- フッター部分
- ファビコン
- 検索結果で表示されるアイコン
- スマホのメインビジュアルに並ぶアイコン
ロゴやアイコンなどの素材制作をする前に、どのようなカラーにするのか、どの素材が何点必要なのか、といったことを事前に決めておく必要があります。
企業によっては、ブランディングカラーが決まっている可能性があるので注意が必要です。
カラーや素材数を決めないで制作すると、後で追加の制作や修正依頼がくることになりますので、制作前にクライアントに確認を取っておきましょう。
コーディング
Webデザイナーは、主にデザインを担当する仕事ですが、Webデザインを実際のWebサイトに反映させるためのコーディング作業までを一貫して行うのが一般的です。
単にデザインだけを作成するWebデザイナーもいますが、単にデザインだけをこなす案件では依頼単価が安いため、Webデザイナーとして稼げるようになるには、コーディングまで行えるようになっておくべきです。
コーディングでは、フロントエンドと呼ばれる「ユーザーが直接目に触れる画面」を制作しますので、HTMLやCSSのスキル、JavaScriptなどのプログラミング言語の習得が必要不可欠となります。
コーディングができると、クライアントにデモサイトを見せるなど、デザインを表現する幅が広がりクライアントの満足度も向上します。
Webデザイナーとして働く上で大変なこと・後悔したこと
Webデザイナーは魅力的な仕事ではありますが、働く上で大変なことや後悔してしまうようなことも存在します。
その点も理解した上で、仕事を進めることが大切です。
Webデザインに正解はない
Webデザインには、絶対の正解というものが存在しないため、Webサイトを公開するまで結果がわかりません。
公開されたWebサイトに対して、「見やすい」と感じる人もいれば、「わかりにくい」と感じる人もいます。
感受性は人それぞれのため、Webデザインに正解がないのが実情です。
自信のあるデザインであっても、公開してみたらUI/UXが良くなかったり、クライアントが納得しなかったりと、期待した結果が得られないケースは多々あります。
そのため、Webデザインの評価が悪かったことに対して、必要以上に落ち込むことはありません。
どこが悪かったのか、どんな人が見てるのかを意識して常に改善していくことが大切です。
労働時間に対して報酬が低い場合がある
年齢 | 平均年収 |
20歳 ~ 24歳 | 305万円 |
25歳 ~ 29歳 | 361万円 |
上記の通り、20代Webデザイナーの平均年収は、20歳から24歳でおよそ305万円、25歳から29歳では361万円とされています。
会社員ですと1日平均8時間以上の勤務となりますので、労働時間に対して報酬が低いと感じられる場合もあります。
しかし、フリーランスは50〜100万円/月程度の単価相場となっており、年収に換算すると600万円〜1,200万円となります。
フリーランスは、本来会社側が負担してくれる費用もすべて自分で全額支払う必要があるため、実際の手取り額はこれよりも少なくはなりますが、正社員と違いスキル次第で年収を伸ばしていくことも可能です。
日々のスキルアップが欠かせない
Webデザインは、時代の流れや最新のトレンドの影響を受けやすく数年で古いものへと変わってしまう可能性が非常に高い分野です。
そのため、常に最新の情報に敏感になる必要があります。
また、Webサイトのコーディングに必要なHTMLやCSSのスキル、JavaScriptなどのプログラミング言語は常に新しく変化しています。
様々な案件に対応するためには、最新の実装方法を熟知しトレンドに合わせたWebサイトの制作が必要です。
新しいことに意欲的でないと、Webデザイナーを続けていくことは難しくなります。
Webデザイナーとしてさらにやりがいを感じるには
Webデザイナーのやりがいや魅力について解説してきましたが、ここではWebデザイナーとしてスタートできた後、さらにやりがいを感じるために必要なことを紹介します。
Webデザイナーに限らず、やりがいを感じ続けることが継続するために必要になりますので、是非参考にしてください。
Webデザイン以外のスキルも身につける
WebマーケティングのスキルやチームマネジメントのスキルといったWebデザイン以外のスキルを身に付けることによって、仕事の幅を大きく広げることができます。
チームマネジメントやWebマーケティングは、Webデザインの上流工程の仕事となるため、よりスキルアップすることで、Web制作において受注できる範囲が大幅に広がります。
なお、スキルを身に付けるためには、クライアントやWebデザイナーとの調整力やコミュニケーション力が必要です。
すぐ身に付くスキルではないですが、クライアントとの調整やコミュニケーションを普段から意識していけば、徐々に習得することができるでしょう。
働く環境を選ぶ
正社員の場合は、企業によって労働環境が大きく変わります。
中には「やりがい搾取」な会社もあるため注意が必要です。
スキルアップするためには、Webデザインをしているだけでは不十分です。
そのため、現在の環境でやりがいを感じない、新しいスキルを身に付けることが難しい、と感じる環境であるならば、別の企業へ転職するのもおすすめです。
フリーランスとして独立する
「Webデザインスキルに自信がある」
「マネジメントやWebディレクションなど上流工程に対応できる」
このような場合は、フリーランスとして独立する方法もあります。
フリーランスは、正社員と比較すると安定して収入を得られるわけではないのでリスクもありますが、フリーランスとして独立することで、正社員より収入や時間的な自由度が増える可能性が高いため、人によってはやりがいを感じやすくなります。
まとめ
この記事では、Webデザイナーの具体的な仕事やWebデザイナーの魅力についてご紹介してきました。
Webデザイナーになるには、相談する人や教えてもらう人が近くにいないと自己学習が難しいです。
しかし、一度Webデザイナーとして仕事のスタートができればやりがいや魅力を大いに感じることができる仕事です。
また、スキルアップすることができればフリーランスとして独立することも、年収アップを図ることも、自由な時間で働くこともできます。
WEBデザイナーの仕事はデザインするだけではなく、多様な業務があるためやりがいや魅力が大きい仕事になります。
Webデザイナーを目指したいと思われている方は、この機会に副業などから始めてみるのはいかがでしょうか?