用語集

ベーシック認証とは?用語の意味を解説

ベーシック認証とは、Webサイトやアプリケーションでユーザーのアクセスを制限するためのシンプルな認証方式です。

この認証方式では、ユーザーが特定のリソースにアクセスする際に、ユーザー名とパスワードを入力する必要があります。正しい情報を提供すれば、そのリソースにアクセスできるようになります。具体的な仕組みとしては、ユーザーがブラウザを通じて保護されたページにアクセスすると、サーバーは認証を要求します。ユーザーはダイアログボックスにユーザー名とパスワードを入力し、これがサーバーに送信されます。サーバー側では、受け取った認証情報が登録されたものと一致するか確認し、一致すればアクセスを許可します。ベーシック認証の主な利点は、その設定が非常に簡単であることです。特別なプログラムや複雑な設定を必要とせず、Webサーバーの設定ファイルに数行追加するだけで実装できます。そのため、小規模なサイトや一時的な保護が必要な場合によく使われます。しかし、ベーシック認証にはいくつかの注意点があります。まず、送信される認証情報は暗号化されずに送られるため、セキュリティが低いという欠点があります。このため、HTTPSを使用してデータを暗号化することが推奨されます。また、ユーザー名とパスワードが漏洩すると、簡単に不正アクセスを許すことになってしまいます。