用語集

インデントとは？用語の意味を解説

インデントとは、文章やプログラムのソースコードにおいて、行を左または右にずらして視覚的な階層や構造を示すための空白部分のことです。この操作は、文章を読みやすくしたり、プログラムのコードを分かりやすくするために使用されます。

インデントの役割と使い方

文章では、新しい段落の始まりを明確にするためにインデントが使われることがあります。たとえば、文書作成ソフトやブログ記事では、段落の最初の行を少し右にずらすことで、読者に次の段落が始まったことを直感的に伝えることができます。

一方、プログラムのソースコードでは、インデントは特に重要な役割を果たします。コード内の階層や論理的なまとまりを明示することで、可読性が向上します。例えば、条件分岐（if文）やループ処理（for文やwhile文）など、特定の処理がどのブロックに属しているのかを視覚的に示すことができます。以下はインデントを活用した簡単なコード例です：

if condition:
    print("条件が真の場合に実行されます")
    for i in range(5):
        print(f"ループのカウント: {i}")

このように、インデントがあることで、どの部分が条件やループの内部に属しているかが一目でわかります。

インデントの種類

インデントの方法には、主に以下の2つがあります：

タブ（Tab）を使用する方法
タブキーを使ってインデントを挿入します。タブは1つのキー操作で複数のスペース分のインデントを実現できるため、効率的です。ただし、表示幅がエディタや環境によって異なる場合があります。
スペース（Space）を使用する方法
インデントをスペースキーで挿入します。一般的に、1インデントに2〜4スペースを使います。この方法は表示が安定しており、多くのプロジェクトやコーディングスタイルガイドで推奨されています。

どちらを使うかは、プロジェクトやチームのルールに従うことが一般的です。

インデントのメリット

読みやすさの向上
インデントを正しく使うことで、文章やコードの構造が明確になり、読者や開発者が内容を理解しやすくなります。
チーム開発での一貫性
複数人での開発では、インデントスタイルを統一することが重要です。これにより、コードの整合性が保たれ、保守や修正が容易になります。
エラーの防止
プログラミングでは、インデントが不適切だとエラーを引き起こす場合があります。一部の言語（例：Python）では、インデントがコードの構文に影響するため、特に注意が必要です。