用語集
トランザクションとは?用語の意味を解説
トランザクションとは、データベースやシステムにおける一連の処理を一つのまとまりとして扱う仕組みのことです。
この仕組みにより、全ての処理が成功するか、または全てが失敗するかのどちらかで完了します。つまり、途中でエラーが発生した場合は、全ての処理が取り消され、データの一貫性が保たれます。例えば、銀行での振込操作を考えてみましょう。送金元の口座からお金を引き出し、受取人の口座に入金するという二つの処理があります。トランザクションを利用すると、どちらか一方の処理だけが行われてデータが不整合になることを防げます。もし途中で問題が起きた場合、最初の引き出しも取り消され、全体として処理が行われなかったことになります。トランザクションは、ACID特性と呼ばれる4つの重要な性質を持っています。Atomicity(原子性): 処理は全て成功するか全て失敗するかのどちらか。Consistency(一貫性): データの整合性が常に保たれる。Isolation(分離性): 複数のトランザクションが同時に実行されても互いに影響を与えない。Durability(永続性): トランザクションが完了したら、その結果は永続的に保存される。